今日2月17日は明治の文豪「森鷗外の生誕160周年」の日です。鷗外の本名は「森 林太郎」。文久2年(1862年)に島根県の津和野で生まれました。幼少のころ藩医家である家族と共に上京し、東京大学医学部に進学。卒業後は軍医として明治陸軍に入隊し、軍医トップの軍医総監にまで上りつめた英才です。若き頃ドイツにも留学し、明治32年(1899年)37歳の時に第12師団司令部の軍医部長として小倉に赴任してから明治35年(1902年)までの3年間滞在しました。その時の住居が「旧居」として残っていて、北九州市の「指定 史跡」として保存・公開されています(現在は一部改修工事のため3月31日まで閉館)。昭和57年(1982年)に愛好家で「北九州森鷗外記念会」が結成され、約150名の会員で鷗外文学を勉強・研究しています。これも今年は40周年。しかも鷗外は大正11年7月(1922年)60歳で他界しました。ということで、今年2022年は森鷗外の生誕160年、小倉離任120年、没後100年、記念会発足40年という大きな節目の年にあたります。もっともっと稀代の文豪についての研究が進むとともに、文学者としての鷗外のみならず「森林太郎」として近代国家「日本」建築の大きな柱であったことを後世に伝えたいものです。
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