故郷の力

午前11時20分、シーンとした自宅で今、ブログを書き始めた。色々やりながら書いていくのでこれを書き終えるのが何時になるかわからない。

そんな事は毎度の事であるが何故今回は書き始めの時間を書いたのか。それは、このシーンとした家の中、一見誰もいないかのようにシーンとしているこのサラ枕家には今、サラ枕以外に誰かいるのである。

しかし、その誰かは気配を消している。確かにそこにいるはずなのだが、気配をすっかり消して深い眠りについているので、サラ枕はまるで自分が一人で家にいるかのような錯覚を覚えるのである。

さて、一年中半そで半ズボン裸足のその者、寝ている間も半そで半ズボン裸足のその者はいつその眠りから覚めるのであろうか。いっそずっと眠っていて欲しい。そんな恐ろしい願望が自分の中にあることに私は気付いてしまった。

そう、私は知っているのだ。その者が目覚たら口にする言葉を…

「お腹空いた」「なんか無い？」「今日のご飯何？」

もう、うんざりだ。毎日毎日毎日！何年も何年も！！

 

は！サラ枕がこんなくだらない事を書いている間にも、世界選手権に刻一刻と近づき、そして羽生くんはその日に向かって真剣に準備しているのだ！！！

 

今日は朝からTVで全日本の男子フリーを第３Gから流しながら作業をしていた。

当然ながら羽生くんの演技時は作業を止め、正座で全集中で観たのだが、ワールドの演技の事を考えながら見ていたら、心臓が早鐘のように打ち響き、ものすごく緊張してきたのである…

 

サラ枕的には、五輪レベルというか五輪クラスというか五輪の試合は、もう、１００周くらい回って覚悟が決まって、真正面から全てを見据えて逃げずに見ることが出来る。平昌昌五輪など、もう、全てから逃げずに挑めた。

 

しかし、世界選手権クラスになると、もう緊張がやばい。（やばいという言葉を使う時点でやばい）

中途半端なヤバさである。

あと周りがウザい。（ウザいという言葉を使う時点でやばい）

もう、色々ウザい。既にウザい。

 

今回の世界選手権は、コロナ禍でスウェーデンなどという地で開催される。それだけでもヤバさ爆発。どんな気持ちで応援していいかわからない。

でも、羽生くんが色んな思いを抱えながらもその地に赴き戦うなら応援しなければならない！！

100％応援である。

そこにライバル選手など存在しない。ただ、羽生くんが思う演技が出来るかどうか！それだけである。

安全に無事に行って帰ってこれるかについては、私は“チーム羽生”を信じている。羽生くんの周りには賢い人たちが沢山いる。その人たちに任せればいいのである。

そのチーム羽生が選択したものを受け入れて応援するだけである。全日本の時だってそうだったじゃないか。

だから羽生くんの演技に全集中したい。

 

 

早速ウザい人たちはライバル選手と絡めた記事も出してくるし、これからそれは増えるであろう。しかしそんなのは無視である！！！

もう、サラ枕は試合当日まで何も情報を見ない！！！！くらいの勢いの心境である。

だからして、このブログも詳細な情報は載せる事ができないであろう。

 

もう、この期間はサラ枕の本質、内向的な性格丸出しのつまらないブログになるであろう。

 

私が今世界選手権に対して思っていること、正直ほとんど「無」に近い。

ただただ羽生くんが思う演技が出来ることを祈るだけである。

 

そんな中、サラ枕が思う「光」をここに書こう。

それは「故郷の力」である。

羽生くんは今、故郷で家族と暮らしている。

それが何よりのパワーの源である。

全日本の神演技もその力が大きく作用したに違いない。

故郷でずっと過ごしている日々、そこで培った何かが羽生くんの新たなパワーとなり、世界選手権でも力を与えてくれるに違いない。

 

五輪で金メダルを取るためには故郷を離れ、クリケットでの練習が必要であったが、今の羽生くんはその段階を終え、次の次元に来ているのかもしれない。

コロナ禍という予想外の出来事により、予想外の故郷での練習の日々を過ごすこととなった羽生くん、それが別の大きなパワーと新次元を羽生くんに与えたのかもしれない。

 

そう、平昌五輪前に予想外の大けがをしてしまったが、それをポジティブに捉えて座学を磨き、それを糧にして金メダルを取ったあの時にように。

 

更にあの震災から10年という節目を迎えたばかりである。

それも羽生くんに新たな力を与えたに違いない。

10年目に羽生くんが発信したメッセージに関連して、羽生くんの使命の大きさに心が苦しくなってしまったと前回書いたのだが、ただ、それは器の小さい凡人のサラ枕視点であるからそうなのだと気づいた。

自分の器で想像してはいけない！

ここでまた、木皿泉の名セリフを紹介しよう。

「重いの背負わないと生きてる甲斐っていうの、そういうの味わえないんだよね。」

 

この「重い」の重量は人によって違う。羽生くんはそれを受け入れる器が半端なく大きい人なのだという事に気付いた。

だから、今回、サラ枕が重荷に感じてしまったことを、羽生くんはきっと重荷と感じずそれを生きていく甲斐にしているのだろう。

そしてそれを演技の力に変えていけるのだろう！！！！

 

それで思い出した。3月11日のeveryでも放送されたが、昨年羽生くんは「日本全体が地元って感じで活動したいなあって気持ちにもなっている」と語っていた。

 

何という青年であろうか！！！！！！

そう、もはや日本全体が羽生くんの故郷である！！！！

おおおおおおおおおおお

 

 

とはいえ、仙台が羽生くんにとって特別な地元、故郷であることに変わりはないのであるし、そんな故郷を持つ羽生くん、良かったね

という気持ちになるのだが

 

子供の頃から全国点々と引っ越しが多くて「自分の故郷ってどこだろう？」的な遊牧民族的状況のサラ枕から見たら非常に羨ましい限りである。

そんな中、サラ枕の息子、まだ眠りから覚めていない息子（午後0時半）は生まれも育ちもここである。

ここが地元である。

そんなここ、サラ枕家のある県が「都会から移住したい地域第一位」になったというニュースを見て、それを嬉しそうに誇らしげに私に報告してきた息子を見て「ああ、彼も故郷愛があるのだなあ」と感慨深くなったのであった。

そして地元のある息子が少し羨ましくなった。

 

さて、もうすぐ13時になろうかとしているが、息子がまだ起きてこない。ここまでくると別の心配が出てくるので、確認しにいってこよう

 

今覗いたら、動いていたので大丈夫であった。

 

好きなだけ寝れるのは若い証拠である。

サラ枕など、最近は早朝に一旦目覚めるのが常になってしまった…

そこで時間を見て5時51分だったら「５５１の豚まんや！」と嬉しくなったりするのである。

 

では、くだらないことならいくらでも書けるが、一旦これで

色々すみません…