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ナショナリストの中国に向き合うアメリカ 周辺国との協調が重要と専門家が指摘

2015年08月11日 00時00分00秒 | 政治・拡散記事・報道・海外

http://conservative.or.jp/news

アメリカ政界 ニュース The Japanese Conservative Union

ナショナリストの中国に向き合うアメリカ 周辺国との協調が重要と専門家が指摘

アメリカ外交政策評議会のジェフ・スミス氏が、3日付のナショナル・インタレスト誌(電子版)で、中国に宥和姿勢を取ってきたアメリカの外交政策が、針路変更すべき時期に直面していると論じている。スミス氏は、同評議会で、アジア安全保障プログラムの理事を務めている。

スミス氏は、アメリカは1970年代以降、中国に対して融和政策を取ってきたと紹介。アメリカの対中政策は、①経済成長の後に政治的な自由化も訪れるだろうこと、②中国を国際システムに取り込めば中国がシステムを破壊しようとすることはないだろうという、2つの前提に基づいたものだったと指摘している。

その上でスミス氏は、それらの前提が2008年頃を境に崩れ、中国が「自己主張が強く、権威主義的で、国権主義的な台頭国(assertive, authoritarian and nationalistic rising power)」になったと論じた。そのきっかけとしては、①中国の指導者層が2008年のリーマン・ショックを、アメリカの長期的な没落の象徴と捉えたこと、②周辺国との領土問題で攻撃的な姿勢を取り始めたこと、③これらと並行してネット上などでナショナリズムが盛り上がったこと、④習近平・国家主席が対外的には強硬策でアメリカや周辺国との緊張を高め、国内では言論弾圧を強化したことが挙げられるという。

スミス氏は、「アメリカの関与戦略は、初めから欠陥だったか、あるいはネオ・ナショナリストの中国という現実に向き合うには不十分となったかのどちらかだ。どちらにせよ、習の中国は、アメリカの対中戦略における欠点を、浮き彫りにした」と論じている。

こうした中国の変化を受けた戦略としては、日本やインド、オーストラリア、フィリピン、ベトナムなどが相互に連携を強化して、中国の台頭に対処しようとする動きが見られるという。スミス氏は、「中国の周辺国は、それぞれの『関与』戦略を見直し、より明確に中国とバランスしようとする姿勢が、中国の侵攻に対する一番の保険になると結論付けたようだ。たとえ、目に見える最初の影響は控え目なものであっても、こうした国々の首都で行なわれる戦略的な計算は急速に変わっていく」と論じている。

このほど、東シナ海でも中国が日本側との合意を反故にして、一方的なガス田開発を行なっていることが、政府の発表などで明らかになっている。「対話による解決」を求めるメディアもある一方で、中国の姿勢の変化を、こうした国際政治の視点から見る眼をもって対応を検討することも、必要だと言える。
 
 

 
 JCU
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日本は戦後、アメリカに守られるかたちで高度経済成長を謳歌してきました。
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1 コメント

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Unknown (泣き虫ウンモ)
2015-08-11 19:22:48
③があるとすれば、米国のキッシンジャー博士が発見したことで、同じイデオロギーを共有しながら地政学的に中ソは敵対関係にあり、中国を取り込むことによりソ連を封じ込むことができるという戦略を過信した、ということでしょうかね。

ロシア戦略も考えないと、米国は過去の戦略を踏襲する可能性が高いと見ますね。
現在のロシア戦略がそうですからね。
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