世の中には雨男って本当にいるんですね。よりによって、こんな男とつきあったばっかりに・・・
のっけから愚痴をいってすみません。
今からさかのぼること約一週間前のことです。
ポン吉が「今度は俺のバイク(ret's50)で一泊ツーリングに行きたい」などとのたまいました。
面倒見の良い文吉はすぐに行動をおこしましたよ。
まず、コースと宿の手配をしました。
場所はポン吉でもなんとか無理しないで走れるところということで、「野辺山」に決定。
八ヶ岳を愛でる山梨県と長野県の県境付近で本当に風景明媚なところです。
宿は文吉のすんでいる市の保養施設で安くすませます。
2013年05月11日(土)曇りのち雨
04:20
目が覚めたら、やっぱり思っていた通りの曇り空。今にも雨が降りそうです。
天気予報ではお昼頃から土砂降りになると言っています。
今日はポン吉と一泊ツーリングに行く予定でしたが、この天気では仕方ありません。
自前の車(セレナ)で出かけることにします。
今さら宿のキャンセルはしたくありませんから。
まだいびきをかいて寝ているであろうポン吉に、やさしくモーニングコールをしてたたき起こしてやりました。
06:40
ポン吉といつもの駅前のコンビニで落ち合いました。
さぞや落胆しているであろうなと思っていたのですが、ことのほか朗るくふるまっています。
健気だなあと思っていたら、「車は楽でいいなあ、眠いときは眠れるし」と助手席でふんぞり返っています。
本当に切り替えの速いやつです。
予定よりかなり出発が遅くなりました。
それほど急ぐ旅ではありませんが、遅れた分は取り返したいものです。
下道を走るのをやめて関越道「東松山IC」から乗り込みます。
関越道は比較的空いています。
藤岡JCTを左折して上信越自動車道を進みます。
途中では甘楽PAでトイレ休憩しただけで、一気に佐久ICまで走り続けました。1500円
でも、それほど疲れはありません。やっぱり車は楽なんですね。
国道141号を山梨県の清里方面に向けて流していきます。
この辺まで来ると本当に空気が美味しい。これで晴れていたらさぞかし景色も楽しめるんでしょうが。
やがて、小海という町にやって来ました。
ここまでくるともう野辺山は目と鼻の近さです。
途中に天台宗のお寺がありました。
狛犬代りの仁王さんとお地蔵さんが良い顔しているので、パチリ。
しかし、この男とでかけると必ず問題がおこります。
カーナビではこの辺なのに宿がなかなか見つかりません。
気が着いたら、通り越しているようなので、Uターンしてみましたが、全然わかりません。
そのうちに、山道みたいなところから急な砂利の坂道を上りだしました。
雨がどんどん降ってきました。
タイヤがぬかるみにはまって、空回りして万事休す。
たまたま上から道路工事のオジサン達がのったトラックがおりてきて、文吉達が道をふさいでいるもんだから怒っています。
「急いでんだから」と言う理由でオジサンたちは文吉の車をポン吉と一緒に押してくれました。
おかげで無事にぬかるみから脱出できました。
本当にありがとうございました。
またまたUターンして国道にもどりました。
しかし、道がわからないという状況は変わらないわけで、仕方がないので宿に携帯しました。
カーナビではとっくに通り越している場所のはずなのに、宿の女性はまだここから数キロさきだというのです。
とにかく言われた通り行ってみるしかないですね。
11:40
目印のお蕎麦屋さん「最高地点」を発見。お腹もすいたので、お昼にします。
メニューの数限定のおすすめお蕎麦はすでに終わっていて、大盛り蕎麦にしました。880円
つなぎを入れない十割蕎麦です。形は若干不ぞろいですが、本当においしい。ペロッといきました。
お蕎麦屋さんをでても土砂降りはかわらず、宿のチェックインまではまだ2時間もあります。
しかたがないので、車の中で時間調整をすることにしました。
こんな時に旅慣れている文吉はお茶を一服します。
車の外の濡れないところでお湯を沸かして、社内に持ち込みます。
前部座席を倒して、中部座席に腰かけてコーヒーを飲みながらDVDで映画を観ます。
こんなときにはワンボックスカーは良いですね。まるで走る応接室です。
野辺山と言うところは日本で一番標高の高い駅があるくらいですから、天文観測のメッカでもあります。
近くには国立天文台野辺山宇宙電波観測所があるくらいです。
