私は寝ているとよく魂が遊びにでていた。子供の頃は良くあること。これから少しずつ自覚や周りの大人のお世話で運命が決まっていくのだと思う。しかし、母が強すぎたのと、母自身が、戦争の為修行やしきたりを教えて貰うことなく来たのだろう。私も教えて貰うことなく時間が過ぎた。無能の出来上がりである。そんな私でもできることがある。災厄。地震。まぁ自分が死なないように危険は察知すると言うことである。私にとって最大の使命は女の子を産むということだから、それまでは生かしてもらえる。7·8年前、心臓発作で死にかけた時、異形の者たちや、鬼が見えた。今からでも修行するか？
うちの男たちは、女にだらしない。と、言っても私の祖父までしか知らないが。祖父は田舎町の議員さんを長くやっていた。議会がある時、愛人宅に役場の人が電話して呼び出しという恥さらし。勲章も二つ貰ったけどどこにあるのかすら、わからない。祖母は17、8の時、北朝鮮に渡った祖父を一人で追いかけて行ったという情熱家だったが30前後から寂しい暮らしをすることになった。(愛人宅から帰らない為)私の父は母と結婚してから頭が上がらなかったようだ。母は怖いのはもちろんだが、お金を得るのがうまかった。人を見て、お金を呼ぶ人を近くに呼んだようだ。シャ－マンとして有能だった。だから、無能な私がきらいなのだろう。父は海外で、遊んでいたようだ。弟もご多分にもれずと言うのだろうか、今二人目の奥さん。でも、愛人と暮らしているようだ。だから、うちの嫁もこの家に生まれた女たちも、この変わった環境に慣れている。自分の生活に支障がなければね。