『ゆく人 くる人』ゆく人とは旅人なり・・・SEKICYCLE・M店長のブログ

vol.4606 念願の石転び沢雪渓をBC

昨日の山旅レポートとなります
昨夜UPしましたグラベルライドは、実は『飯豊連峰・石転び沢雪渓BCスキー登山』のアプローチ路のものでした
作業の都合により一日休みがズレたのが幸いして、行きたいと妄想していたお山全てが(登山者向けお天気サイトの)てんくら予報で終日Aです
この機会を逃すと後悔するかも…と、まだまだBCスキー初心者の私にはハードルが高かったのですが、暫く前から漠然と「いつかは登ってみたい…」と妄想していた飯豊連峰『石転び沢雪渓』へ出向く事にしたのでありました自宅から175㎞/3時間強でスタート地点の倉手山登山口駐車場に到着。予定では4:00amでしたが、せっかく早めに着いたので3:30amにスタートしました


車両はまだ通行止が解除されていない(登山者は黙認?)落枝や落石が転がる舗装路へ入り、明けの明星と、薄っすら望める稜線を右手に進みます


そこで昨日のレポどおりSUNN/REVOLT号の登場です。登山口へのアプローチ路…どこまで除雪が進んでいるか確かな情報がありませんでしたが、始めの4㎞は舗装路という情報だけを頼りに、MTBの機動性を生かして行ける所まで走ってみる事にしました。


まだ暗い中4㎞の舗装林道を抜けていよいよグラベルへ突入です。1㎞程グラベルを走って温身平に到着すると、飯豊連峰の稜線が顔を出してくれました!
結局ここまで除雪が済んでおり、この先にMTBをデポし登山開始です…と言うわけで、昨日はMTB~登山~スキーと3種目を楽しめた山行でした


さすがに温身平の先は未除雪でして、残雪の上をトボトボ歩いて行くと、いろんな方のブログ等の画像で見掛けた階段がある地点まで来ました。石転び出合いまで3㎞ちょっとですが、この3㎞強のルートがあなどれません
噂どおりのUP&DOWNが激しいヘツリが続く厳しい道です。ベテランBCスキーヤーは長いスキー板を担いで越えて行かれるそうですがBC初心者(ショートBCスキーをザックに括り付けるスタイル)の私には到底マネできません


コースから見え隠れする稜線に見惚れて残雪の上を歩いていると、気付かぬうちに(夏道が雪の下に隠れている為)何度もミスコースしてしまいました


少~し近付いて来ましたが、この時点ではまだ石転び沢雪渓は確認できません


雪融けがだいぶ進んでいるせいか、川の流れの勢いの凄いこと…。
この後ヘツリ道のUP&DOWNもようやく終了、石転び出合いに到着しました!


「いつかは登ってみたい」と妄想していた、憧れの石転び沢雪渓(左側に見える壁の様な一枚バーン)を、初めて生で見た瞬間です
早朝の涼しい風が流れており、この時点では快調に歩みを進めています…。


石転びの名前のとおり、落石はもちろん、石が混じった雪崩や…


凄い大きさの雪の塊が滑り落ちて来た跡や…


こんなのもとか言ってる傍から、後方で小規模雪崩の音が聞こえて来て少々驚いたり…


だいぶ斜度が増して来ました。12本爪アイゼンを装着していても、緩んだ雪面にズリズリ後ずさりさせられながら登ります


後半になるほど斜度がマシマシです(笑)。鳥海山(湯の台口からピストン)BC時と同じく、何度も脚を攣らせながら登ります


この斜度は少し大袈裟ですかね(盛ってますねw)。最大斜度45%と言われる石転び沢雪渓の核心的部分…気持ち的にはこの位厳しい斜度でした


あれば多少楽に登れるトレースもなく、本当に笑える位に何度も後ずさりしながら見えない稜線を目指しますここら辺ではもう心が折れそうでした


傾斜が少しだけ緩むと、折り返し地点の梅花皮小屋が、ようやく視界に入って来ましたしかし、また脚が攣ってなかなか辿り着けず…ガックシ(笑)。


スタートから3時間35分…梅花皮小屋に到着しました左には梅花皮岳


昨年Yu-kiさん・mykさんの力を借りて念願の日帰り縦走を果たした朝日連峰


山座同定アプリを入れていないので不確定ですが、御神楽岳~尾瀬方面


飯豊連峰の最高峰、大日岳方面


朝日連峰をバックに、後半が急峻な梶川尾根


北俣岳とおむすび梅花皮岳も北俣岳もすぐ目の前(コースタイム片道30分)でしたが、今回の目標はピークハントではなくBCスキー(と言うのはたて前で既に体力完売)でしたので、無理はせずどちらも登りません。


さてさて、昼食(朝食?!)を摂り、30分ほどマッタリしてドロップイン⛷


登りのマイトレース…石転び沢はピッケルを使い登るのがセオリーですが、今回は雪質的にストックで両腕と上半身の力を使わないと厳しい登坂でした


あんなにキツかった登りもスキーでは気にならない斜度です。調子に乗って飛ばすと、クラックや思わぬ穴ぼこがあったりするので、ゆっくり滑ります


贅沢にも、目の前にず~っと朝日連峰を望みながらの滑走です⛷


だいぶ降りて来ました。もうBCスキーも終盤です。あんなに長い時間掛けて苦労して歩いた登りも、スキーで下れば、あッと言う間です


初石転び沢雪渓…しっかり堪能できましたとても素敵ングな時間でした
スキー&ブーツを脱ぎ、再度登山靴に履き換えて夏道のヘツリを下山します


往路でも難儀した石転び出合い~温身平間は、ヘツリ&段差の多い登山道…まるで大人のアスレチックコースみたいなルートです


新緑が目に眩しい往路は、豊富な残雪と肌寒い風が吹き、まるで冬山の如く、一方復路は気温も一気に上昇…虫も多く、夏山の暑さでした


ようやく難路も終わり、例の階段がある地点まで戻って来ました。


デポ(一応施錠済)しておいたSUNN号を回収し、林道&舗装路を戻ります


予定より早く11:00am前にゴールできました。所要時間:7時間12分(休憩含む)/移動距離:24.2㎞…しっかりMTBの機動力も生かせた山旅でした
11回目のBCスキー登山にして、まさにこれまでの集大成と言った内容であり、思った以上の素晴らしいBCソロツアーを体験できた良き一日でした
晴れの日に来れた事、雄大な飯豊連峰、山の神様に感謝しつつ、「BCスキーを始めて良かった!!」とつくづく思った昨夜でした
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