文吉のバイクってます。

文吉は「生涯旅人」をモットーにツーリングしまくっちゃいます。
愛車は【HONDA Revel500】です。

110429【番外編】文吉の闘傷生活003

2011-05-01 | その他
長かった一日がすぎて退屈な毎日に突入です。そしてこれが文吉の入院生活になるわけです。

2011年04月29日(金)晴れ

世間では「昭和の日」という祝日でGWの初日に当たるんですが、文吉にとってしばらくは闘病ならぬ闘傷生活がつづきます。
このブログのタイトルにもなった、文吉の作った言葉ですね。

このブログの永い読者なら分かると思いますが、毎年この日は文吉にとって欠かせない行事があります。

長崎出身の文吉にとって故郷をなつかしむイベント「ハタ揚げ」です。
六郷の川原で長崎市人会である「ビードロ会」主催のおまつりです。
長崎では「凧」のことを「ハタ」と言います。
長崎の凧は正方形なためにこういったんだと思いますが、定かではありません。

このイベントには長崎市内の各高校の同窓会の関東支部が学校ごとに参加しています。
文吉の母校の関東支部も当然参加しているわけで、文吉も幹事のひとりとして出席する予定でした。

そこで、文吉の母校とは全く関係ないもっちゃんに今回は代理で出席してもらったわけです。

朝早くからの準備まで手伝うことになって申し訳ないけど、その分、ただ酒を飲み放題ということで我慢してもらいます。

さて、前振りが長くなりましたね。話を本題に戻します。

05:40
起床しました。こんなときも文吉は早起きですね。
なにしろ、一日中寝てるだけの生活なので、実際のところいつ寝て、いつ起きたのかわからない状態です。

起きたからと言って、特にすることもありません。
看護士を呼ばなくても、一人でトイレに行けるようになれたのは、文吉にとって大きな一歩です。
愛車のシャドウ0(車椅子)のおかげですね。

それを喜んでいたのもつかの間のことでした。

朝食を済ませると、入院患者にとって一番の天敵といえる、点滴が待っています。
抗生剤を体の中に流し込むわけです。

この点滴と言うやつは本当に鬱陶しいですね。
ポタンポタンとイライラするスピードで落ちる水滴はひねりつぶしてやりたくなります。
おまけに注射針を使うので、最初は痛みも伴うわけです。
でも、最近の点滴針はよく出来ていますね。
一度腕にさしたら、金属の針の部分だけを抜いて、プラスチックの管だけを残します。
その管をテープ類で固定したら三日くらいは残して置けるそうです。
あとは点滴の本体だけを取り替えればすむので、痛さはありません。
鬱陶しさだけが残ります。

昨日からはじまった点滴ですが、今日は昨日入れたプラスチックの管に点滴の管を差し込むだけなので、全く痛くありません。
しかし今日は一日に五本も流し込むので、ほとんど一日中です。
これで、またひとりでトイレに行くことができなくなりました。

トイレに行くときは看護士の方に付き添ってもらいます。
点滴のぶら下がったステンレスの棒を車椅子の横にある穴に差し込んでもらいます。
まるで昔の暴走族が車の窓からハタを振っている感じです。
看護士のお兄さんを後ろに従えて、いざ出陣っですね。行き先はトイレですけど。

文吉がベッドで居眠りしている間に、いつの間にか隣のベッドが空きました。
大きな声で携帯しまくりのいびきがうるさいオヤジです。
文吉が麻酔で寝ているときに「いびきうるせーなー」ってこれ見よがしに毒づいていたそうです。(妻の証言)
文吉はこれで、安心して高いびきがかけます。別に今まで遠慮していたわけではないですが。

病院での楽しみといえば食事でしたね。
今日はちゃんと食事が出ます。しかも、朝、昼、夕と三回もですよ。
動かないのに食べるんだから太るわけですよね。
朝はパン食で、昼、夕は和食です。
ちゃんと栄養士の人も考えていますね。

<夕食>


<完食>



しかし、文吉にはひとつ悩みがあります。
実は、こんなに食べているのにお通じが無いのです。
今日で丸3日も出していません。
これが俗に言う「便秘」というやつでしょうか。

