それはこの方です。
そう唐人お吉こと斎藤きちさんです。
宝福寺には、お吉の墓があります。
その墓の前で、お吉の物語を聞きました。
今度は住職ではなく、インカムをつけたお姉さんが登場します。
またこの方も話術が達者です(笑)
抑揚のつけ方がハンパないです(笑)
お吉の簡単な物語について
芸者だった若い頃のお吉に、国から特命がかかります。
それは、日米和親条約を締結させるためにペリーが二度目の下田来航に連れてきた部下のハリスの世話係になることです。
日本は、この条約にサインしたくなかったので、2年以上下田の地に、ハリスを留めることになります。
長期間の日本での生活に、ハリスはメイドを要求します。
それが、お吉です。
しかし当時の日本には、メイドというものが理解できず妾と思っていたそうです。
結婚間近だった若いお吉は、嫌がります。
周りの下田の町民も、唐物になってしまうお吉に同情します。
しかし、徐々に身なりが良くなっていくお吉に嫉妬をします。
そして、差別が始まります。
ハリスの元を離れた後も、差別が続きます。
お吉は、酒に溺れて、乞食にまで成り下がります。
そんな乞食のお吉に、周りの人々は泥や石を投げつけます。
最後にお吉は自ら川に入水して、亡くなります。
しかし死んだ後もお吉への差別は続きます。
3日間も亡くなっているお吉を放置したそうだす。
そんなお吉を哀れに思った、当時の宝福寺の住職が寺の一画にお吉を埋葬します。
すると今度は住職が差別にあい、下田の町から追放されてしまいます。
それから数十年後の昭和初期に、この話を映画や舞台で発表して人気になります。
その役者の方達が、お吉と婚約者との墓を作って、せめて好きな人と一緒にいられるようにしてあげたそうです。
こんな話しが、この宝福寺にはあります。
お吉を埋葬してあげた住職は、先ほど勝海舟と容堂公との話をした住職さんの曾祖父さんだそうです(笑)
まだ続きますよ~(笑)
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