文吉のバイクってます。

文吉は「生涯旅人」をモットーにツーリングしまくっちゃいます。
愛車は【HONDA Revel500】です。

120715長崎旅行 WITH ポン吉どん <その1>

2012-07-21 | その他
昨年末に父が亡くなってから、早いもので半年が過ぎてしまいました。
今年は新盆なのですが、文吉の仕事の都合で8月には休めそうもないので早めに帰省して墓参りに行ってきました。
ただ、普通に墓に参っていれば良かったのですが、ポン吉をお供に連れて行ってやったがために、大惨事を招いてしまいました・・・


そんなわけで、長くなるので今回は3部構成でお送りします。


2012年07月15日(日)晴れ


03:40
東上線某駅まで妻に送ってもらって、羽田空港行のバスを待ちます。
バスの時刻は04:40なのでちょっと早すぎました。
まだあたりは暗くて、早起きのというより、前夜から居座っている若人が数名と、タクシーの運転手しかいません。
コンビニで雑誌を買って読んでいたら、ポン吉どんがあらわれました。
ほかにもたぶん乗客と思われる人たちが数名やってきました。

04:40
定刻通りバスは発車します。
乗客は全部で8人。これで採算がとれるのかと疑問に思いますが、とりあえず一人1500円の乗車賃を払います。
電車とモノレールを乗り継いで行けば1000円弱で行けるのですが、バスなら乗り継ぎなしで行けるので楽ちんです。



10分ほど走るとバスは首都高に乗り込みます。
快適に流れていると思ったら、いきなりバスが派手にクラクションを鳴らして急ブレーキを掛けました。
まず、いきなりのアクシデントです。
前方の乗用車が、何を勘違いしたのか、合流車線を急変更してバスの前に突っ込んできたのです。
幸い、事なきを得ましたが大事故になるところでした。そしたら今日からの旅行はこの時点でゲームオーバーでしたね。

バスはレインボーブリッジをとおって、フジテレビの前を横切っていきます。


05:38
羽田空港第一ターミナルビル到着。
予定より30分も早く着いてしまいました。
ソファーベンチで少しくつろいでから、搭乗手続きを済ませます。

06:50
搭乗ゲートをくぐります。
飛行機はスカイマークエアラインのSKY401便。羽田→長崎。だけど、神戸で給油のために停まります。

07:20
定刻通りに飛行機は出発します。
「飛行機は久しぶり」というポン吉どんは、最初は興奮していましたが、離陸して10分もしないうちに居眠りを始めました。

夜行性のポン吉ドンには朝早くの出発は、少しきつかったのでしょう。ときどき、その重たい体を文吉にもたれたりします。
心の優しい文吉はこのままにしておきますね。起こすときは蹴飛ばしてやりますけど。

08:40
神戸空港で飛行機が一時停止して、乗客は全員降ろされます。
15分後に機内に戻ったら、乗客が少し増えているようです。ほとんど空席がなくなりました。

10:31
予定より1分ほど遅れて長崎空港に到着。800㎞飛んでたったの1分の誤差というのは見上げたもんです。
これがバイクなら半日遅れても文句は出ませんね。
機内に預けたバッグを受け取って外に出たら、すでに母と妹と甥っ子が待っていてくれました。
この甥っ子こそ、かの有名なOZさんです。文吉とはミクトモでもあります。
何が有名かと言うと、・・・特に思いつきません。

今日はOZさんの運転で雲仙に連れて行ってくれるそうです。

13:40
雲仙に入る前にまずは腹ごしらえということで、「雲仙みかどホテル」のバイキングを予約しておいてくれました。

まず、驚いたのはこのホテルのエントランスに柱代わりに使っている大樹です。
樹齢数百年はすると思われる木が惜しげもなく何本もあります。よくぞこれほど集めたものだと思いますね。
これはひとつの自然破壊じゃないか? 


後日調べてみたら雲仙土石流災害後に防止ダム建設のため、やむを得ず伐採した椎の木を譲り受けて後世に残すための対応と知り、感動しました。
みかどホテルさん、自然破壊どころか自然を大切にしているポリシーを疑ってごめんなさい。

さて、腹は減っているのですが、もっと減らしてからバイキングに突撃するために、ここの温泉に浸かることにしました。
ここのお風呂はアルカリ泉でいわゆる美人の湯です。
眼下に広がる海の眺望に都会育ちのポン吉どんは感動しまくりです。
こんなことで感動していたら、明日文吉の実家で目覚めたらさぞやビックリすることでしょう。

お風呂から上がって、「さあ昼食」と思ったのですが、混んでいるためになかなかフロントからお呼びが掛かりません。
さんざん30分ほど待たされてやっと席に案内されました。

