梅雨のうっとおしい季節がやってきました。
一年で文吉が一番嫌いな季節ですが、たまにはカラッと晴れる日もあります。
だから、そんな日はキャンプでしょう。
そんなことを考えるほど、晴れわたった土曜日のことでした。
野暮用があって、お出かけしていた文吉に一本の携帯がかかってきました。
着信を見て一瞬、嫌な気分がしました。よりによってポン吉からです。
だいたい、あいつからかかってきた電話でロクな話はありません。
開口一番、「今、バイクでキャンプに来ているから合流しないか?」とのお誘いです。
ほらね、ロクでもない誘いでしょ。何がキャンプだ、何が合流だ。
「俺が今日予定があることは、この前話しただろ。無理だよ」
「・・・」電話口でポン吉がため息をついています。「わかったよ。行ってやるよ」
そんなわけで、用事が済んだら急いで帰って合流することになりました。
2013年06月06日(土)晴れ
20:30
やってきました。秋ヶ瀬公園。
文吉の家からバイクだと5,6分のところです。昼間だったら、文吉のマンションが見える場所です。
足を怪我した時には、杖をついてリハビリ代りに散歩しに来たあの公園です。
今回、ポン吉がキャンプ地として選んだ場所がここでした。
文吉にとっては庭みたいな場所ですが、ポン吉の家からだとそこそこツーリングとは言えなくもない距離です。
小心者で極貧のポン吉にとって、初めての企画なのでまあ、許してやりますか。
すでに、夕飯をすませてきたので、テントの中では軽くお菓子や飲み物程度で済ませます。
と言うより、実は文吉は今朝は2時ころから資料を作ったりしていたので、眠くて仕方がありません。
「ちょっと15分ほど、仮眠させてくれ」と言ってゴロンとなったのは21:40頃だったと思います。
ふと気が着いて時計をみたら夜中の3時を過ぎていました。
あれ、15分のはずが5時間くらい眠っていたようです。まあ、たいした違いはないですけどね。
となりにはポン吉がドテーッと大きな腹を上下して、いびきをかいています。
うるさいなあ、ちっとも眠れやしない。
外に出てみると、意外と明るいものですね。
小鳥もチュンチュンと鳴いています。
とても文吉が住むトレンディなマンションのそばとは思えないくらい、清々しい空気です。
起きたついでに朝食の用意でもしてやるかと思ったのですが、ポン吉のやつは何にも食材を持ってきていません。
おいおい、あいつにとっていったいキャンプって何なの? ただ、テントに寝るだけ?
しかたがないので、近くのコンビニに買い出しに行くことにします。
バイクで100mくらい走ったところで、道路の真ん中に何やら小動物を発見しました。
近づくと何と雉(キジ)です。
しかも、オスの若鳥です。尾羽根を広げていないけど凛々しく立って、こちらを見ています。
ああ、カメラを持ってくればよかった。テントの中に置いてきたのを後悔しました。
文吉があまり近づくものだから、逃げてしまいました。
逃げて行った先にある荒川には今日も早くから釣り人達が10人ほどいました。
コンビニから帰ってきたら、テントの向こうに朝日が昇り始めました。
早速カメラを用意して一枚パチリ。
朝食の用意をしてからポン吉を起こします。
今回のキャンプには新兵器がひとつあります。
15リットルの大容量をほこる「簡易シャワー」です。
木にぶら下げると引力で水が落ちるところに簡単な栓があって、小さなジョーロのようなシャワーヘッドがついています。
これが中々の優れものです。
さっそく、ポン吉は顔を洗っています。
「洗うのは顔だけにしておけよ」決して冗談ではありません。
どこででも、いつでもスッポンッポンになりたがるポン吉はマジで全身シャワーをしかねません。
そこに、先ほどの雉がやってきました。
「な、嘘じゃなかっただろ」
カメラを手にして追いかけましたが、シャッターを切るより先に飛んで逃げて行きました。残念。
気を取り直して、朝食にします。
カップ麺とサンマのかば焼きの缶詰、レトルトのご飯だけですが、美味しい空気と一緒に食べると格別です。
