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特になにもないですが

自分の正解

「学生時代からの仲良し3人組だったのに、
数年前に大喧嘩になってね」

先日、知人とお茶をしていた時に
彼女がそんな話を始めました。

「きっかけは、ツツジとサツキなの」

彼女の話によると

3人で歩いていた時に
「ツツジがキレイね」と1人が言ったそう。

もう1人が
「え、これサツキじゃない?」と。

そして彼女も
「あ、そうだね、これサツキかな」と言ったそうです。

2:1でサツキが優勢。

サツキ派の2人は
その場でスマホで検索して確認し
サツキであることが判明したとのことで

「ほら、これサツキよ」
「やっぱりサツキだったね」

はっきりしたことでスッキリ…
でもあとの1人は

「でも私は子供の頃からこれはツツジだと言っていたから」
と、納得がいかない様子。

そう言われたサツキ派の2人は
「いや、だからサツキなんだってば」
「間違って覚えてたんだよ」

「でもツツジだと思う!」

「違うって!サツキだから!」

どんどん口論に発展し

「“間違えちゃったわ、ごめんね”でいいじゃないの!」

「なんで謝らなきゃいけないのよ!」

とうとう険悪なムードに。

それ以来、3人で集まることはなくなってしまったそうなのです。


40年以上の付き合いの3人だからこそ
思ったことも遠慮なく言い合える仲なのでしょう。

でもこの話は

3人とも
自分の正解にこだわりすぎたのかもしれません。

自分が正しいという思いが強いと
否定や反論になってしまいがちに。


間違いを正してあげたり
本当のことを教えてあげたくなるのは
優しい人だからでしょう。

ですが
相手との時間を楽しく過ごす上で

その“正解”が
あまり役に立たないものであることも
あるように思います。


人付き合いを考えたとき、

正しさにこだわることよりも
相手に寄り添う気持ちが求められがちなのかもしれません。

優しさは調和を生みますね。



ツツジもサツキもツツジ科の花だそう。

私は
どっちがどっちだなんて知りませんから
「わぁ、キレイね~」と
きっとただ言うばかりで終わりそう。


もしかしたら私はこれまでに
自分の無知に助けられきたこともあったのかもしれない…

なんだかそんな気がしてきました(笑)



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