私は数ある羽生くんの著作物の中でも「魂のプログラム」が一番好きなんです。
それは、これを開くと羽生くんが今まで演じてきたプログラムたち全てをいつまでも忘れずにずっと大切に大切にしているのがとてもとても伝わってくるからです。この冒頭にはこんな直筆メッセージもあります。
「このプログラムたちと一緒に成長し、今につながっています。そして、それぞれにたくさんの物語と想いがつまっています。ひとつひとつお楽しみください。」羽生結弦
だから今シーズン、中途半端のまま終わらせたくないとからという想いでOtonalとOriginを継続した羽生くんにとても共感して感動したのです。
そんな羽生くんがカナダGPのエキシで「パリの散歩道」を選んだと知った時、私はいよいよ集大成に入ってきたな…という寂しさも感じました。(悲しいことを書いてすみません…)
全てのプログラムに愛がある羽生くんだから、少しでも心残りのあるプログラムをそのまま終わらせたくはないのではないか。だから今シーズンのエキシはそんなプログラム達を浄化させる為に滑るのではないか?とも感じました。
または、カナダと縁のある思い出深いプログラムだから、良い意味でカナダで演じたかったのかな?とか
そんな風に感動しつつ、また完璧なパリの散歩道を見せつけてくれた羽生くんに興奮して前回スカッとした!と投稿しました
しかし、その後にスポニチの一問一答の羽生くんのインタを読んだのです。
羽生結弦と一問一答1 自己最高得点も「全然、伸びしろはあると思います」[ 2019年10月28日 18:21 ]
羽生結弦と一問一答2「自分は羽生結弦なんだって言い聞かせながらまた練習したい」[ 2019年10月28日 18:53 ]
一つ前の投稿のコメントにも少し返信させていただきましたが、私は衝撃を受けて、昨日の夜からこのインタについて考えて考えて、ほとんど眠れませんでした…
細かい感想や分析を今は書く気力が無いのですが、私は本当に悲しみと怒りが今渦巻いています…(でも同時に明るい気持ちもあります。)
お手本ジャンプだと誰もから賞賛され、実際に誰が見ても美しくて技術的に全く欠陥の無いジャンプを跳ぶ羽生くんが、誰よりも正しく美しいジャンプを跳ぶ羽生くんの口から
「自分のジャンプを評価していただけるというのがちょっと見えたので。」という言葉が出たんですよ???
こんな状況がなんとも悲しくて情けなくて……やっぱり怒りを抑えられません…
怒ったまま書くと汚い言葉になりそうなので、今はこれ以上細書きませんが…
しかし、同時に嬉しくもなりました。私はずっと疑問でした。羽生くんが言うところの下で回るジャンプやしっかり静止した状態から態勢を整えてから跳ぶジャンプに高GOEが付いている現状について羽生くんはどう思っているんだろう?という疑問。これらについて羽生くんが言及したという事に嬉しくなりました。
いや、嬉しいという表現は適切ではないかもしれないけど
羽生くんは現役選手だから、そりゃ直接の批判はできないですよ…
ただ、羽生くんが何か思うところがあるんだろうな…っていうのは、平昌五輪前から感じていました。インタの言葉から。それもこれもインタ全文書き起こしてくれたマガジンさんのおかげです
今回のルッツに言及したことで思い出しましたが、羽生くんが試合で初めて4ルッツを成功した2017年ロステレの囲み会見で、羽生くんは4ルッツをプログラムに入れる難しさ(他のジャンプに影響が出る)という事について語っていました。(フィギュアスケートマガジン2017-2018シーズンスタート号32P)
これも他のメディアでは記事にしてませんでした
「ま、跳び方全然違いますし、特に僕の場合、ホントに全部使い分けて跳んでるので、あっちこっち手ぇつけてるとホントにわけのわからない状態になっちゃったりしちゃう時があって…」
これを読んだ時、わざわざ「特に僕の場合」とわざわざ言った羽生くんに、私は衝撃を受けたんです。
そして、そりゃきちんと全種類のジャンプを跳び分ける羽生くんと、きちんと跳び分けられない選手とでは難しさが全然違うよな!!!そりゃきちんと跳んでない選手はその分頭の中もごちゃごちゃにならないし、4ルッツも楽に跳べるよな!と、その不公平感に私は勝手に腹を立てていたのですが…
つまり、きちんとしたジャンプを跳ぶ選手とそうで無い選手では、単にエレメンツの評価への影響だけけでなく、プログラム全体の完成度にも凄く影響が出てくるということを羽生くんによって知ったのです。
そして今回、羽生くんのジャンプに対する想いについてさらに知ることができました。
そんなこんなで羽生くんのインタを読んでからカナダGPの演技を観たら涙が出てきます
どんな覚悟で挑んだんだろう
私は羽生くんが正しく美しい演技を実行することにより、滅亡寸前のフィギュアを必死で守ろうとしているのではないか?という想像をしてしまいます…(勝手な想像です)
でも、羽生くんが引退したら、誰が引き継ぐんだろう???