こんなところで観る映画と言ったら「天地明察」ですね。
岡田君もあおいちゃんも良い演技してますねえ。
映画を一本観終えたらちょうど良い時間になったので出発します。
ここから宿までは2~3KMの距離です。
しかし、この2~3KMは恐怖のどん底でした。
とにかく道が悪い。デコボコなんて生易しい表現では言い表せないほどの悪路です。
車一台分の幅のぬかるんだ未舗装の道が続きます。
「こんなところバイクでは絶対無理」とポン吉が弱音を吐いていますが、この時ばかりは文吉も同感でした。
途中に牧場があって、二股になっています。
どうやらそこを間違えてはいったみたいで、しばらくいくと行き止まり。
ターンもできずに、約50Mをバックでもどったりもしました。
14:40
やっとの思いで宿に到着。
受付で料金を支払って、部屋に案内されます。
ちなみにここの料金は大人一人3100円で夕、朝の二食付です。二人分で合計6200円です。
しかも、夕食は3コースあって、真ん中の1500円コースを選んでこの値段ですから文句は言えません。
朝食は600円ですから、差し引きの宿泊費はわずか1000円と言うことになります。
部屋にはストーブはありますが、テレビはありません。
もともとここは文吉の住んでいる市の保養施設です。
市内の小、中、高校生は在学中に授業の一環で必ずここを利用しています。
文吉の娘も息子も在学中は何度か連れてこられています。
部屋でくつろいでいると、館内放送で食事のアナウンスがありました。
旅の楽しみは何と言っても食事ですよね。
食堂に行くと、お客は文吉達以外には3組の家族連れがいました。
2組は合同で来たらしく、子供たちも仲良くはしゃぎながら食事をしています。
食事のあとに一端部屋でくつろいでお風呂に行きました。
ここは温泉ではないですが、湯船は広く、他には客もいなかったのでゆったりくつろいで入れました。
外は雨さえ降っていなかったら、本来なら手が届くくらいのところに星がきらめいているんでしょうけど、こんなやつと来たばっかりに・・・
本当に今日は災難でした。明日に期待して今日はもう寝ます。・・・
2013年05月12日(日)晴れ
昨日の雨が嘘のような快晴です。やっと神様も文吉に気づいたみたいですね。
昨日はポン吉の大きなお腹がじゃまして見つけられなかったのでしょう。
朝食は良くある宿の典型みたいな料理ですが、空気が美味しいのでそれもおかずの一品に入れれば食欲も旺盛です。
文吉にはめずらしくご飯をおかわりしてしまいました。
09:00
宿を出発します。
昨日は土砂降りの中、悪戦苦闘して走ったデコボコ道も明るい日差しの中では周りの景色に融和して見えるから不思議です。
天気が良いので昨日は気づかなかった富士山もはっきり見えます。
帰り道は本来ならバイクで来る予定だった下道を通ります。
のどかな田園風景が続きます。
やがて、道はきつい登り坂になり、十国峠のヘアピンカーブをいくつも上り下りしたら、群馬県と埼玉県の県境。
国道299号沿いにある道の駅「うえの村」で休憩します。
途中で神流町を走っていると、役場の前の川にたくさんの鯉のぼりがかかっているのを発見しました。
先週群馬の尻焼温泉付近で見たものよりはるかにスケールが大きい鯉のぼりたちです。
ここからさきは秩父に続いています。文吉の庭みたいなものですね。
たんたんと走り続けます。
13:40
文吉の家ももうすぐというところで、お昼にします。
日本三大牛丼(文吉が勝手に言っています)のひとつ、「すき家」でがっつり食べました。
15:10
ポン吉を途中にある最寄駅で降ろして、家に帰ってきました。
おしまい。
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【文吉からのお願い】
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ポン吉が「今度は俺のバイク(ret's50)で一泊ツーリングに行きたい」などとのたまいました。
面倒見の良い文吉はすぐに行動をおこしましたよ。
まず、コースと宿の手配をしました。
場所はポン吉でもなんとか無理しないで走れるところということで、「野辺山」に決定。
八ヶ岳を愛でる山梨県と長野県の県境付近で本当に風景明媚なところです。
宿は文吉のすんでいる市の保養施設で安くすませます。
2013年05月11日(土)曇りのち雨
04:20
