vol.1233 ああ、八十里越え=第2話=
2008-11-11 20:20:22
因みに、昨日のさわりに補足させて頂きますと…八十里越全線を一日で踏破(徒歩での参考時間:約10~12時間)される方は、そう多くはないもののちょくちょくいらっしゃる様です。
今回我々が目指すのはMTBでの“走破”です
数年に渡り通い続けているこの八十里越ですが、大きく新潟県側(吉ヶ平から鞍掛峠・田代湿原あたりまで)と福島県側(木の根峠より東)のふたつに分けられます。
丁度、峠の県境までR252(六十里越街道)から延びる林道があり、たいへん困難な道程だけにその林道を利用し、片側だけを歩く方が多いのがこの八十里越です。
地元の“守る会”ボランティアの方々により、崩落箇所の迂回路等が確保されたりして、かろうじて存続しているこの様な長距離で残る峠道としては、とても貴重な古道です
さて、第1話・大ブナ沢からの続きです…
守る会の方々が目印に付けていてくれる赤やピンクのリボン等ですが、ところどころ見落としそうなくらい距離が開いていたり、肝心なところで落ちていたり、ヤブが高かったり…何度訪れていても、数度ミスコースしてしまいます。
ですが、全体的な地形やルートは頭に入っているので、間違いにはすぐ気付き…9:46am“空堀小屋跡”に到着しました。
建物の基礎と思われる石段が残っていたりします…
そして間も無く9:50am“空堀”に到着…。
R289新潟側通行止め箇所の大谷ダムから延びる古道との合流地点です
緩やかな比較的安定した土路面のHCが続き、想像していたよりズ~~っと乗車率が高く…徒歩と比較すると、かなりタイムを短縮しながら高度を稼いで行きます
画の様な落ち葉のじゅうたんが敷き詰められた心地良い道を進みます
やがて10:08am、昔々その名のとおり御殿様が乾いた喉を潤したと言われる“殿様清水”に到着…
そこからふと…上を見上げると…
荒々しい岩肌の烏帽子岳(標高1,350m)がそびえ立っていました
そのあと倒木等が増え、乗ったり降りたり押したり…
乗車率も低くなり、キャンバー気味の路面に足を滑らさない様(片側が崖…という箇所がいくつもあるのが八十里の危険な所でもあります)気をつけながら登りつめます。
そんな鞍掛峠も視界に入って来た標高もかなり高まって来た頃、一息つくと…
素晴しい眺望が、疲れた体と心を癒してくれます
そして、最後の最後に強烈な急傾斜を登りつめると…
鞍掛峠(標高965m)に到着しました
10:40am…スタートから約4時間…徒歩タイムより1時間早い到着でした
特に困難が多い新潟県側を無事走破、ふたりで思わず『フュ~~~ジョン、ハッ』
…って、何に変身すんのって感じですが…
鞍掛峠で昼食タイム…天気はイイものの休んでいると体が冷えてくるので、新たに気を引き締めそそくさと再スタート
鞍掛峠前から見えたのは峠道より北側の眺望ですが、次に進みながら見えるのは南側の、また趣の違った雄々しい山並み
小さな枯れた沢渡りを繰り返し、次に到着したのは…
“小松横手”と名の付くビューポイントです
11:30am…出発から早5時間、ふたりとも疲労の色を隠せませんが…それ以上の充実感を味わいながら、更なる先を目指し進みます
=長~~いリポートで恐縮ですが、また次回へ続きます=
津山町のM様、昼間は(自走で!!)ありがとうございました
無事、暗くなる前に到着されましたでしょうか
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