北に原発を提供、露が打診か…核廃棄と引き換え
https://www.yomiuri.co.jp/world/20190131-OYT1T50022.html 2019年01月31日 14時51分
米紙ワシントン・ポスト（電子版）は２９日、複数の米当局者の話として、ロシアが昨年１０月、北朝鮮に対し、核兵器と弾道ミサイルの廃棄と引き換えに原子力発電所を提供する提案をしていたと報じた
モルグロフ露外務次官が２９日、北朝鮮外務省の代表団と会談するなど、ロシアは北朝鮮問題への影響力拡大を図っている。
ワシントン・ポストによると、提案では、北朝鮮が原発を核兵器開発に転用しないように、原発はロシアが運営し、使用済みの核燃料はロシアに運搬することになっているという。ロシア側は、北朝鮮側が提案に関心があれば、非核化の時期を示すように呼びかけたという。この提案についてワシントン・ポストは、米国や中国が、ロシアの関与拡大に反対してきたことを紹介しつつ、米トランプ政権の対応は読み切れないとも指摘した。
この報道に関し、ロシアの駐北朝鮮大使は３０日、タス通信に対し、「ロシアは提案していない」と否定した。タス通信によると、リャプコフ露外務次官は３０日、ワシントン・ポストが報道した意図を検討する考えを示した。
2019年01月31日 14時51分
