家主のご機嫌の取り方を知っています。
自分が喋りたいだけ喋るタイプですから
まず聞いてあげればいいのです。
そして、
家主の知らないこと、興味のないことは
なるべく話題にしない。
とても偏食で
好きな食べ物も限られているので
その範疇を越えなければ大丈夫。
一緒に出かける時は、
こちらが先に身支度を済ませてから声をかけ、待たせないようにし、
車の場合は
渋滞のない道や時間帯を選ぶ。
そして、夕方までには帰宅する。
くだらない冗談にも「そうね」と答え、
テレビのチャンネル権は与えておけばいい。
私は
同じ家の中での生活で
不機嫌な態度をされるのがイヤなだけです。
本来なら
“喜ばせたい”と思うのが正しいのでしょうが
いつのまにか
向き合うことをやめてしまったのかもしれません。
私の言うことにはまず否定から入り、
こちらの気持ちがうまく伝わったことなどないので
理解されないのもつらいですが
どうしたら伝わるんだろうと悩むことの方がしんどいのです。
本音は包み隠し
無難に、穏便に。
家主に対して
感謝の気持ちがあるのは本当なので
気分良く過ごしてもらえれば
それでいいかな、と思うようになりました。
でも、
こちらがこれだけ意図的に
機嫌を損ねないように場を整えているつもりでも
私も完璧ではありません。
そもそも
思考にズレがあるので
何がいやだったのか、
どこが不満だったのか、
私には思い当たるところがないことだってあります。
感情がすぐそのまま態度に出る。
そんなわかりやすい人だからこそ
いつもご機嫌でいてくれた方が私も過ごしやすいのです。
そう、自分のために。
私は結局、自分のことしか考えてないのかもしれないです。