今回のカナダGPで羽生くんは自分のスケートを貫いて挑んで、良い結果になった。それは嬉しいことですが、ある意味当たり前の事です。当たり前の評価がやっとなされた。
羽生くんへの評価は真っ当になったが、これから先、他の試合や選手に対してはどうなるのだろう。
まだまだ公平な採点になったとは言えない。
今後どうなっていくのかわからないが、私のような何者でもないファンが出来ることってなんだろう。今まで通り全力で応援するのは勿論、ファンとしての立場で声を上げていくのも大切だと私は思っています。
羽生くんは現役選手の立場から、精一杯の表現で語ってくれた。まずはこれに感謝をしたい。貴重な意見である。
そしてそんな羽生くんの言葉はそのままで受け取り、変な装飾をしたり、それを自分の主張の道具に使ってはいけない。
そしてこのインタが無かったものとなるのを防ぎたい。語り継がなければならない。
しかし、羽生くんレベルの人の考えは深すぎるから、全て理解できる訳がない
天才と凡人が見てる世界は違うに決まっておる!!!!
そして、競技者とファンでは全然立場が違うと思いますが?????
よく、羽生くんと自分を同一化して「羽生くんがこうなんだから我々もこうしなきゃ!」的なことを訴えている人を見かけますが、羽生くんと我々ファンでは立場が全然ちがいますよ!!!!???!!!
凡人のファンとして競技を楽しむ者として、凡人が普通に疑問に思ったことを声にするのは普通の行為だと私は思います…
凡人が理解できない競技、凡人が楽しめない競技って???
とか、色々ごちゃごちゃ書いてしまいましたが私はこれからも、何か疑問があったら、フィギュアスケートのファンとして意見を出していきたいです!
と、書いていたら、マガジンさんの最新号の予告がきました
羽生結弦よ、自分が信じた道を行け。
ありがとうマガジンさん
なんだか、マガジンさんの予告を見ただけで元気が出てきました
ここのところ羽生ファンはISUの度重なるルール改正(悪)に疑問を感じ、ACIでの採点への怒りを覚えてきましたが、羽生さん自身はどう感じておいでなのだろうと思ってきました。
今回のスポニチさんの記事で、羽生さんがあの採点に苦しみ悩み、自分がこれまでやってきたことはなんだったのかと思うほどに追い詰められていたことを知って、あの酷いジャッジングに新たな怒りを覚えました。
今、フィギュアスケートは、とんでもない状態に陥っています。プレロテを始め、ちゃんとした踏切の違いもなく同じようなクワドを跳んで違うクワドだと言い張ってみたり、入りの工夫もなく長い助走からジャンプを跳んで、それでも、難しい入りをしている羽生さんのジャンプと変わらないGOEをもらったり。高難度ジャンプさえ跳べば、つなぎを省力しても高いPCSがもらえたり。さらには、それを正当化するためにルールの方を変えようとしている。
最も正しく美しいフィギュアスケートを実行している羽生さんが、高得点を得るためには自分のスタイルを捨てて今のトレンドに迎合すべきかと悩まなければならないなんて、言語道断です。
今回はよい結果が出たので、羽生さんも道を踏み外さずにすみましたが、もしかしたら、フィギュア界全体が「闇堕ち」していたのかもしれないと思うと、ゾッとします。
羽生さんの発言にアンチ達が騒いでいるようですが、まあそれはいつものこと。大切なことはフィギュア界の重鎮達がこれにどう応えるかでしょう。
OB、OG、解説者、ジャッジ、すべてのスケート関係者が全員、アメリカの手先ではないでしょう。フィギュアスケートの正しい姿はどうあるべきなのか、真剣に考えていただきたいですね。
羽生さんには羽生さんのスタイルを貫き、これからも王道を歩んでいっていただきたいです。ファンはみんなついてゆきますから。
マガジンさんも、力強い味方ですね!
ほんと、その通りだと思います…
そうなんですよね!新ルールになってからのジャッジや、なんちゃって4Lz、GOEの付け方やPCSについて羽生くんはどう思っているんだろう?ってやっぱり知りたかったですよね。
今までは「ルールに合わせて戦うだけ」と一貫して言ってきた羽生くんが、今回このような発言を発したことは大きいですよね。
そしてそれは圧倒的な演技で勝ったからこそ言える言葉。
それを実行すして見せてくれた羽生くんの凄さ!
MYさんの言うように、フィギュア界がこれで目を覚ましてくれればいいですね。
アンチはやっぱり騒いでるんですね。最近はほとんどチェックしてませんが、まあ、想定内ですよね。そして羽生くんもそんな反発が出てくるとわかった上での発言ですよね。
羽生くんファンの中では。今シーズンのオータムからカナダGPまでの間で、羽生くんに対する応援への熱意がこれまで以上に高まりましたね!
こんなに応援し甲斐のある選手のファンになれて幸せですよね!!
その上マガジンさんなどの味方もいるし!有難いですね