130714奥多摩キャンプツーリング

世間では7月15日は「海の日」ということで、13日の土曜日から3連休です。やっぱり出かけたくなりますよね。家でじっとしているなんて耐えられません。

今回、文吉が選んだところは「奥多摩」。かれこれ、通算何回訪れたでしょうか。たぶん、百回は超えていると思います。
それこそ、もう「自分ちの庭」みたいな場所です。
逆に言うと、それほど”飽きない場所”といえるのが奥多摩です。


2013年07月14(日)晴れ

諸々の都合で土曜日が休めなかったので、日曜日の出発となりました。
そもそも今回、なぜ奥多摩になったのかというと、ポン吉のおかげです。
本当は富士山の見えるところ（山梨県か静岡県のどこか）でキャンプしようと思っていたのですが、ポン吉のバイクと腕では少々厳しい。
当然高速も使えないので、時間もかかります。

結局、「自然が満喫できる百ｋｍ圏内」とうことで奥多摩に落ち着きました。
まあ、あいつを置いて一人で出かけるという選択肢もあったんですけど、あとでグダグダと愚痴を言われるのも面倒ですからね。


05:40(4240)
いつもの某駅前のコンビニの駐車場でポン吉と落ち合ってスタートします。
天気はこれ以上ないくらいの暑さです。もう、完全に夏ですね。

浦和所沢線を西に進んでいくと、小谷田の交差点で国道16号と交差します。
ここを左折して進めば、青梅街道にぶつかるんですけど・・・
文吉はそのまま直進して国道299号を進みます。

とにかく暑くなるのがわかっているので、本能的に涼しい道を選んでしまったのでしょう。
決して、間違えたのではありません。

予想通り、横手あたりまで来ると河からマイナスイオンをたっぷり含んだ涼風が吹いてきます。
高度が上がるにつれて、少し寒気がするくらいの自然冷房状態になって、このまま秩父に行こうかと思うくらいです。

やがて「正丸トンネル」を抜けたところで、左折して県道53号を名栗方面に向かいます。
ここから少し登り坂で峠越えをします。

ポン吉のバイクのエンジン音が「ビーン・・・」から「ヒーコラ・・・」に変わっています。
５０ｃｃにあの巨体を乗せての峠道は本当にバイクがかわいそうです。

07:15(4238)
頂上付近にある「げんきプラザ」という施設の駐車場で本日最初の休憩をします。
まだ、朝食をとっていない文吉はお腹がペコペコです。それに少し、体も冷えているので、暖かいものが欲しくなります。
ポン吉も同様のようで、議論の結果、「みそ汁」を作ることに決定しました。
ここで、みそ汁を作ったことが無い方のために、レシピを教えますからメモってください。

１、コンロでお湯を沸かします。
２、紙コップに「乾燥野菜」と「乾燥みそ汁の具」をひとつまみ入れて、インスタント味噌を少々いれます。
３、紙コップに先ほど沸かしたお湯を注ぎます。
４、割箸で軽くかき回します。

ここで、一番大事なのは４の「かき回す」ことです。これを怠ると、味噌が底に沈んで美味しくないのです。



身体が暖まったところで、出発します。
ここから先は湯の沢川を左手にみながらの下りです。でも、けっこうグニャグニャしています。

名郷のT字路を左折してドンドンいくと、前回キャンプした名栗湖、有馬ダムの近くを通ります。
でも、今回は無視して先に進みます。
やがて、県道５３号は「青梅秩父線」と名前を変えてさらに「成木街道」となります。
その途中を右折して「松の木トンネル」を抜けます。
しばらく狭い林道をはしり「軍畑（いくさばた）」の交差点を左折すると青梅街道に合流します。

ここまできたら、もうほとんど「奥多摩」です。
一見、遠回りをしてきたように見えますが、ずっと林の中を走っていたので汗をかくことなく快適にここまで来れました。

08:48(4320)
「みたけ駅」前の土産屋にバイクを停めて、御岳渓谷へ降りてみます。二回目の休憩です。
ここはカヌーのメッカで今年の東京国体のカヌー競技の場所にもなっています。
でも、まだ時間的に早すぎたのか練習している人は一人もいませんでした。



【ポン吉撮影の文吉】


09:36(4332)
青梅街道を北上していくと、ＪＲ青梅線の終着駅「奥多摩駅」に到着します。
昔、まだ文吉の息子が小学校の頃に奥多摩に連れてきたころには、この駅前の土産屋で「銛」を買って、河で小魚を突いて遊びました。
でも、今は店先に置いてあるのは竿の先に小さな網がついているものばかりです。
店主によると「銛突きは危険なので、禁止された」とのことでした。

09:53(4338)
奥多摩湖の入り口、小河内ダム到着。三度目の休憩です。
これから、どんどん暑くなり、水の使用量も増えてきます。
今年はカラ梅雨だったため、このくらいの水量で足りるのかちょっと心配になります。



10:28(4345)
奥多摩湖を通り過ぎて、もうすぐで山梨県との県境というところを右折します。
しばらくいくと、文吉が昔から遊びに来ている「いつもの川」に到着します。詳細は内緒です。

今日の野宿場所が決定しました。
早速、バイクに直射日光があたらないように木陰に停めると、荷物をおろして歩いて川を渡ります。
もう、すでに太陽はギンギラギンに燃えてただボーっとしているだけで汗だくになります。
それに比べて、川の水の冷たいこと。

河原には他にも数名の人たちがいましたが、気にしないでブルーシートを広げて陣地を確保します。
水着に着替えてサンオイルを全身に塗りたくって、オヤジ二人は「日光浴」と言う名の”転寝”をします。

