亡国のクライシス+

クリミアは平和だったのか

8年前にプーチンが併合したクリミア半島。現在はウクライナからの独立を宣言してクリミアと呼ぶ。当然、西側の国際社会からは独立が認められていない。

ウクライナが自国の領土とするクリミアに米製のミサイルをぶちこみ、ロシア軍の武器庫を爆破した。なんとまあ、複雑な話なのだが、問題は併合後のクリミアが平和だったかどうかだ。支配者が誰であるかではなく、そこの住民が幸せに暮らしていたかだ。

クリミアの歴史を調べて見ると、この三百年の間にも統治者がクルクル変わっている。18世紀にロシア帝国が支配し、その後のフルシチョフ時代に同じくソ連連邦を構成するウクライナにクリミア半島を与え、ペレストロイカでソ連が崩壊した後にウクライナがクリミア半島を抱えたまま独立した。

プーチンがクリミアはもともとロシアのものだと喚く根拠である。それに対してゼレンスキーは、クリミアはソ連から独立したウクライナのものであると喚く。

何のことはない。9世紀にはロシアもウクライナもベラルーシもポーランドもみんな一緒、キエフ大公国という国に属していたのだ。

国境などまったく意味がない! 

現在、クリミアに住む住民たちが幸せに暮らしているかどうかだ。ロシアに併合されてからどうだったのかは現地に行っていないし、まったくワカラナイ。そうした報道もない。
プーチン傀儡のクリミア自治政府が住民たちを虐げていたのか、それともウクライナ政権下で差別されていたクリミア人たちが息を吹き返し幸せになったのかどうかはワカラナイ。何に幸せを感じるかの価値観の問題もあるだろう。
  
現在のウクライナ紛争の解決の方策もそこにありそうだ。プーチンやゼレンスキーの言うことなんか聞く必要がない。それこそ、国連の徹底した管理下のもとで、クリミアとドンバス地方の住民投票をやり、住民の意思に従った国の在り方を決めればいい。

ロシアとウクライナの戦争ではない。プーチンとゼレンスキー、バイデンの戦争なのだ。ロシア兵士もウクライナ国民も人を殺し合うドンパチなんかしたくないだろう。

ナイチンゲールはクリミアの女性であった。ナイチンゲールの心の中には、国境などなかったはずである。


  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最近の「日記」カテゴリーもっと見る