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皆様、一月半ぶりのご無沙汰です。
文吉がKB-IN(警備員)なのは皆さんすでに承知のことと思いますが、KB-INという職種はいろんな経験をされてきた人たちの集合体でもあります。
文吉のように普通のサラリーマンからの転職はむしろ珍しいかもしれませんね。
実はKB-INになると色んな講習を受けたり、資格を取得したりすることが多いんです。
文吉も暮れには資格取得のためにずっと勉強詰めでした。
おかげさまで、無事取得することはできましたが、どこにも出かけることができませんでした。
また、KB-INの仕事と言うのは人が休んでいるときに働くわけです。
文吉の場合は仕事納めは12/31の21:30で仕事始めは1/1の01:10でした。
わずか4時間弱の仮眠で年が入れ替わっていたわけです。
「紅白歌合戦」も観ずに年越すなんて普通のサラリーマンの方には考えられないかも知れませんよね。
そのわりに身体に良いことを何もしていないので、身体がなまってしまいました。
細かい話をするといろいろ差し支えがあるので割愛します。
最近、文吉は思うところありまして身体を鍛えなおすことにしました。
しかし、どうせやるなら楽しみながらのほうが長続きしそうですね。
そこで、選んだのが登山です。
もともとアウトドア志向の強い文吉ですから、キャンプツーリングのかたわら身近な山に登れたら楽しいと思います。
でも、初心者なので、一人では心細い。
そこで、今回登場する方は登山歴50年の大ベテランです。
相撲甚句を趣味にしているので「甚句さん」と命名します。
文吉は登山については素人ですから、甚句さんに同行をお願いしました。
高尾山を選んだ理由は、文吉はすでにケーブルカーやリフトで何度も登ったことがありますし、頂上から見る富士山がお気に入りでもあるからです。
甚句さんは高尾山には2度登ったことがあるそうで、二つ返事で了解してくれました。
2018年01月06日(土)晴れ
05:52
JR武蔵野線の北朝霞駅から府中本町行きの電車に乗り込みます。
まだ、外は空けておらず東の空に薄い茜がかった雲がかすかに見える程度です。
思っていたほど寒くはなくてたぶん5℃くらいでしょうか。
電車の中は一つの車両に20人程度で、みな眠そうな顔をしています。
06:14
西国分寺駅で中央線に乗り換えます。
06:26
高尾行きの電車がやっと出発です。
やっぱり土曜の早朝ですからね電車も少ないんですね。
乗客で座席が半分くらい埋まってきて、心なしか山登りの恰好した人もチラホラ見えます。
06:53
高尾駅到着。
改札をでて、京王線に乗り換えます。
すぐに電車がきたので乗ったら、なんと甚句さんが乗っていました。
人懐っこく優しい感じの笑顔で初心者文吉を暖かく迎えてくださいました。
本日はよろしくお願いいたします。
【01】
07:00
高尾山口駅到着。
それでは登山というミッションのはじまりです。
駅の横の国道を歩くこと30分。
甚句さんが立ち止まりました。
どうやら道が違っているようです。
文吉もこのままいくと相模湖方面に行きそうだなと思っていた頃だったので、スマホを取り出してマップを確認しました。
「やっぱり違ってますね。」
「どこから間違えたのかな?」
「初めから違ってますよ」
まるで漫才のようなやり取りの末に高尾山口駅まで引き返すことにしました。
07:55
高尾山口駅に到着。
ケーブルカーを待つ人たちがたくさんいます。
【02】
それでは仕切り直してミッションを再スタートいたします。
高尾山登山にはいくつものコースがあって、初心者からベテランまで自分のレベルに合わせて登ることができます。
【03】
今まで文吉はケーブルカーやリフトを使っての初心者またはお年寄りのためのコースを登っていたのですね。
今回はかなり難易度を上げて「6号路コース」を登ります。
このコースはほぼまっすぐに高尾山を責めるコースで、途中に「びわ滝」などが見られる景観の良さも売り物のコースです。
【04】
なるほど、なかなかの難コースです。
足元はあまり良いとは言えず、一歩一歩踏み占めるように上ります。