一時間ほど眠ったらお腹が空いたので、お昼にします。
アウトドアの昼食と言ったら、誰が何といおうと”カップ麺”ですね。
もう、これしかありません。
おかずに「イワシの味噌煮」の缶詰を用意するところがツウですね。



お腹が一息ついたら、ちょっと探検してみます。
誰かが川に小石を積んで堰き止めています。よくやりましたよね。こんな遊び。



上流に向かってしばらく歩くと、川の両側が樹木で覆われた雰囲気の良い場所があります。
水中メガネでちょっと川の中を覗くと、ニジマスやウグイが流れに逆らうように泳いでいるのを発見できます。
昔は、この魚たちを銛で突いてその場で内臓を取って、塩焼きして食べたものです。
わずか一時間ほどで２０～３０匹は取れました。
それができなくなったのは本当に残念です。

そうそう、最近の若者たちの間で流行っている写真を知っていますか？
女子高生を中心に流行っているらしいのですが、それは「ぶっ飛び写真」です。
カメハメ波や魔貫光砲（マカンコウホウ）という技を使うと、人間がぶっ飛んでしまうんですね。
そのぶっ飛んでいる状態を再現するような写真が流行っているのです。
単純に空中に浮かんでいる写真やとにかくジャンプしている写真だけでも、普通に撮る記念写真より面白いということで流行っているんです。
そこで、この中年コンビも年甲斐もなく試してみました。



ね、笑えるでしょ。
これって、合成写真じゃないですからね。顔を隠しているだけですからね。

川遊びも一息ついたら、夕食の準備に取り掛かります。
ここは本当はたき火をしてはいけないところです。
でも、文吉達より前に訪れた人がたき火をしていたようです。石を積んで薪をくべた跡がありました。
それならば、周りの安全を確認したうえで、土鍋でご飯を炊いてみます。



今回はとっても上手にご飯が炊けました。


おかずは得意のイワシの缶詰とみそ汁。河原で積んできた”紫蘇の葉”が彩りを添えています。
ご飯の上にはレトルトの”牛丼”をぶっかけています。



【文吉撮影：うまそうにエサにガッつくポン吉】


【ポン吉撮影：美味しそうに食事をいただく文吉】


やがて日も落ちて、あたりは暗くなってくると山の中ですから、人恋しいやつらがやってくるんです。
まるで愛しい恋人といちゃつくように奴らはたかってくるんです。
それは吸血虫のひとつ「蚊」です。
気が着いたら、あちこち刺されていました。
テントに避難してもすでに何匹か侵入しています。それを殺しては外へ出し、やっと世の中の平穏を取り戻しました。

そうこうしている内に眠気がさしてきて、なんと21：00頃に寝てしまいました。


2013年07月15日（日）

03:00
気が着いたら、テントの外で雨の音がしています。
そっと、覗いてみてみると雨と言うより「夜露の滴り」と言いましょうか、夜中に木の葉にたまった夜露が重みと風で落ちてきてテントをノックしています。

周りは半分乾いて半分湿っている河原の石ころたちばかりですから、今日も暑くなることを約束してくれているようなものです。
まだテントの中でいびきをかいているポン吉をそのままにして、少し散歩をしてみます。

最初は薄暗かった河原も刻一刻と明りが指してきてほんの20分ほどですっかり見晴らし良くなりました。
昨日は、川の下流の方から荷物運びをしたけれど、テントより少し上流のほうが比較的楽に川を渡って運べそうです。

テントに戻ると朝食の用意をします。
ご飯を昨晩全部食べたので、朝食は「みそ汁とサバの味噌煮缶詰」だけです。
でも、昨夜、お菓子やフルーツの缶詰をずいぶん平らげたので、お腹はそれほど空いていないのでこれで十分です。
できあがったところでポン吉をおこして、朝食にします。



朝食後の腹ごなしに少し運動してみますか。
昨日、受けたので今朝も一っ跳びしてみます。



まったく懲りないというか、これからは定番になりそうな記念写真です。
ちなみにポン吉はこのあと、「膝が痛い」と泣きそうな顔になりました。
少し、いや、ずいぶんダイエットが必要なお年頃ですね。


06:30
文吉達がテントを片づけ始めたころに10人ほどのオジサングループが大きな荷物を運んで対岸にやって来ました。
どうやらここでバーベキュー大会をやるようです。
薪だけでも米俵二俵分くらいありそうです。

文吉達は川を渡り、荷物をバケツリレーして運んで、オジサンたちを横切って道路へでました。

06:55(4345)
バイクに荷物を積み込んだら出発します。
オジサン達の車をみたら、「横浜」「川崎」ナンバーでした。ずいぶん早くから来たんですね。

途中で奥多摩湖に靄がかかって幻想的な場所があったのでパチリ。



あとは一路、帰宅するだけです。

08:32(4399)
国道16号と交差したところに「すき家」がありました。
ここのトン汁は旨いと聞いていたので、休憩を兼ねて寄ってみます。
文吉のお勧めは朝定食のひとつで「たまごかけ定食」200円です。
文吉はみそ汁の代わりに豚汁にしても280円は安い。
ご飯のどんぶりと同じくらいの大きさのどんぶりに豚肉がいっぱい入った豚汁はリピーターになりそうです。



10:38(4440)
秋ヶ瀬公園到着。

ポン吉と出かけたときは、ここでお別れするのが習慣になってきました。
まだ朝露で湿ってままになっているテントを干しながら、少し居眠りします。

まわりは相変わらず、バーベキューを楽しむ若者たちでにぎわっています。



13:10(4446)
ポン吉と別れてから、いつものスタンドで給油しました。

10.41Ｌ　＠148　1688円　走行距離206KM

燃費　19.8KM/L　悪すぎるでしょ。

13:14(4447)
無事に自宅到着。

おしまい。



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