【阿蘇山】火山灰は四国にも到達 降灰後の雨に要注意、早めの除去を
2016/10/08 11:05 ウェザーニュース
http://news.goo.ne.jp/topstories/nation/344/9fa2e970d9256b15e1c101ea46d48898.html?isp=00002
「朝 松山市を出る際は黒くて大きめの降灰高松市に帰ってきたら白くて小さめの降灰」
今日8日(土)1時46分頃に阿蘇山が噴火し、東側のエリアに火山灰が拡大しました。
ウェザーニュース会員からの報告によると、阿蘇山周辺をで多くの灰が積り、
大分市や松山市まで降灰していることが分かっています。
周辺からの降灰報告あり
ウェザーニュースでは、スマホアプリ「ウェザーニュースタッチ」の会員を対象に、
阿蘇山の噴火による降灰の有無をお聞きしています。
9時半の時点での報告を見てみると(上の画像)、阿蘇山周辺から「灰たっぷり」、
大分県や愛媛県内からも「灰うっすら」の報告をいただいています。
これらの地域ではこの後午後にかけて雨が予想されているため、早めの灰の処理が必要になりそうです。
火山灰は気泡が多くて水をスポンジみたいによく吸い込みます。
流れてきた火山灰含む泥水が、排水塞いで、冠水する恐れもあるので、早めに除去した方が良さそうです。
また、車のフロントガラスなどに積もった灰は水などで流す必要があります。
火山灰はガラスの粉なので、そのまま拭いたり、ワイパーを作動させたりすると車が傷つくため要注意です。
農作物への影響も
「青少年自然の家直下にある田んぼの様子です!
ドッサリとヨナ(火山灰の方言)が降り積もっています。
写真は食用米(刈り取り直前の水稲)です。」
灰がたっぷり降っている熊本県の阿蘇周辺では、農作物への影響も心配です。
ひまわり8号による実況解析
阿蘇山から噴出した火山灰は阿蘇市内から大分県を通過し、高知県を通過し紀伊半島へ。
全体的に南北に広がりながら東に移動している様子が映っています。
阿蘇山が爆発的噴火、入山を規制
8日午前1時46分頃、熊本県・阿蘇山の中岳(標高1506メートル)の第1火口で爆発的噴火が発生した。
気象庁は5段階に分かれている噴火警戒レベルを2(火口周辺規制)から3(入山規制)に引き上げ、
火口から約2キロの範囲で大きな噴石や火砕流への警戒を呼び掛けている。
熊本県阿蘇市には「トタン屋根に穴が開いた」「ビニールハウスに灰が積もって壊れた」
などの情報が複数寄せられているが、8日午前11時現在、噴火によるけが人は確認されていない。
同庁によると、阿蘇山での爆発的噴火は1980年1月26日以来、36年ぶり。
噴煙は高さ約1万1000メートルまで上がり、火口付近に設置したカメラでは、
広範囲に噴石が飛散した様子が確認された。
同庁の斎藤誠・火山課長は8日未明の記者会見で「(噴煙の高さが)1万メートルを超える噴火は非常に珍しい。
阿蘇山は不安定な状態で、今後も同じ規模の噴火が起こる可能性がある」と述べた。
今年4月の熊本地震との関連は不明という。
噴火に伴い、熊本県南阿蘇村では震度2の揺れを観測した。広い範囲で火山灰が降ったことが確認され、
同庁は熊本、大分から四国、兵庫の10県124市町村に降灰予報を発表した。
健康への影響が心配されることから、マスクの着用を呼び掛けている。
阿蘇山では昨年9月に火砕流を伴う噴火が発生。
噴火警戒レベルが3になったが、その後、同年11月にレベル2に戻っていた。
最新情報は気象庁 http://www.jma.go.jp/jp/ashfall/ から確認ください。
熊本県、大分県、愛媛県、山口県、高知県、広島県
(詳細は以下参照)
―――――
◆【気象庁】火山名 阿蘇山 降灰予報(定時)
平成28年10月08日08時00分 気象庁地震火山部発表
http://www.jma.go.jp/jp/ashfall/scheduled_503.html
**(主文)**
現在、阿蘇山は噴火警戒レベル3(入山規制)です。阿蘇山で噴火が発生した場合には、8日09時から
12時までは火口から北東方向、8日21時から24時までは火口から北東方向に降灰が予想されます。
**(詳細)**
8日9時から9日3時までに噴火が発生した場合には、以下の方向・距離に降灰及び小さな噴石の落下が
予想されます。
時刻 火口からの方向 降灰の距離 小さな噴石の距離
08日09時から12時まで 北東 170km 19km
08日12時から15時まで 北東 180km 23km
08日15時から18時まで 北東 240km 25km
08日18時から21時まで 北東 210km 23km
08日21時から24時まで 北東 230km 26km
09日00時から03時まで 北東 250km 26km
期間中に噴火が発生した場合には、以下の市町村に降灰が予想されます。
●熊本県
阿蘇市、産山村、高森町、南阿蘇村、南小国町
●大分県
大分市、別府市、竹田市、豊後大野市、由布市、臼杵市、九重町、佐伯市、津久見市、杵築市、日出町、国東市、豊後高田市、宇佐市、玖珠町、姫島村
●愛媛県
伊方町、八幡浜市、大洲市、伊予市、内子町、西予市、久万高原町、宇和島市、砥部町、松山市、松前町、新居浜市、西条市、東温市、鬼北町、今治市、松野町、四国中央市
●山口県 :柳井市、上関町、周防大島町、下松市、岩国市、光市、周南市、和木町、田布施町、平生町
●高知県 :大川村、いの町、仁淀川町、檮原町、越知町、津野町、四万十町、高知市、土佐市、須崎市、四万十市、中土佐町、佐川町、日高村、土佐町
●広島県 :呉市
**(留意事項)**
噴煙が高さ10000mまで上がった場合の火山灰及び小さな噴石の落下範囲を示しています。
噴火発生時、小さな噴石の落下が予想される範囲内では、屋内や頑丈な屋根の下などに移動してください。
強風のため、遠方まで小さな噴石が流されるおそれがあります。
![画像に含まれている可能性があるもの:テキスト](https://scontent.xx.fbcdn.net/v/t1.0-0/s526x395/14606330_1254637931254502_6490595862273972609_n.jpg?oh=1b52075b2f0d537c72e552ea949fadb9&oe=586C3BB4)
降灰予報の説明(気象庁)
http://www.data.jma.go.jp/svd/vois/data/tokyo/STOCK/kaisetsu/qvaf/qvaf_guide.html
阿蘇ライブカメラ~阿蘇火山博物館・草千里~
2016年9月26日 http://japan-spiritual.blogspot.jp/2016/09/blog-post_26.html
月曜日鹿児島で震度5、北海道で震度4の地震の意味
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