目が覚めたら、やっぱり思っていた通りの曇り空。今にも雨が降りそうです。
天気予報ではお昼頃から土砂降りになると言っています。
今日はポン吉と一泊ツーリングに行く予定でしたが、この天気では仕方ありません。
自前の車(セレナ)で出かけることにします。
今さら宿のキャンセルはしたくありませんから。
まだいびきをかいて寝ているであろうポン吉に、やさしくモーニングコールをしてたたき起こしてやりました。
06:40
ポン吉といつもの駅前のコンビニで落ち合いました。
さぞや落胆しているであろうなと思っていたのですが、ことのほか朗るくふるまっています。
健気だなあと思っていたら、「車は楽でいいなあ、眠いときは眠れるし」と助手席でふんぞり返っています。
本当に切り替えの速いやつです。
予定よりかなり出発が遅くなりました。
それほど急ぐ旅ではありませんが、遅れた分は取り返したいものです。
下道を走るのをやめて関越道「東松山IC」から乗り込みます。
関越道は比較的空いています。
藤岡JCTを左折して上信越自動車道を進みます。
途中では甘楽PAでトイレ休憩しただけで、一気に佐久ICまで走り続けました。1500円
でも、それほど疲れはありません。やっぱり車は楽なんですね。
国道141号を山梨県の清里方面に向けて流していきます。
この辺まで来ると本当に空気が美味しい。これで晴れていたらさぞかし景色も楽しめるんでしょうが。
やがて、小海という町にやって来ました。
ここまでくるともう野辺山は目と鼻の近さです。
途中に天台宗のお寺がありました。
狛犬代りの仁王さんとお地蔵さんが良い顔しているので、パチリ。
しかし、この男とでかけると必ず問題がおこります。
カーナビではこの辺なのに宿がなかなか見つかりません。
気が着いたら、通り越しているようなので、Uターンしてみましたが、全然わかりません。
そのうちに、山道みたいなところから急な砂利の坂道を上りだしました。
雨がどんどん降ってきました。
タイヤがぬかるみにはまって、空回りして万事休す。
たまたま上から道路工事のオジサン達がのったトラックがおりてきて、文吉達が道をふさいでいるもんだから怒っています。
「急いでんだから」と言う理由でオジサンたちは文吉の車をポン吉と一緒に押してくれました。
おかげで無事にぬかるみから脱出できました。
本当にありがとうございました。
またまたUターンして国道にもどりました。
しかし、道がわからないという状況は変わらないわけで、仕方がないので宿に携帯しました。
カーナビではとっくに通り越している場所のはずなのに、宿の女性はまだここから数キロさきだというのです。
とにかく言われた通り行ってみるしかないですね。
11:40
目印のお蕎麦屋さん「最高地点」を発見。お腹もすいたので、お昼にします。
メニューの数限定のおすすめお蕎麦はすでに終わっていて、大盛り蕎麦にしました。880円
つなぎを入れない十割蕎麦です。形は若干不ぞろいですが、本当においしい。ペロッといきました。
お蕎麦屋さんをでても土砂降りはかわらず、宿のチェックインまではまだ2時間もあります。
しかたがないので、車の中で時間調整をすることにしました。
こんな時に旅慣れている文吉はお茶を一服します。
車の外の濡れないところでお湯を沸かして、社内に持ち込みます。
前部座席を倒して、中部座席に腰かけてコーヒーを飲みながらDVDで映画を観ます。
こんなときにはワンボックスカーは良いですね。まるで走る応接室です。
野辺山と言うところは日本で一番標高の高い駅があるくらいですから、天文観測のメッカでもあります。
近くには国立天文台野辺山宇宙電波観測所があるくらいです。
こんなところで観る映画と言ったら「天地明察」ですね。
岡田君もあおいちゃんも良い演技してますねえ。
映画を一本観終えたらちょうど良い時間になったので出発します。
ここから宿までは2~3KMの距離です。
しかし、この2~3KMは恐怖のどん底でした。
とにかく道が悪い。デコボコなんて生易しい表現では言い表せないほどの悪路です。
車一台分の幅のぬかるんだ未舗装の道が続きます。
「こんなところバイクでは絶対無理」とポン吉が弱音を吐いていますが、この時ばかりは文吉も同感でした。
途中に牧場があって、二股になっています。
どうやらそこを間違えてはいったみたいで、しばらくいくと行き止まり。
ターンもできずに、約50Mをバックでもどったりもしました。
