半導体そのものが供給過剰気味なのだ。理由は明らか。
EVが底割れしたのだ。アップルがEV、電気自動車開発から撤退し、他の欧米メーカーもEV化の流れを見直し始めたのだ。
車載用リチウム電池への信頼性、寿命の問題である。電池交換には多額の費用がかかるため、イケイケドンドンだったEV熱がすっかり冷めてしまった。
ガソリン車には半導体は安全装備以外はあまり使われていない。EVは半導体だらけ。だから世界的な半導体バブルが起きた。
半導体はこれからも産業のコメとして必要だが、やはり供給過剰。だぶつき始めた。
日本が1兆5000億円の補助金をつけて熊本に誘致した台湾の半導体メーカーも前途多難だろう。EV生産が低下すれば半導体も不要となる。
これから宮城県に造ろうとしている台湾の別の半導体メーカーの工場もおそらく失敗する。賢明な知事なら、これからの半導体市場を必ずチェックする。
日本の半導体メーカーと周辺産業の株価も本日、急落した。何しろ、政府と証券会社、日本経済新聞という金まみれ新聞が最高値に更新、更新とあおり続けているから、また一時的に株価は上がるだろう。
しかし、危険である。
将来の生活に支障のない程度の投資にしたほうがいい。
バブルは弾けるものである。
ちなみに、日本の半導体周辺メーカーは生き残る。
台湾の半導体メーカーが親方としたら、日本の半導体周辺メーカーは、そこから仕事を請け負う職人的立ち位置。この職人たちは優秀であり、世界の半導体メーカー、つまり親方たちから引っ張りだこである。
半導体過剰で親方が潰れても、職人は残る。
九州には、この半導体職人が多数いるが、宮城県にはゼロ。
だから、宮城県の新しい半導体親方メーカーはどうかなと思う。立地予定地の大郷町にトヨタの工場があるというだけで台湾親方メーカーを誘致するなら失敗する。
トヨタはまたハイブリッドに戻るだろう。
だから半導体はあまり必要がないのだ。