山形県長井市【山形長井食彩館・須藤米店】です。
最近、ユニークな名前のお米を目にするようになりました。
でも、調べてみると、みんな同じ先祖にたどり着くという事実をご存知ですか。
「おいしいお米」とひとくちに言いますが、おいしいお米を作るために、
いろいろな品種を掛合わせるなど、様々な努力が重ねられています。
現在作られている多くのお米は、実は明治時代に作られていた、
当時のおいしいお米の代表「旭」と「亀の尾」という
2品種の血を引く親戚同士です。
お米の家系図を見て下さい。
「コシヒカリ」もこの2つの品種の血を引いていることがわかります。
★『コシヒカリはササニシキのおじさん!』
まず「ササニシキ」の系統を見てみ下さい。
親である「ハツニシキ」は「コシヒカリ」の兄弟です。
つまり、親の兄弟にあたる「コシヒカリ」は「ササニシキ」のおじさんになるのです。
もう一方の親の「ササシグレ」も「旭」と「亀の尾」の子孫です。
「コシヒカリ」が育成されたのは、昭和31年(1956)。
その後、年々とその作付け面積が増加し、
昭和54年には作付面積トップの座につき、今日までその状況は変わっていません。
しかし、「コシヒカリ」「ササニシキ」は、確かに食味の点では
優良種なのですが、病気に弱く、倒れやすいという弱点を持っています。
★『ひとめぼれ・あきたこまちは異母兄弟!』
コシヒカリを母とみれば、ひとめぼれ・あきたこまちは、異母兄弟となります。
「コシヒカリ」「ササニシキ」の病気に弱く、倒れやすいという弱点をなくすため、
また、更においしいお米を作り出すために、
今も各地で品種改良が進められています。
作付面積ベスト5の中には「ひとめぼれ」や「あきたこまち」と言った
名前が見られます。
そのユニークなネーミングでご存知の方も多いと思いますが、
これらは最近、顔を見せるようになった新しい品種です。
さらに、山形県を中心に栽培が盛んな「はえぬき」・「どまんなか」や、
九州全県で栽培されている「ヒノヒカリ」などの品種は
平成になってから開発された、まさに生まれたてのお米なのです。
家系図を見ると、これらの新しい品種は、
みな「コシヒカリ」の血を引いていることがわかります。
「ひとめぼれ」「あきたこまち」「ひのひかり」は「コシヒカリ」を親とする異母兄弟になります。
また、「あきたこまち」より生まれた「はえぬき」は「コシヒカリ」の孫にあたり
「キララ397」は、「コシヒカリ」のひ孫ということになります。
つまり、最近のおコメは「コシヒカリ」のおいしさを生かした品種改良の結果であるといえます。「旭」・「亀の尾」から長い時間をかけて集大成された「コシヒカリ」。そして、さらにおいしく、病気にも強い、新しいお米が、今も積極的に開発され続けているのです。
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亜美
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