やまがた長井食彩館・須藤米店

大空と大地の中で・松山千春

昨晩、BSで【旅立ち~足寄より~】を見ました。
千春のスタートラインの映画。自分なりに感動しています。

曲は【旅立ち】がメインで使われていましたが、時折流れる

【大空と大地の中で】

ずっと歌い継がれる名曲ですね。いい歌は必ず残るものです。


※この映像が動画サイトの中で一番古いと思いました。

大空と大地の中で 
   
作詞/作曲 松山 千春

果てしない 大空と広い大地のその中で
いつの日か 幸せを 自分の腕でつかむよう

歩き出そう 明日の日に ふり返るには まだ若い
ふきすさぶ 北風に とばされぬよう とばぬよう

こごえた両手に 息をふきかけて しばれた体を あたためて

生きる事が つらいとか苦しいだとかいう前に
野に育つ花ならば 力の限り生きてやれ

こごえた両手に 息をふきかけて しばれた体を あたためて

生きる事が つらいとか 苦しいだとか いう前に
野に育つ花ならば 力の限り生きてやれ

こごえた両手に 息をふきかけて しばれた体を あたためて

果てしない 大空と広い大地のその中で
いつの日か幸せを 自分の腕でつかむよう
自分の腕でつかむよう

1977年(昭和52年)

同郷で酪農家の友に送った曲と分かっていましたが、
こんなストーリーがあるとは知りませんでした。

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解説=大空と大地の中で
 
 これは俺自身かなり大切にしている曲だけど、実はこの歌には主人公となった友人がいるんだ。俺の高校時代からの親友で、若き酪農青年、佐藤耕一(愛称シュガシ)選手。彼の生活ぶりをテーマに作ったのが「大空と大地の中で」なわけ。北海道の大自然の中で生活することがどんなにキビシいものか、またそのキビシさの中で、みつける喜びとは何か、そんなことをわかってもらいたかった。「こんなに一生懸命生きているヤツらもいるんだから、つまらないことで弱音を吐くな」という俺のメッセージなんだ。ファーストアルバムを聴いてもらえばわかるけど、青木望さんの編曲が実にいい雰囲気を出している。おおらかでそのうえ力強く、なにものにも負けないぞという姿勢が大切なんだ。だから歌うときには、この詞にある通り、大きな気持ちでのびのびと歌ってほしい。くじけそうになった自分の希望を励まし、力づけてもらいたい。(1979.4.1 ヤングフォーク)

 耕一が酒に酔い「どうせオレは百姓だ!俺の人生なんて」と叫んだとき言った。「そんなことはない。俺に牛の乳を絞れと言ってもできないように、お前に歌を作れと言ってもできないだろう。職業に貴賎なんてない。それぞれがそれぞれの器の中で頑張ればいいんじゃないか。俺は歌で頑張るから、お前は酪農で頑張れ!」(1981.10.3 産経新聞夕刊)

 佐藤耕一。親父が酪農で借金を膨大にしてる。息子は、一生稼いで親の借金を払えるかな?っていう中で酪農に従事してる。奴の決意ったるや、そりゃ並々のもんではない。何とかして応援したい。耕一頑張ってくれ。お前たちみたいな人間が基本的に世の中支えるんだから。奴らに対する尊敬の念もこめて作ったんだよなぁ。とことん高くてとことん広い。そういう大空であって大地。悲しいだとか、楽しいだとか、苦しいだとか、いろんな感情をぶつけるのはさぁ、大空と大地しかなかった。そうやって育ってきたからこそ出来る歌ってあんじゃんか。そういう歌だったら俺にしか歌えないだろ?今、日本にミュージシャンが何人いるかわからないけど、それは俺にしか歌えないだろ。自身あるな。(2003.5.31 NTV「ズームイン!!サタデー」)

 俺の同級生で酪農やってる佐藤って男がいて、彼の人生をモチーフにして作った曲。まだ俺、プロで飯食おうなんて思ってもみなかった。歌いたいから歌ってた。彼に対する感謝と、厳しい前途に対しての激励、それと自分たちの土地に対する愛情を歌いたかったから。(キャンキャン1984年2月号)

 この曲。みんなから絶大なる支持を受けている。正直なところ作った側からすると、なぜに熱く支持されるのか、その理由が今ひとつよくわからない。シングルとはいえ、B面なのだ。逆に言えば、そういう曲をみんなが知っている、好きだと言ってくれることが無性にうれしかったりするわけだが。ところで、この曲を(季節の旅人の)最後の最後、52曲目に選んだ理由なのだけども、この曲を俺が歌い続ける限り、常にピュアな自分でいられることも再発見できるからである。だからからこそトリに持ってきたのだ。それと、もうひとつ。この曲だったら、オーラスを飾ることに他の曲たちも異議を唱えないだろうと思ったからだ。いや、本当にそういう風格を兼ね備えた作品なのである。これが他の曲なら、例えば「生きがい」あたりが文句をつけてくるかもしれない。そして、だ。この「大空と大地の中で」という曲の余韻が、再び春の章の「旅たち」に繋がっていくわけである。(2001.4.20 SAGA3)

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