小さな音風景

乾きゐる音を曳きつつ枯れ椿転がりゆけり風の吹くたび 

春の風

2011年04月04日 22時31分39秒 | 小さな日記
今年は、春風に吹いて欲しくない・・・

こう、語ってくれたのは玄侑宗久さんでした。
誰もが待つ春、誰もが待つ桜の季節なのに・・・

昨日、NHK教育テレビで放送されたETV特集「原発災害の地にて~対談」玄侑宗久・吉岡忍
番組のなかで語ってくれた言葉です。
今年は、春風に吹いて欲しくない・・・

吉岡忍さんの現地取材、吉岡忍さんと玄侑宗久さんの対談話、
番組を観て現地の実状が良く分かりました。

玄侑宗久さんがお住まいの所は、福島県三春町、梅・桃・桜が一期に咲き、
三つの春が一緒に来るので三春町となったそうです。
本来なら暖かい春の風を待ちわびているはずなのに・・・
梅も桃も桜も・・・そして人も。

玄侑宗久さんは、たくさんの話をしてくれました・・・本当にたくさんの話を。
言葉の一言一言に重みがあり、迫力があり、怖さがあり、優しさがあり、温かさがあり・・・
それでも最後は、この国はきっと変わる、そこは肯定的に思いたいと語ってくれました。
明日が見えたようでほっとしました。

番組の中で、放射線データーを個人で測定されている方がおられました。
チェルノブイリの事故を期に始め、長い間異常を示さなかったので、
検知器はしばらくお蔵入りしてたそうです。

しかし残念な事に今回の事故で日の目をみたそうです。
残念な事にと言う言葉が印象に残りました。
又、リアルタイムのデーターがどれ程重要かを教えられた様な気がしました。


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