おとう の ぶろぐ

おとう とよばれています。
海外出張中のできごとを書くために始めたブログ、最近は気が向いたときに日記を書いてます。

聖地巡礼

2017年01月10日 | 日記

ジャニーズの 嵐 が福岡にやってきた。

コンサートを見るために、遠く北海道や海外からもファンが来福したんだって

 

コンサートに人が集まるのは当然だけど、驚いたのが、嵐にゆかりのある場所にも人が押し寄せたこと。

 

CMの舞台になった宮地嶽神社。

ケータリングを提供したラーメン屋さん。 丼の絵柄でファンが店を突きとめたらしい。

メンバーの相場くんが食事したお店。 同じテーブルで同じメニューを食べるんだって。

ファンってすごいね。

 

そのコンサートが開催されている当日、自分は福岡市博物館に行ってきた。

年に1度公開される国宝「へし切長谷部」を見るのが目的だ。

 

日本刀って、昔から興味があるんだよね。

以前、某博物館で初めて日本刀を見た時、その美しさにいっぺんで魂を吸い込まれてしまった。

国宝や文化財に指定された刀ではないけれど、何度も「はぁぁ~~~~~」って感嘆のため息をついて、その場を離れたくなくなるような、妖艶なまでの美しさだったのを覚えている。

もし一人で行ってたら1時間くらい眺めていたかも

 

一振りの刀を作り出すために、刀鍛冶は炎と戦い、途方もない回数の槌を振り下ろすんだよね。

職人の魂がこもった刀は、その持ち主と共にどんな歴史を刻んだのか・・・。

今日までどのようにして引き継がれてきたのか・・・。

そういった歴史的な背景に思いを馳せながら眺めるのもいいね。

 

鏡のような輝きを保っている不思議さ。

一分の隙もないような、凛とした美しさ。

筆舌に尽くしがたい魅力を感じるんだよね。

もう、たまらんです。

さて、そんなわけで へし切長谷部 を見たくて博物館に行ったのだが、建物に入ると若い女性でいっぱい

すっごい行列ができている。 なんで~~~

 

チケットを売っている人に状況を聞いたら、へし切長谷部を見るのに2時間待ちなんだとか。

なんでも「刀剣乱舞」というゲームアプリの影響でにぎわっているとの情報は得ていたが、まさかこれほどまでとは・・・

 

「刀剣乱舞」って、刀を擬人化したゲームらしく、「へし切長谷部」はとってもクールなイケメン

女子には大人気らしい。

そういうわけで、本物のへし切長谷部に逢いに来た女子が全国から集まり、2時間待ちという結果になったようだ。

 

等身大(?)パネルと一緒に写真を撮るコーナーも順番待ち。

なんともすごい人気だね。

 

今回は女房と一緒だったので2時間待ちをあきらめて、常設展示だけを見て帰ろうとすると、玄関ホールの階段を囲むように200人くらいの人だかり。

うわ~ その階段を下りなきゃいけないんだけど・・・。

いっそ、手を振りながらスター気分で降りてみようかな 

「だれ?だれ??」って一瞬くらいはざわつくかな?

なんて馬鹿な妄想はさておき、何に集まっているのか様子を見ていると、ゲームのキャラクター「こんのすけ」が出てきた。

 

ゲームを知らない自分にとっては、なんとも感想の述べようがない。

 

司会進行役がおらず、控室からそーっと出てきたこんのすけ。

観客は控えめに「かわいい~」というものの、きゃ~ってほどの歓声はなし。

観客はほぼ無言で写真を撮っているが、いちおう嬉しそうな顔をしている。

こんのすけは手を振って愛想を振りまくが声を発せず・・・・・ただ、静かにビミョ~な時空間であった。

なかなかシュールだね

 

でも、こんのすけと2ショット写真を撮るのにも長蛇の列が出来てたんだよ。

 

これって、嵐のファンと同じ心理で、好きなアイドルにまつわる場所を巡る「聖地巡礼」ってやつかな

とにかく、ゆかりがあれば何でもよし って感じだね。

 

日本の歴史や芸術に興味をもつきっかけはなんでもいいけど、ゲームに飽きたら日本刀にも興味なくなっちゃうのかな?

どうか、これをきっかけに日本の芸術、職人技とその精神に目を向けてくださいね。



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