120902福島ツーリング

今年の２月に北海道在住の暇～人さんと旭山動物園でお会いしたときに、９月に福島へツーリングをする話を聞いていました。
その時には文吉も福島へ行くからぜひ、お会いしましょうと約束していました。



2012年09月01日

暇～人さんは前日から東北ツーリングを開始しています。
一番南下するところが福島県ということで、それに併せて文吉も「合流する期日は9月2日の午前11時」と打ち合わせができています。

本当は１日の午前中に出発してどこかでキャンプしたいところなんです。
でも、「ボンビーひまなし」の文吉ですから、他の予定と重なってそうは問屋がおろしてくれません。
仕方ないから「夜に出発して、夜通し走って福島のどこかで仮眠する」という綿密な計画をたてました。

そのためにボンビー文吉がまずやらないといけないことは、「百円ショップで買い物する」ことです。
これは、ボンビーな文吉にとって生死を左右するくらい大事なことです。今回は出発前に事前にすませておきました。

21:24（69671）

今日は夜通し走るので、出発前に近くのコンビニにたちよって一本いっときますか、いつものやつを。
本当は「眠眠打破」が効くのですが、立ち寄った店にはあいにく「メガシャキ」だけしかおいてませんでした。
これでも無いよりはマシです。一気飲みします。

熱帯夜つづきのこのごろにしては、快適な気温でした。電光掲示板によると「ただ今の気温は２８度です」とのことです。
しかし、走りやすく感じたのは最初の10分だけでした。

やがて国道17号から16号に変更した頃にポツンポツンと雨が落ちてきました。
と、思ったらいきなりザーッと来たのです。
路肩にバイクを止めてカッパに着替えたのは言うまでもありません。


22:22（69700）
いっこうに止みそうもない雨のために、栗橋のガストで雨宿りを兼ねて休憩します。
食事は家で済ませてきたのでドリンクバーだけで粘ります。

ここから少しいくと、東北自動車道の「久喜IC」です。
高速に乗ってからでは後戻りできないのでここが思案のしどころですね。
窓の外の雨はいっこうに止む気配がありません。

携帯で暇～人さんに連絡しましたが、呼び出し音はしても電話に出る気配がありません。
たぶん、この時間帯は宴会の最中だとおもいます。
しかたがないので、「今回は中止」のメッセージを吹き込んでおきました。

ついでに妻にも今回の中止と、まっすぐ帰るのもしゃくだからこの近くの健康ランドで夜明かしして、明日の朝帰ると携帯します。

23:55
雨が小降りになったのを見計らって、ガストをでます。

今きた道を引き返していると、急に雨が止んで雲の隙間からお月様やお星様が見えるじゃありませんか。

「よし、これなら行ける」と判断してまたUターン。
今度はもう、迷いません。

24:15
約、2時間のロスタイムがありましたが、東北自動車道「久喜IC」から高速走行に切り替えます。
この時間ですから、高速道路は空いています。
時速120キロでバビューンと走り続けます。

02:30ー03:41(69809）
上河内SA到着。

ここで仮眠しようと思います。
適当なベンチを探して、横になります。
どこでもすぐに眠れるのが文吉の特技ですから、眠りにつくまで5分とかかりません。

約３０分くらい爆睡してから出発します。

04:23ー05:57(69861）
那須高原SA到着。
小腹がすきました。
こんなときはいつものゲン担ぎで、うどんですね。
きつねうどん450円。


量と言い、味と言い、文吉にはぴったりのうどんです。美味しかった。

お腹も膨れると、さすがに眠気がしてきました。

やっぱり体が睡眠を要求しています。
ここでもベンチに横になって、目を閉じます。
それから、15分もしないうちに車のクラクションの音で目が覚めました。

どこかのおバカな若者が、仲間を呼び止めるためにはでに鳴らしています。
本当に迷惑なヤローですが、小心者の文吉はなにもいえずに起きあがります。

でも、やっぱりまだ眠い。
シャドウ750の横に銀マットを敷いて横になりました。
今度はよく眠れましたね。１時間くらいは熟睡できました。
眠気さましに、自販機のコーヒーを飲んで出発しようと思ったら、シャドウ750が恨めしそうにこっちを見ています。
ごちそうしてやります。
ガソリン　11.29L @149 1682円
燃費 16.8KM/L　ちょっとひどすぎない。