14:40
やっとの思いで宿に到着。
受付で料金を支払って、部屋に案内されます。
ちなみにここの料金は大人一人3100円で夕、朝の二食付です。二人分で合計6200円です。
しかも、夕食は3コースあって、真ん中の1500円コースを選んでこの値段ですから文句は言えません。
朝食は600円ですから、差し引きの宿泊費はわずか1000円と言うことになります。
部屋にはストーブはありますが、テレビはありません。
もともとここは文吉の住んでいる市の保養施設です。
市内の小、中、高校生は在学中に授業の一環で必ずここを利用しています。
文吉の娘も息子も在学中は何度か連れてこられています。
部屋でくつろいでいると、館内放送で食事のアナウンスがありました。
旅の楽しみは何と言っても食事ですよね。
食堂に行くと、お客は文吉達以外には3組の家族連れがいました。
2組は合同で来たらしく、子供たちも仲良くはしゃぎながら食事をしています。
食事のあとに一端部屋でくつろいでお風呂に行きました。
ここは温泉ではないですが、湯船は広く、他には客もいなかったのでゆったりくつろいで入れました。
外は雨さえ降っていなかったら、本来なら手が届くくらいのところに星がきらめいているんでしょうけど、こんなやつと来たばっかりに・・・
本当に今日は災難でした。明日に期待して今日はもう寝ます。・・・
2013年05月12日(日)晴れ
昨日の雨が嘘のような快晴です。やっと神様も文吉に気づいたみたいですね。
昨日はポン吉の大きなお腹がじゃまして見つけられなかったのでしょう。
朝食は良くある宿の典型みたいな料理ですが、空気が美味しいのでそれもおかずの一品に入れれば食欲も旺盛です。
文吉にはめずらしくご飯をおかわりしてしまいました。
09:00
宿を出発します。
昨日は土砂降りの中、悪戦苦闘して走ったデコボコ道も明るい日差しの中では周りの景色に融和して見えるから不思議です。
天気が良いので昨日は気づかなかった富士山もはっきり見えます。
帰り道は本来ならバイクで来る予定だった下道を通ります。
のどかな田園風景が続きます。
やがて、道はきつい登り坂になり、十国峠のヘアピンカーブをいくつも上り下りしたら、群馬県と埼玉県の県境。
国道299号沿いにある道の駅「うえの村」で休憩します。
途中で神流町を走っていると、役場の前の川にたくさんの鯉のぼりがかかっているのを発見しました。
先週群馬の尻焼温泉付近で見たものよりはるかにスケールが大きい鯉のぼりたちです。
ここからさきは秩父に続いています。文吉の庭みたいなものですね。
たんたんと走り続けます。
13:40
文吉の家ももうすぐというところで、お昼にします。
日本三大牛丼(文吉が勝手に言っています)のひとつ、「すき家」でがっつり食べました。
15:10
ポン吉を途中にある最寄駅で降ろして、家に帰ってきました。
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ホント~に君と出かけると事件がおきるね。
今回も山道で泥濘にはまった時はさすがに驚きました。助けていただいたおじさんたちには心から感謝です。
雨の降る中、道に迷ったり等大変な思いもしましたが、美味しい料理と翌日の美しい富士山を観られて晴れやかな気持ちになることが出来ました。
次回は満天の星空もみたいなあ。
あれ、なんだか変だぞ。
追おっと、うまいよなあ。
これじゃ丸で俺がトラブルの元だと思われるじゃん。
こんなにお膳立てして、全てをめんどうみているのに。
わずか数行で一気に善人になりきれる君の才能には脱帽ですね。
泥にはまったのも、道に迷ったのもみんな狸に化かされたのに。ーーー
今回はとっても景色の良いところですね。富士山がこんなに綺麗に見えて空気も美味しそう。
ポン吉さんと文吉さんの掛け合いもとっても楽しそうです。
今回は狸に化かされたんですね。
子供のころにお婆さんから「山に一人で行ったら狸に化かされて道に迷うから、一人で行ったらだめだよ」とよく言われたのを思い出しました。
でも、身内のポン吉さんに化かされるとは思いもよりませんでしたね。
コメントありがとうございます。
そうなんですよ。ポン吉の野郎、ついに本性を現したんですよ。
あいつがだますのは、女性だけだと思っていたので、油断してしまいました。
カーナビがまったく役に立たないくらい見事に騙されました。