亡くなられたご友人の『偲ぶ会』に行ってこられたそうです。
生前のご友人は
とてもお綺麗なイキイキとした老婦人
という見た目だったそうで、
車椅子に乗って病院に向かう時も
お元気な頃と同じように
真っ赤なコートを羽織り、アクセサリーも身につけていらっしゃったそう。
少しお元気だった時に
盛大な生前葬を執り行っていたそうで、
そのご友人の
大好きなお花、大好きな音楽、大好きなお食事、仲良しの人々とで
それはそれは
なんとも楽しく幸せなパーティだったとのことです。
亡くなる前日まで
ご自宅には仲良しの仲間が訪ねてきて
ベッドの上でお食事をしながらおしゃべりをしていたそう。
「やりたいことは全部やった、
感謝を伝えたい相手には全員に“ありがとう”が言えた」
ご自身の生き方、
そして亡くなったあとのことも
全部プランを立てていらっしゃったようです。
最期はご自宅で
お仲間に看取られて。
故人の希望の通り、
お坊さんは呼ばず、お経もあげず、戒名もなし。
お墓もなく、
お骨は散骨だったそう。
マリーナからクルーザーに乗ってポイントまで行ったところで
海水に溶ける紙に包まれた粉末状の遺骨を
参加者たちによって海へ。
いったん沈んだ包みが溶けて、ふわ~っと水面に粉末が浮かび上がり、
陽射しの下でキラキラと輝いて美しかったそう。
そしてそこに向かってたくさんの花びらを
皆んなで投げ入れたそうです。
詳しくは存じ上げませんが
生前葬にも散骨にも
ご家族はどなたもいらっしゃっていなかったとのこと。
揉めていたり、
逃れるように関係を絶っていたようでもあったりで
まさに
「遠くの親類より近くの他人」だったのですね。
偲ぶ会のお話を伺っただけでも
セレブな雰囲気がすごく伝わってきました。
希望を叶えることが出来たくらいに
お金がある方だったということでもありますね。
私がイメージしていた海への散骨は
人の手で漕ぐ小さな小舟に乗って
手のひらの上の
まるで砂のような粉末状の遺骨が
風に吹かれながらサラサラと海へ…
みたいな感じだと思っていたのですが
どうやらそれは
韓国ドラマで観た影響だったみたいです。
私もひとつくらいは自分の希望を言わせてもらうとして
「私の遺骨は海に散骨して下さい」
と付箋紙にでも書いて
自分の生命保険の証券にでも貼り付けておこうと思います(⌯'ᢦ'⌯)