vol.1234 ああ、八十里越え=完結編=
2008-11-12 20:46:40
いよいよ“峠の旅人”と化した今回の旅も完結編です
その2最後の画像地点“小松横手”から見た広大な眺望です
11:30am…小休止を挟んで出発しました
その後も小規模な枯れ沢がいくつもあるものの、わりと痛みのない平坦な峠道が続きます。
ブナの大木や、白樺の木々が生い茂った森を、心地良く、快調に進みます
そのあと、道からそれると“田代湿原”なる景色の良い場所があるのですが…今回は時間を考慮してパスしました。
路面は一部湿地帯…、ドライな路面は御覧の様に落ち葉・とがった砂利・サラサラな土でしまっており、気温も上がったせいでホントに乗車可能な箇所は快適です
やがて、11:45am…破間林道の終点である広場に到着しました
実はここまでは昨年、我がチームの(珍しい)“峠歩き”なる企画で、みんなで歩いたルートであったりもします…
この時は後半雨でメンバー全員グッタリでしたが…今回は、まさに“呼ばれた感のある”絶好のパスハン日和…夢をかなえている一瞬一瞬を噛み締めながら、木ノ根峠を目指します
ここから(後半は疲労のせいか撮影数がメッキリ減っています)少し走ると、また古道へといざなわれます。
その途端、路面はまた荒れ始め…大きな溝あり・ギャップあり・キャンバーあり…ふと気付くと命綱とも呼べるGPSが吹っ飛んでいました
後ろを走るUゴロウさんも「気付かなかった…」との事で、「時間は惜しいけど、GPSを失うのも勿体ない…」と暫し引き返す事に
幸いにも数百m戻った所に落ちておりましたが、ブラケット根元が破損しており、取り付けは諦めバッグの中へ…
タイムロスも最小限に抑えられ、先を急ぎます。細かなUP&DOWNを繰り返し…
木ノ根=八十里=峠(標高845m)に到着
お昼過ぎの事でしたが、行動時間があまりにも長い為(笑)…ふたりの感覚的には既に夕方モード
この八十里峠とも呼ばれる木ノ根峠が県境であり、ようやく福島県側に突入です
下りベースではありますが、木ノ根峠から先は=大・中・小=数え切れないほどの沢越えが待ち構えています。
なにぶん片手にロープ・反対側の肩にはMTBという格好で、足をスベらせたり、バランスを崩したり、時には崖下に落ちそうな危うい場面もあったりしました
危ない思いをしながらも少々MTBに乗って、ほんのなけなしの間下りを楽しめただけで、苦しい事・キツい事などスッカリ忘れてしまってます
そして苦労のあとには、こんな眺望の開けたビューポイントが待っていたりするのが止められない理由のひとつです “松ヶ崎”=0:36pm到着
その後も、湿地帯・川渡り・大中小の沢越え&綱頼りの沢登り等々…様々なアイテム(笑)が登場しますが…ここまで来てしまうと、少々の事では驚きもなく、普通にクリアして行ってしまいます
長い湿地帯を抜けると、峠道も終盤です。
かなり快適に乗れる箇所が増え、うれし楽し度がドンドンUPしていきます
最後の最後に長~い(落ち葉路面の)楽しい快適なDHが続き、九十九折れを下りきると…
1:37pm大麻平(R289建設中)に到着
スタートから約7時間…予定よりだいぶ早く全線完全走破できました
嬉しくて嬉しくて…=『感無量』=、それ以外の言葉は不要な瞬間でした…。
●舗装路:4㎞ ●古道区間:24㎞ 計28㎞…壮大な峠の旅が終了しました。
…が、この先林道を経て、JR只見線・只見駅まで13㎞を自走しなくてはならず、暫し喜びを噛み締めつつ再スタート
駅には予定より早めに到着できたので、お腹が空いた事もあり…この日初めてのキチンとした食事を取る為、食事処を探しましたがなかなか見つからず
やっとの事で見つけた喫茶店で“生姜焼き定食(勿論大盛り)”、そして…「この為に走った」と言っても過言ではない(笑)で乾杯
ほろ酔い加減で輪行の為の詰め方作業開始
4:20pm…予定どおり、只見駅をあとにする事ができました。
実は、この超ローカルな只見線に乗る事も楽しみのひとつでしたが…油断していたら即爆睡 せっかくの紅葉が…
気付けば降車しなくてはいけない“上条駅”…あたりは既(当然)に真っ暗
輪行を解き、ウインドブレーカーを着込み、最終目標である車デポ地へ出発
R290でまず1本峠越え、県道へ入りまた峠越え、2本目の県道で最後にこれまた長~い松ノ木峠を越え、6:53pm…無事に帰還できました
駅から約40㎞のオンロード走行…総走行距離:80㎞の冒険旅行も終了
ここから更に(車での移動ですが)仙台まで300㎞の帰路が残っています
近場の日帰り湯で汗をザッと流し…辛うじて次の日になる前にお店に到着
思い起こせば…『月刊New Cycling』の上田 岳さんの投稿記事を目にしてから、なぜか魂が呼ばれている気がしてならず…初めて八十里越えの視察(入り口地点確認)に行ったのは2003年の事でした。
2004年:福島県側をMTBで単独走破&勇士4名で同行程走破=2005年:福島県側を徒歩で単独踏破&別の日にMTBで単独走破=2006年:新潟県側を徒歩で単独踏破&クラブイベントとして福島県側を走破=2007年:全線を徒歩で単独踏破&クラブイベントとして新潟県側を踏破=そして2008年、念願のMTBにて全線を走破
徐々にステップアップし、足掛け6年で夢がかないました。
間に中越地震等2回の強い地震があり、年々ルートが崩壊しつつある八十里越…。
ケータイ電話など全く繋がらない・殆ど歩く人ともすれ違わない・人工物の音もほぼ聞こえない…そんな、昔にタイムスリップした様な自然と対話する事のできる峠道…。
言葉では言い尽くせない魅力溢れる非日常的な現実世界が、そこに広がっています。
道中、同走のUゴロウさんにふと「こんなところを走ってみたかった…」との言葉を頂戴しました
ありがたい…と思うとともに…ホント、おバカなふたりでした
Uゴロウさん、今回も本当にお疲れ様&ありがとうございました。
無事に生還できて良かったッ
最新の画像もっと見る
最近の「ボクの細道(パスハン/古道ライド/ソロライド)」カテゴリーもっと見る
最近の記事
カテゴリー
- アウトドアー商品(28)
- トレラン(7)
- メンバー'sレポート!!(41)
- 小径車ホイール(1)
- スポーツバイク(1036)
- 練習・走行会(KEEPonRiding)(524)
- 作業系(781)
- サイクリング(HappyBikeLife)(181)
- ボクの細道(パスハン/古道ライド/ソロライド)(358)
- 峠歩き・山歩き(195)
- ロード系パーツ(331)
- MTB系パーツ(198)
- 動画(153)
- KIDS BIKE(50)
- ロードレース(99)
- ケミカル類(24)
- ウエア・アイウエア・日常品(569)
- 新着情報(378)
- セール情報(26)
- プライベート(311)
- ホイールバランス(18)
- バイクフィッティング(1)
- メッセージ(310)
- シューズ(27)
- MTBレース(36)
- DVD・雑誌(66)
- フォールディングバイク・ミニヴェロ(75)
- 新製品(3)
- スクート(22)
- インポート(751)
バックナンバー
人気記事