Sekky's FLOG

福井県立恐竜博物館で研究職員をしている関谷と申します。
仕事の内容はあまり書けませんが、コメントを頂けると嬉しいです。

砂嵐

2012-04-22 19:08:33 | 地科ネタ
ちょうど日曜日にサンドストームが来たので発掘はお休みになりました。

記者発表から一週間たって疲れもたまってるだろうし、発掘終了まで一週間というところで、ちょうどよかったのではないかと。

街中まで真っ黄色。出歩く人もほとんどいない。


1年に4,5回こういう日があるそうな。3~4日間は続くそうな。明日からの発掘どうなるんだろう。


ドイツ人たちはラボに行ってクリーニングするそうな。働き者だなぁ。

彼らは炎天下の露頭でもほとんど休まずに黙々と働いている。中国人がサボりまくってるのを見ても不平も言わずに、「これが俺らの普通だから」と。

まぁ内心あきれてるみたいだけど。


ラボでは竜脚類の頸椎をクリーニングしているそうで、見せてもらいに行きました。

先日のアジア最大のとは別個体で、やや小ぶりですが、さほどつぶされず立体的に保存されていました。

「竜脚類の専門家はお前だけだから、記載してくれ」と。おぉぅ、また仕事が増えた。幸せなことです。


ちなみにドイツ人はラボに着くなり「とりあえずサンドストームを見に行こうぜ」と砂漠へ繰り出した。

僕も一目見てみたかったので着いて行ったのですが、まさか一番高い砂丘まで登るとは思わなかった。

一週間前(晴れの日)にも登って、ヘトヘトになったのですよ。

 
  晴れの日    サンドストーム中


砂丘の頂上は風がものすごくて、久しぶりに身の危険を感じた。

まれに破れた段ボール箱とかが飛んでくるんだけど、あの速さで顔に当たったらメガネは飛ぶだろうし鼓膜も危ないのではなかろうか。

ドイツの学生たちは楽しそうにはしゃいでいた。若いっていいなぁ。(約5才差)


余談ですが、記者発表してから、発掘現場を見に来る人が増えました。

だいたいは物見遊山で来る鄯善県の人ですが、昨日は土曜で特に多かった。

小学校低学年の遠足。一人、英語がすごく上手でドイツ人に話しかけてるメガネ君がいた。


「日本人はいないの?僕、日本語も話せるんだよ」と息巻いていたので無視した。

別の一団で、僕を日本人だと見分けた人がいて少し驚いたけど、「日本人は山田とか鈴木とか珍妙な名前なんだろ?お前はなんていうんだ?」と無礼だったので無視した。
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