06:20
白川中央ETC専用出入り口で高速をおります。1550円
ここから国道294号を北上します。

06:31(69891)
道の駅「天栄季の里」到着。
最初の予定では、ここに昨夜のうちにやってきて、野宿するつもりだったんですよ。

でも、結果的にはここで野宿しないで正解でした。
思っていたより小さな道の駅で、道路と隣接しています。
これでは目立ってしょうがありません。

予定より6時間も遅くなりましたが、暇～人さんとの待ち合わせまではまだ余裕があります。
カメラをたまたまトイレに立ち寄ったオジサンに託して、自分の走る姿を撮ってもらいました。


トンボが飛んできて、竹竿にとまりました。


ちょうどこの頃、さっきまで曇っていた空からまた雨が落ちてきました。
それもかなり大粒の雨です。

そこに暇～人さんから携帯がかかってきました。
昨晩、文吉が入れたメッセージを読んだそうです。
「でも、その後事情が変わって、再出発したけど、またここで雨のために足止めされています。」
時間内には余裕でいけると思いますけどね。

雨宿りついでに朝食にします。
おにぎりとパンをコーラで流し込んで終わりです。

09:05
雨もあがったので、カッパを着たまま出発します。

田舎の田園風景を楽しみながら走っていると、急にカラフルな場所が目の前に飛び込んできました。
田圃の一角に植えられた向日葵（ヒマワリ）と秋桜（コスモス）。
夏と秋を象徴する二種類の花がバランスよくコラボしていますね。

シャドウ750を道ばたに留めて、しばらく見とれながらシャッターを切ります。







福島はやっぱり東北ですね。東京より一足早く秋が訪れているようです。

あと、もう少しで暇～人さんとの待ち合わせ場所というところまで来ました。
交差点で信号待ちしている２台の大型バイクがいました。

後ろに付けてみると、千葉県の某所ナンバーのお二人です。
もしかして・・・

10:50(69962)
道の駅「ばんだい」到着。
中から暇～人さんが笑顔ででてきました。

先ほどの２台もバイク用の駐輪場へ止めます。
暇～人さんは文吉が前の２台と並べてバイクを停めると「知り合い？」
いいえ、そこで偶然あったんですよ。でもやっぱりそうでしたね。
暇～人さんから事前に「千葉の友人二人も来る」ことを知らされていました。

おじさんたちばかりが集まって、井戸端会議の始まりです。



立ち話も何ですから、とりあえず食事でもしましょうか。

福島といったら、なんといっても「喜多方ラーメン」ですね。
「極太ラーメン600円」を食べてみました。やっぱりおいしいですね。


お友達は靴の職人HMさんと建設業の方HBさんです。
HMさんは以前はシャドウ750に乗っていたけど、今はカワサキバルカン1500ccに乗っています。
HBさんはシャドウ750ですね。まだ3ヶ月の新車です。

お二人ともいわゆる職人さんですから、自分の腕一本で人生を切り開いてきた自負が言葉の端々から感じることができました。

いつの間にか息統合して、まるで旧知の間柄のようになりました。

さて、食事が終わると、暇～人さんとはお別れです。
今日中に青森の大間まで走って、フェリーに乗り込むと言うからすごい。なんて、タフなんでしょうね。

文吉たちは、帰り道が途中まで一緒なので、三台で並んで走ります。

HBさん、文吉、HMさんの順でとりあえず「鶴ガ城」へ行きます。

雨は完全に止んで、お日様がニッコリならぬ激怒しているように暑い。
しかも湿度が高いから汗だらだらの不快指数120%状態です。

文吉にとって鶴ガ城は今回で三度目です。
前回来たときは外壁の塗り換え工事中でお城全体がネットで覆われていました。

でも、中身は同じだと思うので、この炎天下の中階段を上り下りするのもおっくうだし。
たぶん、お二人も同じ気分なんでしょうね。

お城は外から観るのが美しい。


天守閣から見下ろす下界も良いけど、ここの天守閣より文吉のマンションの方が高いからね。景色は全然違うけど。






お城の入り口のところでお侍さんが一人いました。
みんなから写真を撮られるより、写真を撮ってあげてるほうが多い感じです。
文吉はきちんと撮ってあげましたよ。サービスで。


