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楽しい旅行もいよいよ最終日です。
時間の許す限り長崎を満喫して帰りたいと思います。
昨日は幼馴染のかっちゃんのマンションに泊まりました。
かっちゃんは独身貴族で、長崎でも一等地のマンションに住んで実に優雅な生活をしております。
同じ独り身のポン吉とは月とスッポンポンです。
06:00
文吉はトイレのために起きました。
そっと居間を抜けてトイレに行ったつもりだったのですが、どうやらかっちゃんを起こしてしまったようです。
トイレから戻って布団に入ったと思ったら、かっちゃんから肩をトントンされました。
「今日は仕事があるので、6:30に起こしていいか?」
そうです。かっちゃんはあんなに遅くまで付き合ってくれても、ちゃんと自分の仕事はやり遂げる男です。
文吉はそれならと起きだして、カメラを片手にベランダに出てみました。
外は曇っていますが、まだ雨が降る気配はありません。
ベランダから見下ろす早朝の長崎港と眼下の船をパチリ。
【01】
【02】
目線をグルッと反対側に回して稲佐山への斜面をパチリ。
【03】
長崎は平地が少なくて山のてっぺんまで住宅がぎっしり詰まっています。
だから、夜になると家々に明かりが灯って夜景がきれいに見えるんですね。
部屋に戻ってイビキをかいているポン吉を優しく起こします。
ここは他所の家なので、大声を出すわけにいきませんから、ケツに回し蹴りを一発いれておきました。
06:40
かっちゃんの運転でとりあえずホテルに到着。
ロビーでは文吉たちが帰らないので、少し心配していたようです。
ごめんなさい。
お腹がすいたので、朝食はいただきます。
かっちゃんはこのまま職場に向かって、朝食は・・・何とかするんでしょう。
部屋に入ったら、とりあえずは着替えをしてお風呂に向かいます。
昨日と同じ展望風呂ですが、このころから少し雨がパラついてきました。
お風呂を上がって、昨日と同じようにバイキング朝食をいただきました。
「昨日と同じように」とはメニューもほぼ同じなので、写真はありません。
チェックアウトして、ホテルから長崎駅までの無料のシャトルバスを待っている間にロビーでパチリ。
【04】
昨日はレストラン入り口に「青い龍」が飾っているのをパチリしていましたが、ロビーには「白い龍」もいたんですね。
今まで気づきませんでした。
10:00
シャトルバスに乗り込んでホテルを出るころには、雨がだんだん本降りになってきました。
約15分後に長崎駅前に降りたときはかなり大粒の雨です。
きっと、文吉が帰るので、天の神様も悲しんでいるのでしょう。
【05】
さいわい、風は無いので傘をさしていればそれほど濡れることはありません。
それでも、キャリアバッグをゴロゴロ転がしながら片手で傘をさすのは、ちょっと無理があるのでコインロッカーに預けました。
今日の午前中は浜町で土産を物色しながらブラブラする予定でしたが、ちょっと面倒ですね。
いくらキャリアバッグが無くて身軽にはなったと言っても、この雨の中を歩き回るのは気が引けます。
仕方がないので、駅前の物産館に行って土産品を物色することにしました。
ひととおり土産も買って、妹に電話したらすぐに来てくれるそうです。
11:30
妹が姪と二人で車にのってきました。
飛行機まではまだ時間がたっぷりあるので、どうして過ごそうか。
妹が「歴史博物館で写真の歴史みたいなものをやっているよ」
というので、文吉が食いつきました。
じつは、長崎空港に着いた時に「写真発祥地の原風景 長崎」というポスターが貼ってあったのを覚えていたのです。
「本当はそれも観たいと思っていたんだよ」
ということで、早速行ってみました。
長崎歴史博物館は最近建てられたらしくまだ綺麗で、かなり展示スペースも広く立派な建物でした。
中に入ると、入口奥に「坂本龍馬」の銅像がデーンと控えていました。
たぶん、レプリカだと思います。
【06】
でも、竜馬は土佐の人ですよね。