今日は隠れてこっそりノートPCを起動しました。
看護士さんからは怒られそうだけど、なぜダメなのか理由がわかりません。
携帯なら話声が隣に聞こえるので迷惑なのはわかりますが。
まったく音の出ないPCですから、メールやミクシーくらい良いじゃん。
他に娯楽がないんだもん。

・・・つづく


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10 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
”人間辛抱です。” (もっちゃん)
2011-05-01 11:53:54
文吉君
いい加減にしなさい。
君はつい先月54歳なったばかりのいい大人ですよ。しかも、今度の事故でどれだけ多くの人に心配を掛けたと思ってるんですか。
いくら退屈とはいえ、”PCぐらいいいじゃん。娯楽がないんだもん。”とはなんですか。子供じゃあるまいし、情けない。
人間何事も辛抱です。いい経験だと思って”辛抱”というアイテムを身に付けなさい。

とはいえ、食欲も旺盛で、足の怪我を除けば元気な体ですから、文吉君の気持ちが解らなくもないですが。
とりあえず、入院中は一所懸命仕事をしている看護士さんの言うことを聞いてあげなさい。いいですね。

それから、便秘ということですが、愛車、シャドウ0を乗り回していれば、院内ツーリング中にでもきっと、もよおしてくると思います。
”楽しみ”に待つことです。
返信する
大丈夫ですか (イサカ)
2011-05-01 12:40:51
文吉さん

怪我の方は大丈夫なのでしょうか?
早く良くなって退院して、またバイクに乗りましょう。
返信する
よき妻、よき友 (文吉)
2011-05-01 18:47:16
もっちゃん
いつもコメント一番乗りでありがとうね。
君をみていると、与謝野鉄幹の「人を恋うる歌」を思い出します。三高の寮歌にもなった有名なやつです。

妻を めとらば 才たけて みめ美わしく情けある
友をえらばば書を読みて 六分の侠気 四分の熱 

妻のところは文吉、ほぼ満足しております。うちの妻は本当に良く出来た妻です。文句を言ったら半殺しにあいますよ。

友のところですよ。問題は。

書とは本のことですね。六分(りくぶ)の侠気とは男気のことですね。四分の熱とは己の信ずることを熱く語れる心です。

まるで君にぴったりじゃないですか。今回は本当に感服いたしました。

文吉は本当に幸せ者です。

ただ、読む本がいつも「エロ本」なのがちょっと気になりますけど。
返信する
大丈夫ですよ (文吉)
2011-05-01 19:29:35
イサカさん
お気遣いありがとうございます。
大丈夫ですよ。
骨は折れても心は折れてませんから。

治った暁には、どこへ行こうか今から計画を練っているくらいですから。
返信する
ゆっくり静養してください (slowlife)
2011-05-01 22:10:42
リタイヤー後の生活の練習みたいなものです。まあ我慢です、ユーモアまじえて書かれてあるので辛さを感じさせませんが、痛いのでしょうね。でバイクはどうなっているのでしょうか。
奥様の愛情が傷を癒してくれますね。
返信する
患者さんらしくなりましたね。 (おぶちゃん)
2011-05-01 22:15:33
もう入院生活もなれてきてたようですね。

ごめんね。痛いし、退屈なのに
笑ったり、爆笑しながら、ここでコメントしました

流石の文吉さんですねね

もっちゃんが54歳になったばかりのいい大人ですよ。
言ってますね・・・そうですよ

私の生まれた日に事故しちゃうなんてね

毎年生まれた日に文吉さんを思い出すんですね、あたし

入院生活気落ちよく過ごしてくださいね。
無理は禁物ですよ、くれぐれも

返信する
”人肥える歌” (もっちゃん)
2011-05-02 05:36:54
文吉君
与謝野鉄幹の「人恋うる歌」ですか。
なるほど。なるほど。いいですね。

それにしても、最後の方で”ちょっと気になりますけど。”って、何が気になるの。
全く気にしなくていいよ。どんな「本」であれ、真剣に読んでるんだから気にしないように。
しかも、極めようと全力で、「勉強」しているだから、文句を言わ無い様に。

