私の前にいたおばあちゃんが
カウンター越しの店員さんに注文したあとに
「いつも美味しいお肉をありがとう」
そう言っていました。
店員さんは
「えっ?あ、あぁ!はい、ありがとうございます」
と、驚きながらも嬉しそうでした。
私も、ここのお店のお肉は美味しいと思っていて、よく買いに来ます。
その時の私は列に並びながら
陳列ケースの中のお肉の値段を見て
『高くなったな』と感じておりました。
もちろん、お店の人には
「高くなったわね」なんて言おうと思いませんが
“いつも美味しい”のは当たり前で
“高くなった”というがっかり感だけが
頭の中にあったことに気がつきました。
いつも美味しいお肉を提供してくれる
というありがたさを忘れていたのです。
信頼を買う、なんて言葉があったりしますけど、
お客さんの信頼を裏切らないための
お店側の努力というものが
見えないところには必ず存在しているわけですから
こちら側もそのお店の努力に
「ありがとうございます」の気持ちを
言葉に、態度に、示していこうかな、と思いました。
そう思ってから
たとえば外食したときに
「おまたせしました~」
と運んできてくれた店員さんの
顔を見て「ありがとう」と言うようにしたんです。
そしたらね、
店員さんと目が合うんですよ。
これまで自分は
運ばれてきた料理の方ばかり見ていた気がします。
他にも、
買い物をした時のお会計でも
レシートを受け取る時、
品物を受け取る時、
店員さんのお顔を見ると目が合います。
これまで私は
差し出されるレシートや買った品物に視線を向けるばかりで
「ありがとうございました~」の
店員さんの声は聞いているものの
お顔までは見ていなかったなぁ、と気がつきました。
商品が綺麗に並べられていて見やすかった、
買い物がしやすかった、
それに対する「ありがとう」は
忘れちゃいけないよなぁ、
なんて思った私であります ( * ॑꒳ ॑*)⸝