お城見物が終わると、後は帰路につくだけです。
ここで、ひとつの選択をしなくてはなりません。
もし、この選択で間違えると命に関わることになるかもしれないので、重大です。

そして、文吉の選んだ答えはこうです。
「上だけ着て、下ははかない」
HBさんも文吉と同じで、HMさんは上下とも着ています。
これからの天気を占うと、カッパを着るかどうかと言うのは大変重要な問題ですね。

炎天下をしばらく走っていると、急に雲の下に入りました。
そして、やっぱり降ってきましたねえ。
文吉とHBさんの選択は間違っていました。
ズボンが濡れて行くのがわかります。

トンネルに入ったときに、先頭のHBさんが避難滞に急に止まりました。
何事かと思って、後ろにつけると「カッパのズボンをはく？」
「すぐに止むからこのままで良いです」
今更はいたからと行って、あんまり変わらないと思うし。

案の定、それからすぐに雨は上がりました。
そしたら、また炎天下が続きます。

14:35(70019)
道の駅「しもごう」到着。休憩します。


炎天下を走り続けてきたので、喉がカラカラです。
ジャージー牛の乳で作ったソフトクリームが美味しそう。
JAFの会員証を提示すると５０円引きとか。
これはもう、迷うこと無いですね。２００円払います。
本当に美味しいです。写真を撮らなかったのが残念ですけど。

一息ついたら今度こそ間違いなく「眠眠打破」。
３１５円で６時間起きていられます。


15:39(70047)
白川ICから高速走行開始です。
東北自動車道は延々と単調なまっすぐ道が続きます。

寝不足の文吉には疲れも重なって、思考力が鈍ってきました。
ふと気がついたら、コックリと首が落ちるところでした。
ああ、ビックリした。これが居眠り運転ですね。
0.0何秒の違いで大事故になるところでした。
おかげで、目が覚めましたけどね。

それにしても、おじさん二人はタフですねえ。
昭和２０年代に生まれたオジサンが、この世で一番タフですね。
戦後のドサクサに生まれて、高度成長期をわき目もふらずに走り続けてきた世代です。
高速道路を休まずに走りきることなんてお茶の子サイサイですね。

やっとこ那須高原SAでガソリンを入れるために停車。
文吉のシャドウ750はまだ大丈夫です。
二人が給油している間、少しだけ体を休めながら待機します。
そしてまた黙々と走り続けます。

16:45(70121)
都賀西方Ｐでやっと休憩をとることができました。
わずかな時間でお互いの無事を祈ってお別れです。

やがて、北関東道路を千葉方面に向かうために栃木都賀JCTでお二人とはお別れしました。

17:18(70163)
佐野SA到着。
少し眠りたいのは山々なれど、少し体をほぐす程度の運動をして出発します。
ああ、そうそう、シャドウ750がお腹が空いたと訴えているので、ごちそうしてやりました。
ガソリン　12.95L @147 1904円
燃費 23.3KM/L　まあ、こんなもんでしょうね。

18:20(70213)
岩槻ICで高速を降ります。1700円
周りはだんだん薄暗くなってきました。
こんな時間帯が一番危ないのです。
ヘルメットの中で割と大きな声で、歌でもうたって気を紛らわしながら進みます。

こんな時に文吉が歌うのは、吉田拓郎、井上陽水、かぐや姫・・・
なんか、文吉の中学、高校時代って暗い歌が流行っていたんですねえ。


19:33(70244)
いつものスタンドにやってきました。
ガソリン　3.27L @141 461円
燃費 24.8KM/L いいですねえ。

19:50(70245)
無事に自宅へ到着しました。

全走行距離　574ＫＭ




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