ところでこの歌、今の俺の現状にあてはめると、

「人肥える歌」

妻をめとるも匙投げて、身はふっくらと情けなし
友をえらぶも車と事故り、六日分の連休志木に臥す

て感じですか。(2番以降は、考えてません。悪しからず)

これから、リハビリが始まると思いますが頑張って下さい。
返信する
流石だなあ (文吉)
2011-05-02 10:36:52
もっちゃん
流石だなあ。
実にうまい。座布団3枚くらい揚げますよ。
さすがは大学でのインテリだけのことはあると、文吉感心仕切りです。
ちなみにこの歌は16番まであって、全部替え歌作れたら、すごい。
よっぽどヒマ人と認定してあげますよ。

2.恋の命をたずぬれば 名を惜しむかな男ゆえ 友のなさけをたずぬれば 義のあるところ火をも踏む

3.汲めや美酒うたひめに 乙女の知らぬ意気地あり  簿記の筆とる若者に まことの男君を見る

4.あゝわれコレッジの奇才なく バイロンハイネの熱なきも 石を抱きて野にうたう 芭蕉のさびをよろこばず

5. 人やわらわん業平が  小野の山ざと雪をわけ  夢かと泣きて歯がみせし  むかしを慕(しと)うむら心

6. 見よ西北にバルカンの  それにも似たる国のさま  あやうからずや雲裂けて  天火ひとたび降らんとき

7. 妻子忘れて家を捨て  義のため恥を忍ぶとや  遠くのがれて腕を摩(ま)す  ガリバルディや今いかに

8. 玉をかざれる大官は  みな北道(ほくどう)の訛音(なまり)あり  慷慨(こうがい)よく飲む三南(さんなん)の  健児は散じて影もなし

9. 四度(しど)玄海の波を越え  韓(から)の都に来てみれば  秋の日かなし王城(おうじょう)や  昔に変る雲の色

10. あゝわれ如何にふところの  剣は鳴りをひそむとも  咽(むせ)ぶ涙を手に受けて  かなしき歌の無からめや

11. わが歌声の高ければ  酒に狂うと人のいう  われに過ぎたるのぞみをば  君ならではた誰か知る

12. あやまらずやは真ごころを  君が詩いたくあらわなる  無念なるかな燃ゆる血の  価(あたい)少なき末(すえ)の世や

13. おのずからなる天地(あめつち)を  恋うるなさけは洩(も)らすとも  人をののしり世をいかる  はげしき歌をひめよかし

14. 口をひらけば嫉(ねた)みあり  筆を握れば譏(そし)りあり  友を諌(いさ)めに泣かせても  猶(なお)ゆくべきや絞首台

15. おなじ憂(うれ)いの世に住めば  千里のそらも一つ家  己(おの)が袂(たもと)というなかれ  やがて二人の涙ぞや

16. はるばる寄せしますらおの  うれしき文(ふみ)を袖にして  きょう北漢(ほくかん)の山のうえ  駒立て見る日出(い)づる方
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ありがとうございます (文吉)
2011-05-02 10:46:22
おぶちゃん
ゴメンナサイです。
せっかくのおぶちゃんのバースデーなのに「悲しいお知らせ」になってしまいました。
まあ、訃報じゃなかっただけましかなと思ってください。

あらためて誕生日おめでとうございます。
えええっと、34歳になられたんでしたっけ。
たしか、文吉と同い年だから、ああ、間違えた54歳だ。
どうも、寝たきりなので、頭がボケてきたみたいです。
返信する
slowlife (文吉)
2011-05-02 10:54:37
slowlifeさん
本当に文吉もslowlifeを満喫できるようになりました。痛みは少し伴いますが、これはこれで楽しんでおります。

一歩も外へ出れないので、正岡子規になった気分です。

ただ、薫風香る5月になっても看護士さんがたまに空気の入れ替えのために、窓を開けるときだけが外気を感じられる時間なので、たいした詩作はできないですけど。
とりあえずひとつ 作ってみました。

病窓が 薫風はじき むせている
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