長年、ひっそりと温めて来た山旅企画…それは【飯豊連峰・全山一筆書き】の旅⛰
とうとうその夢を叶える時がやって来ました!!…という訳で、先週の4連休中、金曜日一日だけ特別にお休みを頂き、ソロにて決行してまいりました山旅レポートとなります。
しょっぱなから、ピンボケショットで失礼します(笑)📷
今回ばかりはただの登山ではありません。距離にして48㎞超えの、まさしく超が付く長丁場の大縦走、更に2000m峰級の稜線累積標高登り3500m/下り4200mの難コースを日帰りにて完結させようとする計画…ある種冒険の領域に入るものかと思います。
まるっきりのソロにて決行するには、当たり前ですが完全自己責任の世界です。
東北のアルプスと言われる飯豊連峰の縦走は、その長さとキツいアップダウンから通常は3泊のコースであり、完全自己完結させるにはとにかく怪我・アクシデント・ミスコース無く、且つ体調を崩さず歩き続ける…言ってしまえば単純な活動なのですが、とにかく距離が長いので何が起こるか検討もつきません。
途中で動けなくなった際の為に寝袋やファーストエイドキット等、また万が一の時の為に熊除けスプレー等も持ち、ひとりで対処できるようあらゆる対策品をザックに詰め込み、山形県~福島県境の飯豊トンネル(川入切合)口を7/24日4:05amにスタートしたのでありました。
始めの30分はヘッドランプにて路面を照らしながら、ゆっくりめのペースで五段山まで登り詰めます。日の出は残念ながら雲の中でしたが、次第に濃い霧も晴れて行きました。牛ヶ岩山まで来ると、朝露のおかげで靴の中までグショグショです👟💦
時折りパッと視界が開けると、これから長く歩く縦走路が見渡せました✨
やがて、ペースは遅いながらも順調に剣ヶ峰まで来ました(右画像&トップ画像)。
個人的に4回目の飯豊(1回目:大日杉~飯豊山ピストン・2回目:飯豊温泉~石転び沢雪渓ピストン・3回目:ダイグラ尾根~丸森尾根周回)にて初めての剣ヶ峰です。思っていた以上の急登な岩場であり、両脇は切れ堕ちているので、集中して登らねばなりません⚠先に経験済みのチームメンバーItoさんが「怖い」と言っていた訳が理解できました💦
個人的に4回目の飯豊(1回目:大日杉~飯豊山ピストン・2回目:飯豊温泉~石転び沢雪渓ピストン・3回目:ダイグラ尾根~丸森尾根周回)にて初めての剣ヶ峰です。思っていた以上の急登な岩場であり、両脇は切れ堕ちているので、集中して登らねばなりません⚠先に経験済みのチームメンバーItoさんが「怖い」と言っていた訳が理解できました💦
剣ヶ峰を登り切ると、間もなく三国岳避難小屋に到着しました。
先を急ぐわけではありませんが、まだスタートから2時間半…休憩するには少々早いので、引き続き峰を歩き続けます。右は、登って来たルートと東側に広がる雲海⛅
先を急ぐわけではありませんが、まだスタートから2時間半…休憩するには少々早いので、引き続き峰を歩き続けます。右は、登って来たルートと東側に広がる雲海⛅
やがて飯豊山も鮮やかに望め、飯豊連峰最高峰・大日岳の雄姿も視界に入りました✨
2013年10月末に登った大日杉コースからの分岐…当日、雪中行軍したのを懐かしく思い出しました・・・。そこから先へ進むと草履塚です。そしてまたもや大日岳✨
本山へと続く長い尾根。そして剣ヶ峰に続く要注意な岩場、御秘所です。
途中に切合小屋がありましたが素通り、そして飯豊山本山小屋まで来ました。
4連休なせいか予想以上の登山者で大賑わいです。とりあえず、こちらも素通りです。
4連休なせいか予想以上の登山者で大賑わいです。とりあえず、こちらも素通りです。
右は昨年登ったダイグラ尾根✨今回の川入切合コースより距離こそ短かいですが、そのコースタイムは(飯豊本山まで)片道10時間の超アグレッシブなコース…昨年は熊さんとのいらぬ出会いがあったり・・・まさしくダイハードなコースでした🐻
ペースはゆっくりめながら、休憩無しで歩いたせいか(スタートから5時間弱の)9時前に本山へ登頂完了しました!これから歩く長~い縦走路も一望の大大大パノラマです✨
画像には写っていませんが・・・飯豊山山頂から望めた『佐渡島や粟島が見渡せた日本海』の眺望、しっかり目に焼き付けました✨「晴れた本山に登れて良かったぁ🌞」
と思うも、9時からの天気とくらすのB予報どおり、急激にガスが立ち込めて来ました💧
本山山頂はパーティーの方達でいっぱい・・・数分の休憩後、いよいよ長~い縦走路へ足を踏み入れます💦
本山山頂はパーティーの方達でいっぱい・・・数分の休憩後、いよいよ長~い縦走路へ足を踏み入れます💦
御西小屋までのなだらかなこちら(右画像)が、個人的には本縦走路で一番、歩いていて心地好く感じる大好きな区間です♡
御西岳にて☑この後10時前、辿り着いた御西小屋にてたっぷりのドリンクを補給・・・ザックは小屋横にデポさせて頂いて、携帯と財布とストックだけ持って(唯一稜線より外れる)大日岳へ向かいます。しかし、初めて登る大日岳は雲の中☁さすがに大日岳へ行く登山者は少ないかと思うも、意外と結構な方々とスライドしました。
遠くで望むより遥かに後半の登り返しがキツかったですが、10:50am大日岳山頂に到着!長年望んで来た飯豊連峰の最高峰(2128m)にようやく立つ事ができました!!
