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青瑛のハンドメイド作品紹介

宝石のお話〜グリーンガーネット①〜

2021-09-26 11:14:00 | 宝石の話
ミントガーネット、ツァボライト
Grossularite Garnet, Tsavorite

鉱物種:グロシュラライトガーネット
硬度:7

 ガーネットのグリーン色で有名なものに、

ミントガーネット(またはライムガーネット)




ツァボライト


があります。


 ミント(ライム)ガーネットとツァボライトは、鉱物種グロシュラライトです。
屈折率がサファイアに近く、硬度も7と高めで、宝飾品に適しています。

 ミント(ライム)色のものがミント(ライム)ガーネットと呼ばれます。
稀に、紫外線によって蛍光発色するものもあります。
ほんとに美味しそうな色をしてます。個人的に大好きです。

 ケニアのツァボ公園から発掘された濃い緑色のグロシュラライトを、ティファニーが「ツァボライト」と命名し、世に広まりました。エメラルドとはまた違う、綺麗な緑色です。

 
 グロシュラライトは、緑色だけでなく、無色、黄色、茶色もあります。
赤褐色のものはヘソナイトと呼ばれます。
 
 色によって名前が違うので、同じ鉱物とは思えないですよね。奥が深いです。

宝石のお話〜ガーネット〜

2021-09-24 11:14:00 | 宝石の話

ガーネット

Garnet

鉱物種:ガーネット

硬度:7



 1月の誕生石として知られるガーネット。一般的に、赤黒いザクロ色のガーネットを想像するでしょうが、実はガーネットは色々なカラーがあります。






 そもそもガーネットは化学組成が近い鉱物のグループをまとめたものになります。


 大きく分けてアルミニウムガーネット、カルシウムガーネットの2種類に分けられます。


 さらにアルミニウムガーネットは、パイロープガーネット、アルマンダイトガーネット、スペサルタイトガーネットの3種の鉱物に分けられます。


 カルシウムガーネットは、グロシュラライトガーネット、アンドラダイトガーネット、ウバロバイトガーネットの3種の鉱物に分けられます。


 合計で6種の鉱物になります。さらに、一般的なザクロ色のガーネットは安価のイメージがついてしまっているため、ザクロ色でないものは名称を変えたりもして、バリエーション豊かな宝石となっています。







 ほとんどの色があるガーネットですが、青色だけはないと長年言われ続け、小説の題材になったりもしましたが、最近「ベキリーブルーガーネット」という青いガーネットが発見されました!定説を覆す大発見ですね!


 宝石は鉱山が閉山されて新たに入手できなくなるものもあれば、新発見されるものまであって、知れば知るほど奥深いですね。


宝石のお話〜ブルートパーズ〜

2021-08-30 11:14:00 | 宝石の話
宝石のお話〜ブルートパーズ〜

ブルートパーズ
Blue Topaz
鉱物種:トパーズ
硬度:8


 トパーズは11月の誕生石です。
カラーバリエーション豊富で、その中で無色のトパーズは大量に産出されます。
放射線照射によって人工的に青色をつけることが可能となり、
現在市場に溢れているブルートパーズのほとんどは放射線照射処理が施されています。

 また、青色の濃淡も調整することが出来ます。
青色が淡いものから順に、
スカイブルートパーズ、
スイスブルートパーズ、
ロンドンブルートパーズ、
とよばれます。
青色が濃くなるほどお値段も上がります。






 人工的着色といわれればそうですが、比較的安価で楽しめる、
とっても綺麗でバリエーションに富んだブルー色の宝石となっております。
きっと自分好みの青さに出会えるはずです。


宝石の硬度と劈開のお話

2021-08-29 11:14:00 | アクセサリーの話
〜モース硬度と劈開性〜

 ダイヤモンドは宝石の王様、もっとも硬い宝石、と世間では言われています。
ダイヤモンドのモース硬度は最高の10、確かにトップクラスです。

 でもこのモース硬度とは何なのでしょうか?
私は石そのものの硬さだとずっと思っていましたが、正解はひっかきキズのつきにくさ、ひっかきに対する強さです。
 なので、トンカチ等で勢いよくゴチン!と衝撃を与えたらダイヤだってキズついてしまうそうです。ダイヤをキズつけられるものはダイヤだけだと思っていましたが。勿体なさすぎて実験はしたことありません。
 ちなみにプラチナは硬度4、ゴールドは硬度2.5です。意外にもひっかきキズには強くない?


 硬度が高い宝石は、全部ジュエリーとして適しているか、といえばそうでもありません。劈開のあるなし、強弱も重要ポイントです。

 劈開は、宝石の結晶に対して、一定の方向に割れやすい性質をあらわします。
結晶に対して、縦に割れやすい、横に割れやすい、などです。
 劈開がない宝石もあります。ルビー、サファイアのコランダムが有名ですね。
 ダイヤモンドは四方向に劈開を持ちます。でもその劈開を上手く利用してカットしたのが、ダイヤモンドのカットでおなじみ、ブリリアントカットなのです。




 ダイヤモンドやエメラルドなどに同じカットが多いのは、劈開性を上手く利用してカットした結果だと言えます。
 カットされたジュエリーは割れやすい方向に既にカット済みと言えますが、やっぱり丁重に扱いましょう。


 綺麗で硬度が高くても劈開の方向が多い、また強すぎたりすると、
職人がカット出来ない、身につけるジュエリーには不向き、
となり、ジュエリーショップに並ばない宝石もあります。
美しいけれど劈開の強い希少石、ユークレースが有名ですね。


宝石のお話〜ダイオプサイド〜

2021-08-25 11:14:00 | 宝石の話

ダイオプサイド

Diopside

鉱物種:ダイオプサイド

硬度:5


 エメラルドのような濃い緑の宝石です。

大きいものもあり、そしてお値段お安めで嬉しい宝石です。

含まれてるクロムが綺麗な緑色を作り出しています。緑が濃すぎて黒っぽく見えるものもあります。






 複屈折率が高いので、ギリシャ語で「2つの見え方」という意味のダイオプサイドと名付けられたそうです。

硬度5で劈開性が強いので、取り扱いには注意してください。