午前中は新宿のオフィス街での撮影、博士扮する社長役とユウコが秘書役のこれまた夢のシーンで大人張りの恋愛劇である。さすがに子供達はお疲れのようだ、スケジュールは四日間びっちりなのだから大変だね。しかし仕事だからいろんな大人に怒られ怒鳴られ注意され時たまシュンとしている‥ だがそこは若さ、次のシーンにはケロっとしているんだもの逞しいね(^o^)
そして夜は四畳半革命の稽古だ。主役のアッコを選ぶ三回目のオーディションでもある。今日来た子は勘も良くなかなか良い感じである、そしてプロデューサーのかわさきさんとシネマアートン支配人の岩本さんも立ち会いいろんなお話をすることが出来た。一応今月の27日で主演女優の募集は締め切りだ、僕なんかが人を選考するのもおこがましいが台本の求めているアッコの哀愁は理解しているつもりだ。字も読めず、足が悪く立つことも出来ず、男に春を売ることしか稼ぐ手段を知らない少女 そんな娘が一人の若者を人間として、男として変えていく 男はそんな少女に底抜けの明るさと、たくましさを感じ、そして胸が苦しくなるほど締め付ける形容しがたい哀愁を感じる
何でこんな仕事してるんだ!
これしか知らんもん
畜生、畜生!世の中になんの力も見いだせない男は、自分の無力さと目の前の理不尽さに、叫びながら女を抱く
ちくしょーぅ
男の傷口をさわり喧嘩はあかんよ、なかようせんと
そしていつしかそのあたたかい胸の中ですやすやと寝てしまう‥