『ゆく人 くる人』ゆく人とは旅人なり・・・SEKICYCLE・M店長のブログ

vol.4880 みちのくグレートトラバース無事終了!!

 
昨日は、SEKICYCLEアウトドアー部門企画【みちのくグレートトラバース~亘理地塁山地一筆書きの旅!!~】を開催してまいりました⛰
本企画の概要としましては、獲得標高ほぼ3,000m、距離にして南北35㎞に渡り長く続く亘理地塁山地を、その名のとおり一日で歩いてしまおう…と言った、完踏した強者には『変態』の称号が贈られる?!、想像を絶する体力を要す登山企画です。
最初で最後かと思われるそんな企画に参加表明頂いたメンバー様は…鉄やさん・FUKUさん・Itoさん・Yu-kiさん・ショウさん(表明順)の5名です。
当初は3連休の初日にあたる22日に開催予定でしたが、天気予報を見る限り降水確率が高く、皆さんの都合も問題ないとの事で翌日23日(昨日)に変更し開催となりました。
まずは5:00AMに深山駐車場にて『深山までコース』を選択されたYu-kiさんと合流しYu-kiさんマイカーをデポし、次に『四方山までコース』を選択された鉄やさんと合流し駐車場に鉄やさんJIMNY号をデポし集合(スタート)地点である槻木大橋駐車場へ…。
前夜に「体調が悪く寝込んでいる」との御連絡を頂いていたショウさんを除き全員と合流…早めに準備完了となり、予定より10分早い5:50AMにスタートを切りました。

スタートしてから縦走路本線へは道なき道を行く為しょっぱなから藪漕ぎ、しばらくはヘッドランプ点灯&手にはCATEYE・VOLTを持ち登り詰めます。


2/3枚目とFUKUさんから頂いた画像です。臨場感たっぷりの良い画像ですねッ(笑)📷


20分間藪を漕ぎ、稜線へ飛び出ました。蔵王方面には暗雲が立ち込めています☁

間もなく一座目の七峰山へ到着しました。当然ですがこの時点では全員元気です(笑)

こちらは地図には記載の無い鳩原峰山⛰ここら辺から雨がポツポツ降り始めました☔
 
少々テンション高めな鉄やさん📷両手には現地調達の杖…と言う仙人スタイルです✨

序盤は先の藪漕ぎを除けば穏やかなハイキング的な山歩きです(FUKUさん撮影)🍀

その亘理が地元の鉄やさん曰く「亘理町のシンボル✨」と言う、三門山の山頂に立つ紅白アンテナが見えて来ました📡

その二座目・三門山へ6:57AM到着⛰1時間しか歩いてませんので、皆さん元気です!

その後、三門山~箕輪峠間前後が、前半戦のハイライト的な難路となります。
昨年、ひとりで歩いた際は(平日なので)砕石場が稼働しており、大迂回を強いられた上に痛恨の道間違いで、大きくタイムロスと余計な距離を延ばしてしまった区間です。

そんな苦い経験を経ていますので、今回はロス無く皆さんを先導します。
かつて縦走路が存在した山々は、砕石場へと姿を変えている為、そのヘリの急斜面をツタを頼りに降り行き無事にクリア…そして想像以上に簡単に箕輪峠へ辿り着きました。

箕輪峠を跨いで、次に登る斜面が視界に入りました⛰
ここもヘリを登り詰めるのですが、見た目以上の急斜面であり、長い行程の中で唯一「身の危険」を感じるポイントです⚠

登り切った頂上から越えて来た序盤ルートを振り返る…眼下には箕輪峠、そして三門山の紅白のアンテナが望めました✨
雨で緩んだ路面が更に滑りやすく文字どおり危険でしたが、全員無事に問題なくクリアする事ができました👍

雨の中、小休止を挟みつつも歩き続けて、8:15AM割山峠へ飛び出ました。 ここまでは順調に行程を消化できたので、少し長めの休憩で一服しました。

割山峠からは、潮風トレイルと併用されている縦走路を進みます。
鬱蒼とした長いアップダウンを行くと視界が開け、鴻ノ巣峠まで来ました。

ここら辺は辛うじて砕石場の淵にギリギリ縦走路が残っています。
脇を覗き込むと、切り立った斜面が下まで続いていますが、危険度は低めです。

鉄やさんが御自分の「ゴール近し!!」と私を煽りまくった区間(笑)。
お日様が顔を出している間は本当に穏やかで趣き良い山行です(FUKUさん撮影)🍀

閑居山9:10AM到着⛰雨は降ったりやんだりの繰り返しです☔

黒森山9:55AM到着⛰ 暴風警報が発令されており、常に強風が吹き荒れています🌀

10:30AM四方山に到着⛰この時点で、予定より40分ほど遅れてます😢
小休止し持参したコーンスープを振舞わせて頂いたり、各々エネルギーを補給です。
ここで2人とお別れ(鉄やさんは吉田地区ゴール/Yu-kiさんはのんびり深山を目指す予定)…全線踏破目標班の私・Itoさん・FUKUさん3人は先を急ぎます。

