たそがれ電車

夕暮れ時に走る
電車の
後ろ姿は
寂しい

飛べない鳥

羽の折れた
鳥がいる

ただ歩くだけの
鳥なんて

生きていくことは
できない

かわいそうだけれど
これも運命

クリスマスは近い

古い家に
古い窓

部屋の
灯りは
暖かい

小さな
もみの木
飾れば

クリスマス

寒くなった

さすがは師走
風が冷たい

偶に
外に出ると
からだが宙に
浮いて
辺りがぼんやり見える

不思議な感覚の中で
今日の日は沈んだ

溢れ日

家の中にも
道端にも
お日さまが顔をだし
遮るものがあれば
隙間から
光が
溢れる
まさに
一瞬の芸術