テントのそばの野球グラウンドには早朝野球の選手や応援の家族たちがどんどん車でやって来ました。
これは早いところテントを片づけて移動したほうがよさそうですね。
なにしろ、ここは本当は野宿禁止の場所なのです。
08:30
荒川をまたぐように羽根倉橋を渡り、旧浦和(現在はさいたま市)側の秋ヶ瀬公園にやって来ました。
特に何をするということもないのですが、午前中いっぱいはのんびり日向ぼっこも良いでしょう。
しばらくすると、若者たちのグループがバーベキュウをやり始めました。
空は抜けるように青く、広々とした公園はゆっくりとくつろげるロケーションです。
10:00
どんどん人が増えてきました。
みなさん思い思いに場所を確保しては、バーベキュウをしたり、サッカーボールをけりあったり、キャッチボールをしたりして楽しんでいます。
お昼近くになったので、家に帰ることにします。
ポン吉ともここで別れました。
最初はあまりの近さに気乗りしなかったけど、いやあ、良いもんですね。
金はかからないし、まさに究極のキャンプを楽しむことができました。
週末にチョロっとキャンプ気分を味わえる良い場所です。
今回ばかりは企画したポン吉に本の少し感謝します。
ありがとな。
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【文吉からのお願い】
バイク好きの人たちのブログランキングです。決して怪しいところではありません。
ここをクリックしてランキングを上げればより多くの方に見ていただく機会が増えると思います。
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一年で文吉が一番嫌いな季節ですが、たまにはカラッと晴れる日もあります。
だから、そんな日はキャンプでしょう。
そんなことを考えるほど、晴れわたった土曜日のことでした。
野暮用があって、お出かけしていた文吉に一本の携帯がかかってきました。
着信を見て一瞬、嫌な気分がしました。よりによってポン吉からです。
だいたい、あいつからかかってきた電話でロクな話はありません。
開口一番、「今、バイクでキャンプに来ているから合流しないか?」とのお誘いです。
ほらね、ロクでもない誘いでしょ。何がキャンプだ、何が合流だ。
「俺が今日予定があることは、この前話しただろ。無理だよ」
「・・・」電話口でポン吉がため息をついています。「わかったよ。行ってやるよ」
そんなわけで、用事が済んだら急いで帰って合流することになりました。
2013年06月06日(土)晴れ
20:30
やってきました。秋ヶ瀬公園。
文吉の家からバイクだと5,6分のところです。昼間だったら、文吉のマンションが見える場所です。
足を怪我した時には、杖をついてリハビリ代りに散歩しに来たあの公園です。
今回、ポン吉がキャンプ地として選んだ場所がここでした。
文吉にとっては庭みたいな場所ですが、ポン吉の家からだとそこそこツーリングとは言えなくもない距離です。
小心者で極貧のポン吉にとって、初めての企画なのでまあ、許してやりますか。
すでに、夕飯をすませてきたので、テントの中では軽くお菓子や飲み物程度で済ませます。
と言うより、実は文吉は今朝は2時ころから資料を作ったりしていたので、眠くて仕方がありません。
「ちょっと15分ほど、仮眠させてくれ」と言ってゴロンとなったのは21:40頃だったと思います。
ふと気が着いて時計をみたら夜中の3時を過ぎていました。
あれ、15分のはずが5時間くらい眠っていたようです。まあ、たいした違いはないですけどね。
となりにはポン吉がドテーッと大きな腹を上下して、いびきをかいています。
うるさいなあ、ちっとも眠れやしない。
外に出てみると、意外と明るいものですね。
小鳥もチュンチュンと鳴いています。
とても文吉が住むトレンディなマンションのそばとは思えないくらい、清々しい空気です。
起きたついでに朝食の用意でもしてやるかと思ったのですが、ポン吉のやつは何にも食材を持ってきていません。
おいおい、あいつにとっていったいキャンプって何なの? ただ、テントに寝るだけ?
