母の介護

母が先生のままだったら
娘の私は生徒のままだね
何れは卒業できるのかな
母という先生の教室から

君の海 ～『Freestyle』返詩～

僕の海は然程広くないし
澄んでいるわけでもない
君が君らしく泳げる海は
きっと僕の海じゃないよ

被写体 ～『snapshot』返詩～

私の瞳のファインダーには
アナタの愛が写っていない
私の心は揺れたままだから
三脚がないとブレちゃうよ

防波堤

荒波に揉みに揉まれている時も
余波に流され断ち切れない時も
君の心がさざ波に変わるまでは
いつでも僕は君の防波堤でいる

夏の時計 ～『君がいた夏』返詩～

夕陽が沈みかける穏やかな海を見ながら
あなたの淋しげな横顔を今も憶えている
２人の時計の針は止められなかったけど
夏の時計の針はいつだって巻き戻せるよ