不意に悪魔が囁く。
「ねぇ、あの人チャック開いてるわよ!」
一瞬凍った…
でも、僕じゃなかった。
ホント良かった。
ほっとした…
僕はいつでもさっそうと
街並みを歩いていたい。
まだまだかっこつけていたい。
だから…
「まだ見ぬ将来の妻へ」
無理は承知です。
でも約束してください。
もし僕のチャックが開いてたら
どうか一番最初に気付いてください。
どうか僕のピンチ
救ってください。
そうだ、言葉にできない状況に備えて
二人だけにしかわからない
特別なサインを決めておきましょう。
そう、ふたりだけの…