いくら、長崎と縁が深かったと言っても、これはちょっとと首をかしげます。
やっぱり、ここには長崎出身の偉大な人の銅像を置くべきですよね。
例えば「文吉」とか。
ああ、そうか文吉はまだ生きているので、歴史上の人物とは言えませんよね。これは却下ですね。
係りの人に「企画展示室」のある三階までエレベーターで上がり、階段を下りながら鑑賞するように案内されました。
外側は洋風の近代的なビルですが、中に入ると和風な展示スペースになっています。
江戸時代の長崎奉行所を模していろんな展示物がありました。
特に二階の歴史文化展示ゾーンにはキリシタン迫害の歴史的品々がたくさんあります。
「踏絵」や「観音様に似せたマリア様の像」などが長崎の歴史を語ってくれます。
オランダとの交易、蘭学、天文学、医学やその他の知識を吸収しようと国中から集まった秀英たち。
いかに近代日本の文化は、長崎が「発祥の場」であったのかが良くわかります。
文吉の歴史的考察のひとつのテーマとして「長崎はなぜ、日本の首都ではないのか?」と考えております。
地下まで降りて行くと、本日のお目当て「写真発祥地・・・」のゾーンになっていました。
幕末から維新、明治、大正時代に写された、たくさんの写真が展示されています。
そして、これら時代にはたくさんの偉人たちが長崎を訪れていたことが分かります。
なんと、明治天皇も若かりし頃、長崎で勉学に勤しんでいたのですね。
そして、日本で初の写真館を開いた「上野彦馬」の功績は、はかり知れないものがあります。
日本人で初めて写真と言うものを研究し、技術を身に着けて、たくさんの偉人たちの写真を残しています。
上野彦馬がいなかったら、坂本龍馬もどんな風貌だったのか分からないわけです。
まがりなりにも、写真に興味を持ち、約40年間撮り続けてきた文吉には本当に偉大な人物であります。
さらに、明治の頃には「ステレオカメラ」がすでにあったということに驚きました。
今でいう「3Dカメラ」ですね。
移した写真が立体に見えるやつです。
原理は若干違いますが、ちゃんと立体的に見えました。
そうこうしているうちにポン吉が「お腹空いた」とうるさいので、お昼にすることにしました。
歴史博物館の中に「銀嶺」という長崎人ならだれでも知っている老舗の洋食屋さんがあるというので行ってみました。
長崎で洋食といったら「トルコライス」ですよね。
誰が名付けたのか知りませんが、本当にトルコではこのような料理を食べているのでしょうか。
【07】
ナポリタンとハンバーグまたはカツレツ、ライスまたはオムライスが一つの皿に乗っかっているやつです。
いかにもチャンポンの発祥地長崎人の好みそうな料理ですね。
さて、お腹もふくれて、雨も少し小ぶりになってきたところで、お時間もちょうど良いころ合いになってきました。
いったん、妹の自宅へ寄ってから姪の子供二人を拾って空港へと向かいます。
空港では例のごとくポン吉にチケットの発行を頼みました。
ポン吉も二回目なのでちゃんと学習できています。
機械の前に立つとすかさず係りのお姉さんを呼びます。
あとは手際よく発券してもらって、自慢顔で文吉に手渡します。
はい、良くできました。
みんなで土産屋さんを冷やかしながら、時間を調整して、最後に記念のパチリ。
【08】
ちなみに右側に移っている「がんばれ Vファーレン長崎」のロゴは今年、J1リーグに昇格したサッカーチームの応援です。
あの「ジャパネットたかた」がスポンサーについて、大いに盛り上がっています。
だったら、背景は「コカ・コーラ」じゃなく「ジャパネットたかた」にしろよとツッコミを入れたくなりました。
19:15
やがて、文吉とポン吉は飛行機に乗り込み、雲上の人になりました。
死んでないけど。
さようなら、長崎。またくる日まで。
21:20
羽田空港に着陸しました。
21:45
空港発のバスに乗って埼玉の最寄り駅まで。
23:05
最寄り駅到着。
妻が車で迎えに来てくれました。
こんなに遅いのにありがとう。
23:20