甚句さんはやはりベテランだけあって、ペースがゆったりのようにも見えるけれども乱れが無く、登りだろうが曲がっていようが黙々と登ります。
文吉はペース配分があまりわからず、駆けってみたり立ち止まったりして落ち着きのない登山です。
【05】
【06】
やっとびわ滝のところまで登ってきたところで、先に登っていた登山客の家族が引き返してきました。
「滝の手前の道が凍っていて、非常に危険だからコースを変えます」
そう聞いたら、文吉たちも安全を考えてコースを変えざるを得ませんね。
ちょうど「稲荷山」コースと一番接近しているポイントだったので、この先少し距離は増えますが、変更しました。
しかし、このコースは最後の200mほどが地獄の階段になっていました。
階段と言っても一段が非常に高く、場所によっては文吉のひざより高いところもあります。
まるで垂直に近いくらいの角度でそびえていますから、これはしんどい。
「10歩登ったら、ハーハーゼーゼーで立ち止まり、また登る」の繰り返しです。
甚句さんは相変わらずペースを乱すことなく登っていきます。
【07】
09:30
山頂到着。
【08】
しばらくは息が上がって呼吸困難になりましたが、なんとか登頂することができました。
何度も訪れたことのある山頂ですが、今回は一番感動することができました。
富士山も文吉たちを暖かく迎えてくれました。
【09】
【10】
【11】
周りを見ると外人さんたちがたくさん来ていますね。
なんでも、この高尾山は世界一登山者の多い山で、一年で300万人も訪れ、日本に来た山好きの外国人もたくさん来るそうです。
【12】
しかし、文吉たちはこれで目的を達成したわけではありません。
次なるミッションは「山頂での調理」です。
ただ登るだけでなく、山の上で料理をして食べてこそ、真の登山と言えるのです。
今回は二人で協力してこのミッションを達成することにしました。
事前に打ち合わせをしておき、ご飯は文吉が作り、トン汁を甚句さんが作ることになっております。
それでは調理開始。
【13】
たまたま開いていたベンチが二つあったので、一つは二人の荷物を置いて、もう一つは調理台兼用のテーブルに利用しました。
文吉がベンチの横でご飯炊きをしている間に、甚句さんが鍋にお湯を沸かして事前に刻んできた具材を落としていきます。
程よく火が通ったところで、味噌を入れてかき回します。
「あれ、お玉を忘れた」
「その味噌を入れていたタッパーでかき回したら良いじゃないですか」
「なるほど、これは便利だね」
二人の会話もはずみます。
文吉が炊き上がったご飯を二つに分けて、トン汁をつぎ分けます。
【14】
【15】
それではいただきます。
【16】
あまりの美味しさに、おかずは何にもなくてもあっという間に鍋は空っぽになってしまいました。
やはり、山の上で食べるごはんは格別ですね。
食後のコーヒーもおいしくて、心もお腹も満腹になりました。
【17】
山の上で料理をすることは最近では珍しくなくなって来たそうで、実際にこの日も3組のグループが銘々持ち寄った具材で料理して食べていました。
【18】
文吉たちは二つのミッションをコンプリートしましたので、下山しますかね。
帰りの道は1号路コースを選んでみました。
せっかく高尾山にお正月に来たのだから、少し見物もしてみたいですよね。
【19】
【20】
【21】
暮れに自分の馬が優勝して良い年を迎えることができた北島さんが、今年も高額寄付者にノミネートされていますね。
【22】
今年は戌年です。ワンちゃん達も新年のご挨拶をしていますね。
【23】
やっと正月らしさが出てきました。
【24】
【25】
土産屋などを冷やかしながら降りて行くと、ケーブルカーの高尾山駅にやってきました。
いつもはこのままケーブルカーに乗って帰るのですが、今日は1号路をそのまま下ります。
この時にふと甚句さんの左腕に気が付きました。
ボランティアで自然保護指導員をなさっているんですね。
【26】
「これを着けていると、山小屋なんかに泊まるときは割引を受けられるんですよ」
でも、たまたま、近くにいたおばさんに道を尋ねられて困ってましたけど。
展望台から八王子の街並みを見下ろすことができます。
【27】
しかし、この1号路はここからが難所でした。
急な下り道はかなり膝に来ます。
