米B52爆撃機、南沙諸島付近を飛行か 中国が人工島造成
2018.06.05 Tue posted at 14:18 JST
ワシントン(CNN) 米当局者によると、米空軍の爆撃機が4日、南シナ海で中国が人工島を造成している南沙(スプラトリー)諸島付近を飛行した。
周辺国が領有権を争う南沙諸島では、中国が近年、岩礁を埋め立てて複数の人工島を建設し、一部に軍事施設を設けている。
米国防当局者の話によると、米領グアム島のアンダーセン空軍基地に配備される核搭載可能な戦略爆撃機「B52」が、南沙諸島から約32キロのコースを飛行したとみられる。
これに対して米太平洋空軍の報道官は、B52が同諸島付近を飛行した事実はないと主張した。
国防総省の報道官は、B52が通常の飛行訓練として、アンダーセン基地からインド洋の英領ディエゴガルシア島にある米海軍支援施設に飛行したと説明した。米軍が従来から太平洋地域で爆撃機の配備を維持してきた合法的な作戦の一環だという。
これに先立ち、マティス米国防長官は2日、シンガポールでの演説で、南シナ海での中国の動きを「脅迫や威圧」だと非難。「米国はインド太平洋地域にとどまり続ける」と強調していた。
尖閣沖 中国海警船4隻が一時領海に侵入
2018年6月5日 17時05分
5日午前、沖縄県の尖閣諸島の沖合で中国海警局の船4隻がおよそ1時間半にわたって日本の領海に侵入し、海上保安本部が再び領海に入らないよう警告と監視を続けています。
第11管区海上保安本部によりますと、5日午前10時すぎ尖閣諸島の魚釣島の沖合で中国海警局の船4隻が相次いで日本の領海に侵入しました。
4隻はおよそ1時間半にわたって領海内を航行したあと、いずれも正午前までに領海を出たということです。
4隻は、5日午後3時現在、尖閣諸島の南小島の南東およそ28キロを航行していて、海上保安本部が領海に近づかないよう警告と監視を続けています。
尖閣諸島の沖合で、中国海警局の船が領海に侵入したのは先月24日以来で、ことしに入って合わせて11日となります。