クリスマスはなんだか特別感があるようです。
特に会員さんたちの間で人気がある
スタジオプログラムはズンバだそうで、
「クリスマス、何着る?」から始まって
おそろいのコスチュームにするだとか
小物はこれにしようだとかで
すでに更衣室でも大盛り上がりのよう。
彼女はしばらく休会していて
約9ヶ月ぶりに、今月から復帰。
利用する時間帯は以前と同じなので、
ほとんどがすでに顔見知りの会員さんばかり。
みんながクリスマスズンバの話をしているので
「その日はみんななにかを揃えて着るの?」と
聞いてみたそうです。
「私持ってないんだけどいいかなぁ」と。
すると
「なにもないと出づらいよ」
と言われてしまったそうです。
スポーツクラブがクリスマスイベントとして開催するわけではなく
通常のプログラム、
ただ、その日がちょうどクリスマスイブだというだけ。
事前に参加申し込みが必要なイベントでもなく、ドレスコードがあるわけでもない、
会員さんならだれでも参加OKなのです。
インストラクターさんがその場にいたら
「そんなの気にしないで一緒に楽しみましょう」
そう言ってくれることでしょう。
ですが
会員さんたちの意識は違うのですね。
毎週ズンバのプログラムに参加している人たちは
いつのまにかいくつかのグループに分かれていて
グループごとに
おそろいのウェアを着たり
色を合わせたり。
本人たちはただ楽しくてやってるだけなのでしょけれど
とにかくパッと見ただけで
グループが一目瞭然なのだそう。
そしてそれは
グループに属していない人、
という枠も作り上げちゃってることになっているのです。
スタジオの中に
どのグループにも属さない人がぽつん…。
別におそろいにしたいつもりはないけれど
ぽつんとしちゃうのも寂しいから、って意識でおそろいに付き合ってる人も中にはいるんじゃないかなぁ…
…なんて勝手な想像ですけど。
久しぶりに復帰して
またスタジオプログラムも参加して楽しむつもりでいた彼女にとっては
分厚い壁で立ち塞がれたかのように感じてしまったのですね。
話題に入ってない人は
遠慮してくれと言われてるような空気。
聞いてるだけでなんだか悲しいです。
気にしないでいられる人なら大丈夫なのでしょうが
彼女にとっては
その人たちはみんな顔も名前も知っている人たち。
お揃いのウェアを買う時にいなかったというだけで
もうその輪には入りづらくなってしまったのです。
その人たちには
仲間はずれにしてるような意識なんてないのでしょう。
誘わない理由はただ「持ってないから」というだけ。
そして彼女が
なんだか輪に入りづらく感じてしまう理由も
ただ「持ってないから」というだけ。
『おそろいにしないと仲間はずれになっちゃう』とか
『おそろいを誘われなかった』とか
おそろいに振り回されてしまうのもツラいですね。
ズンバに参加するのは
とりあえずクリスマスが終わってからにする、と彼女は言っていますが
どんなウェアだろうが気にならないプログラムで楽しく汗をかいてストレス発散してほしい。
スポーツクラブが彼女にとって
いい気分転換の場になりますように。