サッチーミ どうぞよろしく

その日の出来事を自分なりに思いで作りとして気ままに発信してみます

心豊かに生きる

2007年10月21日 | ハイキング便り
先日講演でこんなお話を聞きました
人と人との出会いは損得抜きで・・・・・
この頃、世の中のあり方を見ていますと、ものごとを損得で勘定したり、判断したり
する事が、とても目につきます。お金を儲けるためだったら、もう何をしてもいいというよ
うなモラルの低下は、目をおおいたくなるほどです。
人間として、「していい事、して悪い事」その区別がつかない人が多いのでしう。
そういう善悪の区別をきちんとつける事の出来る人間つくりが、今日ほど強く求められている時代はないと思います。
現在は、この学校に入ったら将来、損か得か、この会社に入ったら損か得か、この人とつき合ったら損か得か、そういう面ばかりが前面に出ているようです。
人と人の出会いが希薄になり、出会った時にも損得が先になってしまう。
それは本当の意味での豊かさを自分自身でなくしている事なのです。
自分自身を心豊かにする原動力、損得を抜きに、人にいい出会いを与えていこうという気持ちと、一つひとつの事に感謝する心だと思います。
私はこのお話を聞き終え、なるほだなと自分自身を反省し心の磨きをしようと心に誓いをしました。

    南蔵院住職 林覚乗 講演より

源氏物語、朝顔

2007年10月20日 | ハイキング便り
あまりに他人らしくお扱いになりましたから、きまりも悪くなって帰りましたが哀れな私の後ろ姿を
どうお笑いになったことかと口惜(くちお)しい気もしますが、
しかし、見し折りのつゆ忘られぬ朝顔の花の盛りは過ぎやしぬらん
どんなに長い年月の間あなたをお思いしているかという
ことだけは知っていてくださるはずだと思いまして、私は歎
(なげ)
きながらも希望を持っております。
という手紙を源氏は書いたのである。真正面から恋ばかりを言われているのでもない
align="right"> 中年の源氏のおとなしい手紙に対して、返事をせぬことも感情の乏しい女と思われる
ことであろうと女王もお思いになり、女房たちもそう思って硯(すずり)の用意な
どしたのでお書きになった。
秋はてて霧の籬(まがき)にむすぼほれあるかなきかにうつる朝顔
秋にふさわしい花をお送りくださいましたことででももの哀れな気持ちになっております。




青空文庫より 源氏物語 朝顔 紫式部 與謝野晶子訳