8月20日(日)晴れ
1日先に北海道にいるナベサンと、羽田から来るこっとさんと我が家monsanと私、4人パーティ、1年前から計画した幌尻岳、12月に予約完了でいよいよ新千歳空港、11時過ぎに待合せ。レンタカーでとよぬか山荘へ。丁度昼食時間だったので情報通のこっとさんのオススメ寿司屋にて豪華ランチ!なんと回っていないお寿司屋さんでしたが手頃なお値段で安心していただきました(;^_^A
とよぬか山荘16時着、小学校を改装した町営施設でお風呂も入れます。シーツは各自で交換スタイル、タオル・寝巻・アメニティはありません。1泊2食付きで7,000円、キャンプ場でも5000円位かかるこの時期の北海道としては、格安です。ガスカートリッジを今回飛行機だったので、前回の遠征時に北海道在住のナベサンのお嬢さんにわざわざ預かって頂いたのですが、ここで調達することもできました。夕食はジンギスカン!翌日からはジフィズが続く予定だったので、たっぷりお野菜も美味しく平らげました。
8月21日(月)晴れ一時雨
予約済の4時のシャトルバスにて、入山口の北電第2取水口へ5時着。バス停には避難スペースとトイレあり。朝食用のおにぎりが4個もあったので、皆さん半分昼食に回して5時半出発。シャトルバスは25人満席で補助席も使用でしたが、皆さんとっととスタートされて、最後尾の出発となりました。ほとんどのパーティは当日中に山頂アタックだったようでした。8キロの林道歩きでさらに少々巻き道を進むといよいよ渡渉開始地点へ。沢用靴に履き替えてひざ下位の沢を渡りはじめました。それほど流れの速いところもなく、渡渉点にはピンクのリボンが対岸に付けられていたので、慎重に渡ればそれほど難しいところはありませんでした。かなり暑かったので、慣れてくるとむしろ気持ちよく歩くことができました。今回のメンバーは比較的高身長でしたが、深いところでは太モモ迄くるところもあり、パンツを濡らさないように苦心しました。
11時半あっという間に幌尻山荘に着き、濡れたものを干してのんびりタイム。管理人さんにトイレ協力金1泊1000円2泊分×4名を支払いバイオトイレの使用時間の説明を受けました。小屋の使用料は12月予約時に支払済ですが、トイレ協力金は当日現金払いです。バイオトイレは19時半まで、それ以降から翌朝3時半までは携帯トイレを使用し、持ち帰るように説明を受けたのに、夜中にバイオトイレを使っている人もいました。こっとさんによるとトイレの説明を知らない様子の客もいたようで、トイレ協力金を支払うのはやぶさかではないけれども、平等にルールを守るように説明して欲しいね!と。
マットは全員貸し出しを受けられ(むしろマットで場所を指定されます)シュラフ(500円)も借りましたが、2階はとても暑く、インナーシュラフだけで寝られました。食料以外の荷物は部屋への持ち込み禁止で倉庫へ入れます。この日の献立はジフィズのご飯とフリーズドライのカレー。初めて食べましたがとても美味しく私的には大ヒットメニューでした。15時ごろパラりと降りましたがすぐに上がり、浄水器で翌日の水の準備もして19時半就寝。行動時間5時間
8月22日(火)晴れ(山頂はガス)
午後からの方が天気が良くなる予報だったので、のんびり出発でも良かったのですが4時には煌々と電気がついて、あえなく全員起床。お急ぎパーティは4時半にはいなくなったので、小屋前のテーブルは広々使ってリゾッタの朝食。6:00出発、いきなりの急登でしたがよく整備された歩きやすいルートでした。稜線に出ると幌尻山の大きなカールが良く見えましたが、山頂だけガスの中。お花に詳しいこっとさんによると秋のお花が咲いているそうでした。山頂目前で新冠からのルートの分岐を合わせ、山頂へ。この日は糠平川から向ったのは3パーティだけで、あとは皆さん新冠からのよう。予約が取れなくてと話されていましたが、とても暑そうだったので、渡渉ルートで良かった~と思いました。10時半すぐ山頂には着きましたが、事前情報通り恐ろしい数のハムシの群れ!!刺される訳ではなかったですがウエアがシミだらけになりました。そして私は長袖、帽子姿にもかかわらずブユにすきまから手首と額を噛まれ流血→腫れ症状に(´;ω;`)ウッ…虫の少ない場所で、ガスの切れるのをしばらく待ちましたが、残念ながら晴れませんでした。諦めて下山、14時半着すると、小屋は昨日以上に満員!!幕営禁止のはずなのに、大きめテントが2張も小屋の前に張られていました。この日の夕食は親子丼。団体さんツアーが入っていてスシ詰にて就寝、コロナが終わったのを実感しました。行動時間8時間半
8月23日(水)晴れ
この日も1泊組パーティを見送った後、のんびり食当、出発6時20分。早朝にもかかわらず渡渉が気持ちよいという暑さの中、8時半には林道へ。灼熱地獄の2時間弱の林道歩きでバス停に11時着。1時間待って12時の予約のシャトルバスにてとよぬか山荘へ戻りました。行動時間4時間40分。
レンタカーに荷物を積み、平取の入浴施設→コインランドリー→ラーメン屋さん→イオンで翌日の行動食調達→ランドリー→襟裳岬→旅館19時着。
なんと旅館には冷房設備がなく、この日の強烈な暑さでなんと!北海道は熱中症警戒アラートだったそう。無風で夜も寝苦しく本当に暑い1日でした!!
今回は百名山でも最難関とネットに書かれていて、緊張もありましたが、実際に行ってみると、最難関の意味が本州からだと遠征になるのに天候に左右される要素の大きいルートであることだと思いました。今回の様に雨さえ降らなければ、沢といっても登る訳ではないので用具を調達でき慎重に渡れば問題なく、山荘から上は標高差はあるもののよく整備されたルートで歩きやすいところでした。我がパーティ以外は山中1泊、しかもシャトルバスも昼の便で来ている人もいて、空港着の当日中に山荘まで入り、一泊二日でその日のうちに帰るというハードスケジュールの人が多いのに驚きましたが、これを強行したい人にとっては最難関なのでしょう。実際の事故は天候不良で増水時の強行軍によるものだそうです。とてもきれいな気持ちの良い沢に、雄大なカール、珍しいお花、駆け抜けてしまうには勿体ない、素敵な百名山満喫山行でした。
zby mayuchan