四方山からは、しばらく舗装路歩きです。
写真でも分かるくらい雪が強く降って来ました⛄
併せて暴風警報が発令されているので当たり前ですが、もの凄~い風です🌀

明通峠へは11:00AM到着…暴風雪の中、深山を目指し登り返します💦

雷神山11:10AM到着⛰

山家山11:20AM到着⛰

そしてお昼前の11:53AM頃、予定より50分遅れて深山に到着しました⛰
19㎞/スタートから6時間…蔵王連峰はとんでもない荒天の様ですが、青空に迎えられたのが幸いでした☀
膝の不調を訴えていたItoさんが「そろそろヤバいかも…」と漏らし始めました。
FUKUさんはまだまだ元気ですが、密かに私も右膝に違和感が💦

海側は晴れてていいなぁ✨ お腹を満たして黄昏たい気分を抑えつつ…

予定していた30分の昼食大休止を10分短縮し、鎮魂の鐘を鳴らし再スタートです💦

鷹討山0:20PM到着⛰


大沢山(疣石山)0:59PM到着。一度で二度の山頂です(笑)⛰
さすがにFUKUさんも「膝に痛みが…」と漏らし始めた頃です💧

まだこの時点では元気なFUKUさんでしたが、この後「かなり痛みが…」と訴え始めました💦


名乗峠へは1:20PM到着。 天候は相変わらず風は強く、晴れていたのに急激に暴風雪に見舞われたり…⛄


この区間名物の倒木てんこ盛り…平静を装うFUKUさん・Itoさんでしたが、この後お二方とも痛みが強まり、思うように進めなくなってしまいました。体力は大丈夫だっただけに残念ッ💦

高瀬峠への下り…そんなお二人に、敢えて崖ルートを処方してしまった自分は意地悪でしょうか(苦笑)💧

角田名・大森山(影倉山)2:00PM着…FUKUさん曰く「榮倉ナナさん(山)」(笑)😄 

ナナ山では晴れていたのに…またまた暴風雪~❄

角田名・三角森の新城山には2:30PM頃到着⛰
この後も藪のち倒木時々ジャングル…と言った難路が続く区間で、残念ながら膝の痛みが増したお二方ともに「リタイヤ」を御決断されました😢
先に(四方山コース)下山している鉄やさんにお迎えの電話を入れるItoさん☎

小斎峠への激下りを歩いていると、鉄やさんのJIMNYが到着するのが確認できました。タイミングバッチリですね👍

最後の激斜面を下るFUKUさんとItoさん💦
一方痛みが治まった私は、一人でゴールへ向かう選択肢もありましたが(正直葛藤しましたw)、ツアーガイドの都合上、連帯責任と言う事で私もリタイヤを決めました😓 
…と言うわけで【みちのくグレートトラバース~亘理地塁山地一筆書きの山旅~】は26㎞地点(小斎峠)で幕を降ろす事となりました。
昨年は約37㎞を11時間歩いてゴールし、更にMTBで槻木大橋まで約40㎞の舗装路を戻る…と言った荒行でしたが(笑)、今回は鉄やさんのたいへん有難い御好意(お迎え)により、超ラクチンで車まで戻る事ができました👍

とりあえず槻木大橋まで戻って残った4人FREEで乾杯🍻
完踏はならずでしたが、それはそれで、最高の味を堪能できました😀 
そして汚れまくった登山靴を脱いで着替えを済まし、亘理町のディープな中華屋さん・香園さんにてプチ打ち上げし解散と相成りました🍜
FUKUさんに「店長さん、また亘理地塁山地一筆書きの旅…企画して頂けますか?!」と問われましたが、そこには即答できない自分がいました(笑)。
身体に故障個所が発生してしまう…と言う、体力だけでは完踏できない点が本コースの長い長い山行の難点でもあります。
総評としましては、各々其々の絶対的な収穫があったかと思います。
MTBでは体験できない(押し担ぎすら入れられない)斜面だったり、冒険的な要素だったり、目まぐるしい天候を含む大自然の営みだったり、たかだか数㎞を何時間も掛けて自分の足のみで到達する喜びであったり…全線踏破と言う目標こそ達成できなかったものの参加者皆さんの笑顔を見て「プランナー冥利に尽きる」山旅になり、つくづく「企画して良かった」と感じる事ができました。
鉄やさん・FUKUさん・Itoさん・Yu-kiさん…本日はスターウォーズのC-3POよろしく「ドモありがっと~ミスターロボット・ドモ・ドモ♪」的な動きになる程の筋肉痛に襲われているかと思いますが(苦笑)、今回の長い山旅…たいへんお疲れ様でした~😊 
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