時間だけを考えれば、稜線から外れる大日岳はパスした方が良いのですが、そうしてしまうと『飯豊全山の定義』から外れてしまう事もあり、しっかり登頂を果たしました。
しかし風が強いので、そそくさと御西小屋へ戻ります。ザックがないので身軽です👍
しかし風が強いので、そそくさと御西小屋へ戻ります。ザックがないので身軽です👍
そして、お昼前に御西岳へ戻る事ができたので、今回の山旅中初めての大休止です🍙
スタートからここまで歩いた距離は21㎞/7時間と40分・・・ペースを上げず体力温存で来たわりには悪くないタイムかなぁ⏱
下山口の終盤5㎞林道を除けば、縦走路としてはだいたい半分ほど歩いた計算ですが、×2倍+5km林道歩きの概算は・・・ゴールは22時くらいッ?!
スタートからここまで歩いた距離は21㎞/7時間と40分・・・ペースを上げず体力温存で来たわりには悪くないタイムかなぁ⏱
下山口の終盤5㎞林道を除けば、縦走路としてはだいたい半分ほど歩いた計算ですが、×2倍+5km林道歩きの概算は・・・ゴールは22時くらいッ?!
休憩後、覚悟を決めて先へ進みます💦まずは天狗岳を踏んで、その先烏帽子岳までの縦走路・・・この区間が地味~に長いんです。
滑りやすい残雪の上を歩く箇所が多いのですが、ステップが付き気味なので、よほど悪路バティックな方でなければ、アイゼンは必要ない感じでした。
滑りやすい残雪の上を歩く箇所が多いのですが、ステップが付き気味なので、よほど悪路バティックな方でなければ、アイゼンは必要ない感じでした。
ガスガスで眺望はありませんが、近くに池塘が見えて一息ついたり、まだこの時点では、雨に降られてないだけでも良し…と言った感じで黙々と歩みを進めます🍀
時折り視界が開けて、新潟の二王子岳や、越えて来た山々・縦走路が望めたり✨
昨年秋に歩いた記憶を頼りに「ここはこんな景色だったよなぁ」とか妄想しながら歩き続けます☁似たようなアップダウンが続く中、御手洗ノ池にて📷
ここは天国でしょうか👼ニッコウキスゲが咲き誇り、まさに天空の楽園と言った感じ✨
そして、黙々と歩き続けて、ようやく烏帽子岳に到着!