なんとか、自宅に到着しました。
明日はまた24時間勤務が始まります。
いくらリフレッシュしてきたとはいえ、やっぱり眠いんだろうなあ。
バイバイ。
【参考資料】
【09】
【10】
【11】
【12】
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【文吉からのお願い】
バイク好きの人たちのブログランキングです。決して怪しいところではありません。
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文吉はいつも勝手に行きたいところへ行っております。
本当に自由にのびのびとやらせてもらっています。
でも、その陰には妻の献身的な努力と協力があるのです。
決してこの気持ちを忘れているわけではありませんよ。
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リフレッシュ休暇が強行軍のためにかえってお疲れのようですね。
でも、久しぶりの故郷で美味しい物や美しい景色に触れてのことですから、疲れかたの質が全然違いますよね。
今回は文吉さんが長崎から帰るというので、天の神様まで悲しむなんて、文吉さんは本当に神様以上の方なんですね。
長崎というところは本当に偉人さんや、文化の花が咲きほころんだところですね。
文吉さんが言われるように、日本の首都になっていても、おかしくは無いと思います。
でも、やはり地理的な問題があったんでしょうね。
妹さんや姪御さんは専業主婦なんでしょうか?
大好きな文吉さんにずっと付ききりでお世話ができるというのも私からしたら、うらやましい限りです。
我が家では私の少ない稼ぎも貴重な収入源なので、なかなかこのようなお世話ができそうもありません。
奥様も夜遅くにお迎えに来られて本当に文吉さんは誰からも愛されているんですね。
私は文吉さんと入れ替わりに22日から2泊で長崎に行こうと思います。
画像3の住宅を見たらすごいですよね。車が通らないところに家があるってのが。
私が子供のころは馬の背に荷物を載せて運んでるのを見たことがあります。サラブレッドのような立派ではない小さな馬でした。
コメントありがとうございます。
今回は超誉めすぎです。
誉められて嬉しくない人はいませんが、あまりにも文吉の実像とかけ離れてますね。
妹や姪はたぶん専業主婦だと思います。
たまに旦那の仕事の手伝いをしているようですけど。
でも、それだけ田舎では働く場所が無いからだと思います。
生活はきつきつで、やりくりしていますから。
長崎は文化のレベルは本当に高いところです。
文明開化は長崎抜きでは語れません。
でも、よくかんがえたら、長崎出身の偉大な政治家が思い付きません。
これではごり押しがきかないですね。
首都にならないのは、それもあるとおもいますよ。
コメントありがとうございます。
文吉と入れ替わりとは、残念でした。
何が残念かって、せっかく行くのに文吉がいないと雨ですよ。
「雨の長崎」と言われるくらいだから、それもまた良しですけどね。
もしくはBetukimiさんと血の雨を降らさないようにお願いしますよ
文吉さんと同じで時間が進むのが早いですね。あっという間でした。
ところで私の妹から言われたのですが、母親が来年の誕生日で還暦だそうで・・・。
そんな年齢だったのかと驚きました。
2度目の還暦は無さそうなので今回限りだと思って心から祝いたいと思います(笑)
つまりは60歳になることなのですが、昔は人生50年と言われていたので長生きのお祝いでもあります。
でも、今は60で死んだら、短命ですね。
文吉も61才ですが、まだまだバリバリのげんえきです。
年寄り扱いなんかしないように。
まして、赤いチャンチャンコなんて絶対に要りませんよ。
赤いヘルメットでも送ると良いんじゃない?
今回も大変お世話になりました。
文吉だけでも相手するのは大変なのに、お供のポン吉の分まで世話になって、疲れたでしょう。
ありがとうございました。