しかたがないので、近くのコンビニに買い出しに行くことにします。
バイクで100mくらい走ったところで、道路の真ん中に何やら小動物を発見しました。
近づくと何と雉(キジ)です。
しかも、オスの若鳥です。尾羽根を広げていないけど凛々しく立って、こちらを見ています。
ああ、カメラを持ってくればよかった。テントの中に置いてきたのを後悔しました。
文吉があまり近づくものだから、逃げてしまいました。
逃げて行った先にある荒川には今日も早くから釣り人達が10人ほどいました。
コンビニから帰ってきたら、テントの向こうに朝日が昇り始めました。
早速カメラを用意して一枚パチリ。
朝食の用意をしてからポン吉を起こします。
今回のキャンプには新兵器がひとつあります。
15リットルの大容量をほこる「簡易シャワー」です。
木にぶら下げると引力で水が落ちるところに簡単な栓があって、小さなジョーロのようなシャワーヘッドがついています。
これが中々の優れものです。
さっそく、ポン吉は顔を洗っています。
「洗うのは顔だけにしておけよ」決して冗談ではありません。
どこででも、いつでもスッポンッポンになりたがるポン吉はマジで全身シャワーをしかねません。
そこに、先ほどの雉がやってきました。
「な、嘘じゃなかっただろ」
カメラを手にして追いかけましたが、シャッターを切るより先に飛んで逃げて行きました。残念。
気を取り直して、朝食にします。
カップ麺とサンマのかば焼きの缶詰、レトルトのご飯だけですが、美味しい空気と一緒に食べると格別です。
テントのそばの野球グラウンドには早朝野球の選手や応援の家族たちがどんどん車でやって来ました。
これは早いところテントを片づけて移動したほうがよさそうですね。
なにしろ、ここは本当は野宿禁止の場所なのです。
08:30
荒川をまたぐように羽根倉橋を渡り、旧浦和(現在はさいたま市)側の秋ヶ瀬公園にやって来ました。
特に何をするということもないのですが、午前中いっぱいはのんびり日向ぼっこも良いでしょう。
しばらくすると、若者たちのグループがバーベキュウをやり始めました。
空は抜けるように青く、広々とした公園はゆっくりとくつろげるロケーションです。
10:00
どんどん人が増えてきました。
みなさん思い思いに場所を確保しては、バーベキュウをしたり、サッカーボールをけりあったり、キャッチボールをしたりして楽しんでいます。
お昼近くになったので、家に帰ることにします。
ポン吉ともここで別れました。
最初はあまりの近さに気乗りしなかったけど、いやあ、良いもんですね。
金はかからないし、まさに究極のキャンプを楽しむことができました。
週末にチョロっとキャンプ気分を味わえる良い場所です。
今回ばかりは企画したポン吉に本の少し感謝します。
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お久しぶりの更新ですね。今回は近場でのキャンプですね。
ポン吉さんの初めての企画ということですか。ポン吉さんおめでとうございます。
ということは今までの数ある企画はすべて文吉さんが考えてきたということですよね。ものすごいですね。
どの企画もみんな楽しくて引き込まれるような内容です。
これからはジメジメ、ジトジトした嫌な季節ですね。今日の雨も鬱陶しくなります。バイクにも乗れない日が続いてストレスがたまりそうですね。
近場にいいところがあるんですね。野営禁止でのキャンプにスリルを感じそうですが(笑)
今年の長崎はそんなに今のところ降っていません。
梅雨だっけ?と思うくらいです。自宅の紫陽花も少しずつ見ごろを終えてきています。毎日両親が庭の水やりを欠かさず2回やっています。
来月くらいちょっと遠くに走れればいいなって思ってます。
コメントありがとうございます。
今回はポン吉が前から「単独でキャンプツーリングしてみたい」と言っていたことを実行したんです。
ただ、小心者のためにさびしかったんでしょうね。
このままでは夜中にトイレにも行けないと思ったんじゃないですか。
でも、経緯はどうであれ、文吉も楽しめました。
文吉の企画ではこんなに目と鼻の先へのツーリングは思いつかなかったと思います。
コメントありがとうございます。
確かに今年の梅雨はカラ梅雨かもしれませんね。
こちらでも昨日(6/16)は午前中だけ少し降ったけど、午後からは晴れていました。
今週はずっと晴れマークがついています。
なので、そんなときには隙間をついてちょこっとでもバイクを動かした方がいいですね。
お疲れさん。
いやあ、思った以上に楽しかったなあ。
君の家のすぐ近くであんないい場所があるなんて、これからも何度でも楽しめそうでじつに得した気分だね。
それにしても、また、君は”初めての企画”だとか”さびしかったんでしょね”とか訳の解んない説明をしているけど、そんな事はどうでもよか。面白かったんだから。
また行こうぜ!
コメントありがとうございます。
「灯台下暗し」とはよく言ったもので、ヘタなキャンプ場よりは楽しめました。
もともと、今のマンションを買ったときも、「この公園なら子供を育てる環境としては最高。」って思ったものでした。
いつの間にか30年も住んでいると、身近な場所の良さを忘れてしまうものです。
地元再発見の良いキャンプでした。
ありがとうな
コメントありがとうございます。
ポン吉の面倒は本当に大変なんですよ。
赤ん坊のようにどこでも裸になるし、エサをあげるとクンクンにおいをかぐし。
でも、やっぱりアウトドアは楽しいんでしょうね。
普段は穴倉にこもっていますが、こういう時ははしゃいでいました。
ここは埼玉県ではわりと開けた場所なんですよ。
駅前に行ったらイオンもありますし。
だから、「夜空の満点の星」は残念ながら望めません。
最近は秩父まで行ってもなかなか見れないですけどね。
やっぱり高原のキャンプに連れて行くしかないですね。
はたして原チャリでついてこれるかなあ。