━━━━━━━━━━━━━━
幸福実現党
江夏正敏の闘魂メルマガ vol.186
2022年5月14日発行
━━━━━━━━━━━━━━
江夏正敏 幸福実現党 幹事長のオフィシャルブログ
http://enatsu-masatoshi.com/
※このメルマガは購読申込をされた方、江夏正敏とご縁のあった方にお送りしております。
メルマガが不要な方は最下部のURLをクリックして解除して下さい。
━━━━━━━━━━━━━━
1、江夏正敏の「闘魂一喝!」
「日本の取るべき処方箋―『「大きな政府」は国を滅ぼす』(ラッファー博士著)から読み解く(7)」
━━━━━━━━━━━━━━
今回が『「大きな政府」は国を滅ぼす』(ラッファー博士著)から読み解くメルマガの最終回です。
ラッファー博士が日本の首相なら、どのような処方箋を出すでしょうか。興味深いことに、同著書に日本がなすべき7つの改革案が掲載されています。
●日本がなすべき7つの改革。
「お金の使い道について、政府が民間企業に『○○しなさい』と命じては絶対にいけません。それは彼らのお金だからです。政治家は立派なビジネスマンをつくれません。
日本は、以前に比べて社会主義的な国家になり、かなり壊滅的な状況が続いています。
私は日本人ではないので、日本がどうすべきかを語る権利はありません。
でも、もしアメリカの大統領が日本の首相と同じ政策を実行しようとしたら、私は「政府は民間のビジネスに介入するな」と言うでしょう。そして、退任に追い込みます。
人々のやる気を引き出し、経済成長を実現するために、抜本的な構造改革が必要です。
日本政府への提案を7つ挙げましょう。
第一に、フラットタックス(一律課税)を導入することです。累進課税などやめるべきです。全ての人が同じ税率を払うようになると、全ての人が同じインセンティブ(誘因)を持つようになります。
租税回避のために所得をごまかすこともしなくなります。
第二に、政府支出を大幅に減らすことです。とりわけ社会保障関連の支出を抑えるべきです。社会保障は、一定限度の範囲内では必要なものです。
そのためには、働いて生産し、国を繁栄させる人々がいなければなりません。ですから、政府の最優先事項は『国民の繁栄』であるべきです。
第三に、インフレやデフレによって貨幣価値が極端に変動しないよう、通貨を安定させることです。
第四に、自由貿易です。日本は自由貿易国家ではありません。規制や補助金などで自由な貿易を制限する非関税障壁がたくさんあります。それは日本のためになりませんし、誰のためにもなりません。
第五に、規制は最低限に減らすべきです。多くの人は『規制は必要だ』と思っていますが、規制というのは、特定の目的のためにだけに存在すべきです。つまり、副作用を及ぼすような規制は要らないのです。
第六に、政府が経済に介入するのをやめることです。『何をすべきか』をよく知っているのは政府ではなく国民です。政府は民間のお金の使い道について口を出すべきではありません。
古くから、『政府にとって良いことは、国民にとって損害をもたらす』という言葉があります。日本政府も減税を主張する人の意見を聞きません。
税金を上げ、規制を増やし、ビジネスに敵対的だったオバマ政権に似てきています。オバマは、『繁栄は政府からやってくる』と考えていたようですが、それは間違いです。
第七に、政府の役人の給与を歩合制にすべきです。高い成長率を達成したら給与を上げ、成長率が下がったら給与を減らす。そして経済成長率が低すぎるなら、彼らを解雇すべきです。
民間人の私たちは、仕事ぶりが悪ければ解雇されます。つまり、『どれだけいい仕事をしたか』が測定され、給与が変動しなければいけない。役人も民間企業の人と同じように扱われるべきです」
(『「大きな政府」は国が滅ぼす』p. 233~236)
⇒極めて具体的で、ラッファー博士らしい提言です。私たち幸福実現党も同じ方向性の公約を掲げています。
例えば「無駄な役人や役所を今すぐ“減量”―政府はやらなくてよい仕事はするな」「バラマキやめて『勤勉革命』―安い税金で努力が報われる国へ」などです。
具体的には以下のような政策です。
バラマキにつながる補助金や給付金は原則撤廃。
行政機関のスリム化に向けた組織・事務事業の抜本的見直し。
不要な法律や規制を廃止。「勤勉革命」を通じた経済成長で、税収増を実現。
消費税の税率を5%に減税し、将来的には廃止。
金融所得課税強化や金融資産課税導入に反対。
所得税の累進性を段階的に緩和し、将来的には10%台のフラット・タックスに。
法人税の実効税率を10%台に大幅減税。
控除制度や政策減税は原則撤廃。
こうしてみると、ラッファー博士の主張とほとんど重なっていると感じられると思います。
是非とも、壊滅的な日本の状況を立て直し、繁栄する日本に変えていきたいものです。
━━━━━━━━━━━━━━
2、編集後記
━━━━━━━━━━━━━━
ラッファー博士は次のようにも語っています。
「経済学とは『国民にいかにやる気を喚起させるかを考える学問』です。ですから、経済学を理解していると、本当は再配分を強化する社会主義者になりっこないのです。
繁栄したかったら、国民に重税を課してはなりません。
私は日本政府が社会主義から脱却して資本主義的になり、減税政策と政府支出の削減を行って、国民に何かを命じることをやめるよう願っています」
私たち幸福実現党も同じ気持ちです。
国民の皆様が、働くことに魅力を感じ、自助努力からの繁栄を築いていけるように、その環境を整えるような政治を目指していきたいと思います。
今回のラッファー博士の『「大きな政府」は国が滅ぼす』という著書から、様々な学びを得ることができました。
私も長年、疑問に思っていたことが、この著書を読むことで氷解していくのを感じ、とても興奮しました。
多くの方が『「大きな政府」は国が滅ぼす』を購入されることをお勧めいたします。
よく分からない経済書を何十冊読むよりも、この一冊を精読された方がためになります。
とうことで、7回シリーズにお付き合いくださって、ありがとうございました。
━━━━━━━━━━━━━━
◆ 江夏正敏(えなつまさとし)プロフィール
1967年10月20日生まれ。
福岡県出身。東筑高校、大阪大学工学部を経て、宗教法人幸福の科学に奉職。
広報局長、人事局長、未来ユートピア政治研究会代表、政務本部参謀総長、
HS政経塾・塾長等を歴任。
現在、幸福実現党・幹事長。
http://enatsu-masatoshi.com/profile
━━━━━━━━━━━━━━
◇本メルマガは自由に転送、転載いただいて結構です。
転送・転載の際は引用元の表示をお願い致します。
◇本メールアドレスは送信専用です。
──────────────
◆ 発行元 ◆
江夏正敏(幸福実現党・幹事長)
オフィシャルブログ http://enatsu-masatoshi.com/
◇公式Facebook https://www.facebook.com/Enatsu.Masatoshi.HR
◇登録(購読無料)はこちらから https://m.bmb.jp/bm/p/f/tf.php?id=enatsu
・