まるで飛び降りるように階段を降りるたびに両膝のクッションがガクン、ガクンと二部合唱を始めるのです。
これはきつい。
さすがの甚句さんも軽く悲鳴をあげていました。
13:20
やっとふもとの清滝駅に帰ってきました。
お土産屋さんを冷やかしていると、「わさび」が売っていました。
やはり、この辺は良質の水なんですね。
【28】
それでは本日最後のミッションです。実は登山の途中で二人で話していたことです。
「少し汗もかいたし、疲れもしたのでお風呂に入りましょう」
この高尾山には温泉があるんです。
前に来た時も入りたかったんですけど、時間の関係で断念しておりました。
【29】
【30】
【31】
お値段は少し高いけど、良いお風呂です。
奥多摩や山梨と同じようにアルカリ性の単純泉ですが、本当に癒されました。
やっぱり登山の後のお風呂は格別ですね。
15:10
京王線に乗ります。
15:14
高尾駅に到着。
このまま京王線の甚句さんとはここでお別れします。
どうもありがとうございました。おかげ様でとても楽しかったです。
15:20
中央線にのりかえます。
15:40
西国分寺駅で武蔵野線に乗り換えます。
16:30
北朝霞駅到着。
今回はバイクではなくて電車を乗り継いで利用しました。
たまには自分で運転しないのもいいかもしれないけど、そこはやっぱり物足りない気分がありますね。
来月にはもう一つ資格への挑戦を控えており、また明日から受験地獄モードに切り変えて勉強しなくてはいけません。
いったい、初ツーリングはいつのことになるのやら・・・
バイバイ。
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【文吉からのお願い】
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文吉はいつも勝手に行きたいところへ行っております。
本当に自由にのびのびとやらせてもらっています。
でも、その陰には妻の献身的な努力と協力があるのです。
決してこの気持ちを忘れているわけではありませんよ。
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今年も宜しくお願いいたします。
今年も 貴方にとって良い年でありますよう、祈っております。
今年も宜しくお願い申し上げます。
新年早々に新しい世界の開拓ですね。
それにしても、次々と資格に挑戦していく姿は立派です。
若い人でも資格取得は大変なことなのに、還暦を過ぎてもなお衰えることのないバイタリティーには感服いたします。
いったい、いくつくらい資格をお持ちなんですか?
今回の高尾山登山お疲れ様でした。
私は子供の遠足に付き添いで二度登りましたが、ケーブルカーを利用したので楽チンでした。
今後も山に登る予定はあるのですか?
バイクツーリングと併用して登るといいですね。
コメントありがとうございます。
還暦というとものすごく年寄り臭く感じるかもしれませんが、文吉は精神年齢が15歳くらいなので、まだまだ少年です。
資格はKB-INになって3年弱ですが、この間に7つ取得しました。
自分でもかなりのハイペースだと思いますが、オリンピックまでにはあと二つクリアしておきたいと思っています。
今後のツーリング予定ですが、2月下旬までは封印することになりそうです。
気晴らしにチョコッと出かけることはあるかもしれませんが、今は休みがあったら少しでも寝るか勉強するかのどちらかです。
春になったら、思い切って連休をとってどこか遠出をしたいと思っています。
コメントありがとうございます。
最近、つくづく思うんですよ。
これからあと何年生きられるかわからないけど、寝たきりで人生を終わるのは嫌だなあって。
やっぱり、死ぬまで健康でいたいなあって。
幸い、文吉は今のところどこも悪いところがないので、これを維持していくには少し、体をいじめないといけないですよね。
温泉吉さんは今でもジムにいって、ひたすら泳いで、走ってるんでしょう。
文吉も行きたいとは思うけど、永続きしない性質なので。
もう少し楽しみながら体をいじめる方法はないかと思うんですよね。
山は良いですよ。
「なんとかと煙は高いところへ登りたがる」っていうじゃありませんか。