ランチタイムもほぼ終わろうとしている時間帯なので、残り物のバイキング料理ばかり。


しかも食べ終わった客たちが残していった食器類が汚れたまま大量に放置されていたりして、あまり印象は良くありません。
従業員は「これでもバイキング屋さん!!」と思われるほどたくさんいるのに、一人一人の動きが緩慢で東京では考えられないような接客です。
器が切れているのに客に文句言われてから持ってきたりしています。

とにもかくにもお腹は満腹状態で雲仙に向かいます。

14:20
雲仙到着。

足に衰えの出ている母とそれを気遣う妹を残して、文吉、ポン吉、OZの三人で地獄めぐりです。







とは言っても、ものの20分ほどで一周してきて母たちと再会できます。

続いて向かったのが、仁田峠。
途中、霧が濃くて立ち入り禁止の表示が出ていたけど、さすがは地元者のOZさんです。無視して入ります。
元、地元民の文吉は後ろの席で「行け、行け」とはやし立てます。

ロープウエー乗り場まで行くとそこから上は霧で見えませんが、普賢岳の土石流あとはきっちり見えました。


ここで、記念撮影を撮ろうということで、三脚にカメラをセットしてセルフタイマーのシャッターを押して・・・
みなさん、想像してください。
思っていたより風は強かったですよ。でも、でも、何も三脚が倒れることはないじゃありませんか。
今回の旅行中で一番のアクシデントが発生しました。

三脚が倒れると、一番上にあるカメラがまず地面にキスします。
それも濃厚なディープキスです。レンズが本体の中に押し込まれ、出てこれなくなってしまいました。

まだ、長崎に着いて3時間くらいですよ。完全に故障してしまいました。

いいですか、これは事故だと思うでしょ。でもね、真相はある男の陰謀だったのです。
もう一度再現してみます。

セルフタイマーのシャッターを押した文吉が、みんなの所へ行こうとしたときに一同が「あああああああ・・・・」
って悲鳴を上げているのです。

なんだと思って振り返った文吉の目に映ったのは、カメラが三脚ごとこちらに倒れ掛かっている姿。
あぶないと思った瞬間むざんにもカメラは地面に激突して故障したのです。

ね、一瞬事故だと思うでしょ。でもね、その次に文吉が見たものは・・・

ポン吉どんが大きく息を吸い込み終わったところです。
そうです、こいつが息を吸ったためにカメラが吸い寄せられて倒れたんですね。

それでも冷静な文吉は、彼を責めることもなくサブに用意していたデジカメでこれから先の写真を撮ることを計算していました。
それにはバッテリーが足りないかもしれない。実はデジカメ用の充電器を持ってきていなかったのです。
後はポン吉のデジカメを借りて何とかするさ・・・グスン。

さてさて、皆さん。ここで三脚で写真を撮るときの注意点をひとつ教えておきますね。
三脚の足は三本あります。
二本の足を水平に自分に合わせて、残りの足をレンズ側に向こう向きになるようにセットするんですよ。
こうすればファインダーを覗きやすいし、もし倒れるとしてもレンズ側には倒れませんね。
今回の「息吸い転倒事件」はこういった初歩的なミスも背景にあったものと思われます。

いかがですか、文吉の名探偵ぶりは。でも、結局は文吉のカメラが壊れたんですよね・・・トホホ。

さて、それではいつまでも悔やんでいても仕方ないので長崎市内へドライブお願いしますよ。OZさん。
やがて車はのどかな田園地帯を通って、長崎の繁華な場所へやって来ました。

17:00
長崎の今や「玄関口」とも言える「水辺の森公園」にやってきました。
妹の旦那であり、OZさんの父上でもあり、文吉にとっては年上の弟(義理)にあたるSKEさんが仕事から戻ってきたら一緒に夕食するとのことなので、ここで時間調整します。

長崎港の真向かいにある三菱造船所には一隻のタンカーの後ろ半分が海に浮かんでいます。
なにせタンカーはものすごく大きいので(中には300Mを超えるものもあります)、ドッグに入りきれないことがあります。
そのときは前後を半分づつ造って、あとで海の上でくっつけるという作り方をすることがあります。
修理の際にも、半分に分けてドッグで修理するんですよ。
日本の造船技術はものすごいものですね。
文吉もかつてこの地でそういう造船技術を学んでいた過去があるのです。なぜ、遠くを見る目になるのでしょう。



18:40
九州の西にある長崎は日の出が遅い分、日の入りも遅い。たぶん東京とは1時間くらい差があると思います。
19:00すぎてもまだ明るいんです。
せっかく稲佐山に上ってみたけど、夜景は見れません。ポン吉は、はるかかなたの五島列島を指さして「行きたかった」とつぶやいていますが。

