The Diary of Ka2104-2

楽典における♭(フラット)と♯(シャープ)の捉え方について

今ここに命題が2つあります。

①The key of A♭ has four flats.

②The key of G♯ has six sharps and a double sharp.

上記①と②が事実かどうかそれぞれ解明せよ。

これは" Music Theory 101 "という英語圏出版物の楽典の59ページに解説なしに結果の事実だけ提示されているものです。

では見ていきましょう。

まずは①から。

A♭からBーCーDーEーFーGと並びますが、ここにmajorのwhole stepとhalf stepの羅列、即ち略してWWHWWWを当て嵌めていきます。

フラットは黒鍵ですね。

Aの左の黒鍵(A♭)を起点として、Wの間隔ですので、次のBはBの左の黒鍵であるB♭になります。B♭からWの間隔のCはCのままです。CからHの間隔のDはDの左の黒鍵であるD♭になります。D♭からWの間隔であるEはEの左の黒鍵であるE♭になります。E♭からWの間隔のFはFのままです。最後にFからWの間隔であるGもまたGのままです。

以上フラットの付く音名は都合4つとなり、この命題は真であると判明しました。ここまで①は何ら問題を見出しませんね。

次は②に参りましょう。

G♯からAーBーCーDーEーFと並びますが、ここにmajorのwhole stepとhalf stepの羅列、即ち略してWWHWWWを当て嵌めていきます。

シャープも黒鍵ですね。

Gの右の黒鍵(G♯)を起点として、Wの間隔ですので、次のAはAの右の黒鍵であるA♯になります。A♯からWの間隔のBは、その右に黒鍵がありません。ここは理論上(music theory上)どうなるかを問われています。そこで理論に則って、A♯からWの間隔のままB♯とします。これは事実上Cに当たり即ちこのB♯は見なしCということです。このB♯(見なしC)からHの間隔のCは、既にB♯はCと見なしていますから、C♯と黒鍵に当たる音名になります。C♯からWの間隔のDはDの右の黒鍵であるD♯と同一になります。D♯からWの間隔のEには右に黒鍵がありませんので、理論に則ってE♯(見なしF)となります。E♯(見なしF)からWの間隔のFは、Fと置く限りH(半音)が2つ分のところにあるのでF♭♭(Fダブルフラット)になります。

以上、これでThe Key of G♯には6つのシャープ音と1つのダブルシャープ音があることが解明されました。

私は最初、黒鍵ばかりととらわれていて、理論を忘れていましたので、戸惑いました。この発想に至らない皆様にもその考え方を共有したく思い、こうして解説してみました。一助になればいいのですが。


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