ここの山頂手前で、今回の山旅中唯一、速足のお兄さんに追い越されました💦
と言うか…余裕かまして歩いていたつもりが、大日岳へ登頂完了した辺りから、実は全身の筋肉が悲鳴を上げており、登りのペースがガタ落ちです💧
ここの山頂手前で、今回の山旅中唯一、速足のお兄さんに追い越されました💦
と言うか…余裕かまして歩いていたつもりが、大日岳へ登頂完了した辺りから、実は全身の筋肉が悲鳴を上げており、登りのペースがガタ落ちです💧
梅花皮岳にて✨雨・・・まだ大丈夫です。そこから下ると梅花皮小屋・・・あまりにガスがケイン(笑)いえ、こ過ぎでした為、目の前に来るまでその存在に気付きませんでした💦
中盤の踏ん張りどころである、縦走路最後の2000m級・北股岳に登頂完了!!やがて雨がポツポツと…☂その後、暫く高低差の少ない縦走路を進み、門内岳まで来ました✌
そして胎内山を越え、雨と風が強まる中、地神山頂を通過📷
更に進んで地神北峰にて📷ここまでは昨年のダイグラ~丸森尾根周回時に歩いた道です。そして、ここから先が自分的には今回の山旅のハイライト✨・・・だったハズなのですが、雨も風もかなり強まり、まさに『嵐の金曜日』状態です💧
その後、頼母木山にて📷更にその後、頼母木山小屋で(無料!!)お水を頂いてから、大石山、鉾立峰を踏むのですが、雨風がとても強く、スマホカメラが不調で動画しか撮れない状況が続き、二峰の画像が撮れず仕舞いでした💦
こちらの石碑(朳差岳の登山道を開拓した藤島玄氏の碑だそう)を通過し、また暫く黙々と登り続け、本日最終目標のお山・朳差岳に登頂完了しました✨
飯豊本山まで、大日岳まで、北股岳まで、そして朳差岳までの登り返し・・・それぞれ本当に長かったです💦とりあえず、ここまで明るいうちに登頂できて安堵しました🍀
飯豊本山まで、大日岳まで、北股岳まで、そして朳差岳までの登り返し・・・それぞれ本当に長かったです💦とりあえず、ここまで明るいうちに登頂できて安堵しました🍀
その後、ヘッドランプを装着して下山路の夜間歩行へ臨みました🔦
強雨の暗闇な権内尾根は、ツルツルのヌルヌルぬたぬたレミオ路面であり、(極悪と呼ばれている)丸森尾根より最悪な下山路に変貌しており「いったいこの下りは、いつまで続くのだろうか?」と思える位、それはそれはとても長く感じた下山路でした。
しかし権内尾根を下り終えて、更に、その後のゴールのゲートへと続く林道も長いこと長いこと・・・もういい加減、飯豊山が嫌いになってしまう寸前でした(苦笑)。
強雨の暗闇な権内尾根は、ツルツルのヌルヌルぬたぬたレミオ路面であり、(極悪と呼ばれている)丸森尾根より最悪な下山路に変貌しており「いったいこの下りは、いつまで続くのだろうか?」と思える位、それはそれはとても長く感じた下山路でした。
しかし権内尾根を下り終えて、更に、その後のゴールのゲートへと続く林道も長いこと長いこと・・・もういい加減、飯豊山が嫌いになってしまう寸前でした(苦笑)。
そして夜も更けて来た10:52pm頃、怪我も無く、無事にゴールする事ができました。
●歩いた距離=48.4㎞●所要時間=18時間47分(休憩含む)●登った山=23山●消費カロリー=8553kcal
こうして、一日中どっぷり山に浸かって、念願であった『飯豊連峰全山縦走・日帰りの旅』を終えたのでありました👍
真夜中の大石ダム🌉
下山口・東俣彫刻公園の東屋で暫し休憩後、予めデポしておいた自転車で雨の中、登山口の飯豊トンネル・川入切合口までの64㎞を数時間掛けて戻りましたが、疲労とドーパミンのお陰か、途中幻をたくさん見たり、おかしな感覚に陥りました。
下山口・東俣彫刻公園の東屋で暫し休憩後、予めデポしておいた自転車で雨の中、登山口の飯豊トンネル・川入切合口までの64㎞を数時間掛けて戻りましたが、疲労とドーパミンのお陰か、途中幻をたくさん見たり、おかしな感覚に陥りました。
やはり人間、しっかり食べて、がっつり寝ないとダメなのですね・・・💧
こうしてほぼまる一日を要して、完全自己完結にて(少し大袈裟ですが)私的登山人生最大の目標を無事に達成する事ができました。
こうしてほぼまる一日を要して、完全自己完結にて(少し大袈裟ですが)私的登山人生最大の目標を無事に達成する事ができました。
下山して…車に戻って…帰宅して…仕事して…実は暫くまるっきり達成感がありませんでした。おそらく脳みそと身体がおバカさんになっていたのでしょう。
こうして改めて振り返り「本当に歩いたんだなぁ」と確信できて、本当の達成感、やり切った感に満たされている本日です🍀多分、秋まで高山には行かないと思います(笑)
※今回の行程7/24=04:05川入切合登山口(山形県・MY-ACE号デポ地)04:56五段山05:23牛ヶ岩山05:51地蔵山06:26三国岳06:29三国小屋07:15種蒔山07:30切合小屋07:51草履塚08:47頂上小屋08:58飯豊山09:13駒形山09:48御西岳09:56御西小屋10:50大日岳11:42御西小屋11:58天狗岳13:31烏帽子岳13:47梅花皮岳14:11梅花皮小屋14:28北股岳15:11門内岳15:15門内小屋15:26胎内山15:53地神山16:07地神北峰16:25頼母木山16:39頼母木小屋17:06大石山17:37鉾立峰18:10えぶり差小屋18:11えぶり差岳18:37前えぶり差岳19:18千本峰22:52下山口(新潟県・大石ダム東俣彫刻公園)=翌7/25朝方・川入切合登山口へ自転車にて到着