19:20
SKEさんも合流して稲佐山の中腹にある料亭で楽しい夕食会が始まりました。


陽気な性格のSKEさんはすぐにポン吉とも打ち解けて、一緒にグラスを傾けています。
前から、顔も少し似ているなと思っていた文吉は、はっきりと二人は「同じ穴の貉」であると認識できました。

20:20
妹の家に立ち寄って、OZさんのスクーターを借ります。
ポン吉を後ろに乗せて、実家へ向かいます。
これで、バイクブログの体裁が一応整いましたね。
明日はこのバイクで市内見物に出かけるつもりです。

20:40
実家に到着。
兄夫婦にも挨拶して、父の仏壇に線香をあげて、ようやく落ち着きました。


なんといっても実家は落ち着きますよ。
昨年長崎で撮った写真をフォトフレームで再生して、たわいもない会話を楽しむ。また嬉しからずやです。

やがて潮騒を聞きながら眠りにつきます。

・・・つづく




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11 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (もっちゃん)
2012-07-21 17:40:46
文吉どん

お疲れさまでした。
ホント楽しかったなあ、それに面白かったあ。
一日目は、あっという間で、時間が過ぎるのが
早すぎるって感じでした。

長崎はよかね。見所がいっぱいで。
しかも、逢った人がみんなよか人ばっかりで。

ただ今だに信じられないのが文吉どんがあの方たちと同じ長崎県民だということなんだよねえ。









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そうだったのですか (slowlife)
2012-07-21 17:42:25
お父さんお亡くなりになられたのですが、ご愁傷様です。新盆ですね、雲仙の地獄めぐり、懐かしい。九州は本当にいいところです、長崎、雲仙、阿蘇。ぽん吉さん喜ばれたでしょう!カメラ保証で直してもらってください!
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生粋の長崎出身者です。 (文吉)
2012-07-21 18:57:54
ポン吉どん
長崎は本当に良いところでしょ。
君のように人に頼って、たかって生き続けたい者にとっては本当に良いところだと思いますよ。
この世の中で、君を親身に憐れんでどこにでも連れて行ってやれる者は文吉以外いないでしょ。
だから、これこそ文吉が長崎出身者の証なんですよ。
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カメラは直りました。 (文吉)
2012-07-21 19:01:58
Slowlifeさん
父が亡くなって半年以上たちました。亡くなってからいうのもなんですが、今さらながら父の偉大さを感じています。

カメラは帰宅してから、何とかいじくり回していたら直りました。
少々レンズをのカバーに傷がつきましたが、動作に影響はありません。まだしばらくはこのカメラを使っていけそうです。

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久しぶりです! (暇~人)
2012-07-21 20:19:26
暫く更新が無かったので心配してました、梅雨時ですからバイクネタは・・・ト思ってました
長崎へ里帰りしてたのですか! ポン吉どんと相性が悪いのなら 私に御指名を!顎足つきなら 何処へでもついてゆきますよ(笑)
暇~人も今年の夏は いろいろあります!!9月の福島行き マジで検討していてください。
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新盆でしたね (おぶちゃん)
2012-07-22 00:12:47
父親は偉大ですね。
消防団の人たちが最敬礼して送ってくれたの憶えています。

楽しそうですね(^^)三人の❤の写真いいですよ~~~

灯篭いいですね。
電気を消して撮っても素敵だったかも・・灯篭 提燈好きなんですよ

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あれ~ (おぶちゃん)
2012-07-22 00:18:22
❤が・・・&#10084になってます
ごめんちゃい
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同じことを・・・ (おぶちゃん)
2012-07-22 00:23:53
&#10084は・・・・ハートです
ほんといつも ごめんちゃい
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相性はいいんじゃないかい (文吉)
2012-07-22 04:59:09
暇~人さん
コメントありがとうございます。
ポン吉どんとは相性は悪くないと思います。
ただ、あいつの場合は根性が悪いんですよ。
何でも疑ってかかるし、食べ物は必ずにおいをかいでから食べます。
たぶん、野生の習慣が抜けないんでしょうね。

顎足つきなら、文吉もどこでも行きますから、むしろご指名をお願いしたいですね。
9月の福島行は文吉も楽しみです。日程がきまったら、早めにご連絡ください。
待ってます。


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ただのハートでは無いんです (文吉)
2012-07-22 05:11:17
おぶちゃん
三人の写真はただの不気味なオッサン達にしか見えないと思っていたら、受ける人もいたんですね。

でも、あれはただのハートでは無いんですよ。
後ろの煙を利用して、忍者の真似もしているんですけど、わかりました?

提灯は妹が選んで、兄弟3人でお金を出しました。
文吉は実物を見たのは初めてだけど、なかなか良いもんですね。気に入りました。

今度帰った時には部屋の電気を消して写真を撮ってみます。
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