そこで、
記念にサラ・ブライトマンの「ラ・カリファ」を聴きましょう。
長きに渡りサラ・ブライトマンの定番ソングとして認識されていましたが、実は原曲が存在し、それを配したイタリア映画の全貌がやっと明らかになりました。
時代は1970年。
主演のロミー・シュナイダー的に見ると、ヴィスコンティの「ルードヴィッヒ神々の黄昏」の前年に出演した映画で、そろそろその名が世間的に知れてきた頃の時期の映画と思われます。
どうですか。
この全然な違い。
映画の物語としては労働争議を軸にした対立と、その中で生まれた邂逅と和解を描いていましたが、エンニオ・モリコーネのこの音楽。
ちょっと物語からは乖離してるようにもとれる印象の旋律。
最初のタイトルバックからして場違いなほど美し〜!
ところが何が始まるんだろうと期待したら、ただならぬ緊張感の中の空気。
デモ、怒号、群衆、行進、やらやら。
全くもって、
俗な自分らの抱いていた「ラ・カリファ」のイメージとは違うやろ。
嗚呼しかし、これが本チャンの「ラ・カリファ」でしたか。
ただ複雑な心境ではある。
これを観て、あの歌に仕上げたサラ・ブライトマンて、やっぱしスゴくね?