
ある日突然、思いもよらぬ展開に目を見張ることってありますよね。
「今日と明日では劇的に変わる」そんな歴史の一ページに遭遇することってありますよね。
2011年05月16日(月)晴れ
04:20
起床。
筋肉痛もさほどではなくなりました。起きてから自分で足をもみほぐすと、期待通りに足のむくみも薄らいでいきます。
気分が良いので、もっちゃんから借りているコミック「岳」の2巻目を途中まで読みました。
06:10
検温&血圧測定
血圧は上が125、下が91です。下が少し高い気がします。
07:20
朝食の時間になりました。

とりあえず完食します。でも、写真は撮り損ねました。
08:15
しばらく会社と連絡を取り合ってなかったので、課長あてに経過報告のメールをします。
09:05
回診の時間がやってきました。
先生が文吉の足を少し持ち上げて、触っています。
そこへ、リハビリの先生もいらっしゃいました。
「だいぶんむくみが取れてきているので、これなら退院してもいいですね。」
「それなら、明日退院してもいいですか?」
「そんなに、急ぐこともないでしょうが、退院したいの?」
「はい」
先ほどまでは漠然ととらえていた目標だったのが、いっきに達成できる瞬間です。
頭の中にピンクのバラの蕾がパーッと花開く瞬間の映像が浮かんできます。
すぐにベッドからとび起きて、リハビリに向かいます。
リハビリの先生から、退院するについての注意事項をいくつか教わります。
そして、特に難題の「階段の上り下り」の練習をすることになりました。
エレベータで4階まで上がって、屋上へと続く階段の前に来ました。
ここなら、普段人が来ることはないので、階段の練習にはうってつけの場所です。
数えてみたらちょうど10段あります。決して長くはない階数ですが、前に立つと生唾ゴックンの場所です。
登山者が冬の北アルプス「穂高」を攻めるときの心情はこんな感じなんでしょうね。
恐る恐る、一歩、一歩登ると、頂上へ辿り着きます。
頂上まで行ったら、今度は下山します。
登るときよりも緊張が走る一瞬です。
実際の登山と違って、命綱がありません。もし、踏み違えでもしたら真っ逆さまに落ちる予感がします。
しかも、ここには「山岳遭難救助隊」はいませんからね。
救急病院なので、緊急入院はできます。
でも、いくらもの好きの文吉でも、入院最後の日に緊急入院はしたくありませんからね。
一往復できると、何のことはないですね。ものすごい自信がつきます。
結局3往復を軽々とクリアしました。
これで、明日の退院も恐れることはありません。
11:45
昼食の時間になりました。

考えてみたら、明日は午前中に退院するので、これが最後の昼食ですね。
ミク友のおぶちゃんから、文吉の完食の写真について、「ごはんつぶが残っている」とおしかりをいただいていました。
今回は一粒のこらず完食しました。
お百姓さん、いままでごはんつぶ残していて、ごめんなさい。

午後は、会社に明日の退院のことをメールで連絡しました。
折り返しのメールで総務部への連絡について指示がありましたので、電話で連絡します。
15:15
本日、二回目のリハビリです。
明日の退院のことを考えると、自然に笑みがこぼれてきます。
つらいはずのマッサージも気持ち良く感じるんですから、気の持ちようって大きいですね。
17:30
妻がやってきたので、早速明日のことを伝えます。
妻にとっては、嬉しさ半分ですね。文吉の面倒をみるのも面倒ですから。
事務の人に生命保険の傷害特約に関する届けの記載をお願いしたら、一ヶ月くらいかかるそうです。
先生達も色々お忙しいのでしょうけど、民間企業に勤めている文吉の常識では「会社がつぶれてもおかしくない」くらいの事務能力ですね。
とりあえず、書類の預かり証だけいただきました。
18:05
夕食の時間になりました。
「豚の生姜焼き」ですが、全然、油っ気がなくて、これは「シャブシャブ」の間違いではないかと疑りたくなります。

でも、完食しました。
考えてみたら、これが最後の夕食になるわけです。←しつこい。

妻が帰ったと思ったら、もっちゃんから携帯が入りました。
「今、最寄りの駅まで来たので、あと10分で着く」とのこと。
彼も律義ですねえ。
いくらひとり家に帰っても誰もいないからといって、良くもまあ、こんなに見舞いに来れるもんです。
友達というものは本当にありがたいものです。
忠犬ハチ公みたいですね。えらいねえ。
18:45
もっちゃんが来たので、今日のシャワーはやめることにしました。どうせ、明日からは毎日お風呂に入れるんですから。
今日の彼はパンとペットボトル持参でしたが、文吉は済んでいるので、一人で食べてもらいました。
その後は談話室に移動して、おしゃべりです。
いやあ、退屈な20日間の入院生活で、このもっちゃんの果たした役割は大きかったですねえ。
この場を借りて、御礼申し上げます。どれだけ、癒され、励まされたか。ありがとうね。もっちゃん。
20:15
もっちゃんが帰って行きました。
「岳」も読み終えたので、談話室に誰かが置いて行った雑誌を、2冊ベッドに持ち込みます。
21:08
消灯になりましたが、目がさえて全然眠れません。
スタンドライトを点けて、先ほどの雑誌を広げます。
ほぼ全部読み終わったところで、目を閉じます。
こうして、入院生活最後の夜は過ぎて行きました。
お休みなさい。
・・・つづく
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医者の御指導をまじめにメモし、励んでください。巷では雨が多く、九州南部では梅雨入りとか、最近放射能混じりの雨、できるだけかからないようにしましょう。
これからも自宅でのご療養、奥さまに甘えてください。
人に感謝するときは、もっと素直に成りなさい。”忠犬ハチ公みたい”だとか、”よくこんなに来れるもんだ”とか、そういう余計な事は言わなくていいから。
ま、何にしても、退院して家に帰れることは喜ばしい事です。
入院生活、最後の夜、中々、寝付けないのも、
後々、いい思い出になるかも知れませんね。
コメントありがとうございます。
実際には退院して一週間近くたっておりますが、筆が遅い文吉故、平にご容赦。
こちらも湿度が高くて、小雨交じりの日が続いています。
昨日、今日は足のむくみがとれず、リハビリの先生に相談したら、「湿度が低いせいもあります」とのことでした。
困ってしまいます。これからが、長いリハビリとの戦いになりそうです。
コメントありがとうね。でも、今回は2番乗りだったね。
もっと精進するように。
さて、このたびの君の活躍は非常に目を見張るものがあり、大いに喜ばしいことであります。
このことを最大限に評価する言葉として文吉が選んだのが「忠犬ハチ公」でした。
日本を代表する”賢いペット”としての実話です。
日本だけでなく、世界でも有名なペットですよ。アメリカのハリウッドスターが出演して映画化されるくらいなんですから。
君もタヌキから犬へ2階級特進したのに、なぜ素直に喜べないのか不思議です。
もっと冷静になって、犬とタヌキではどちらが得か考えてみましょう。
退院してすでに1週間経過ですね。
あと1週間もすると梅雨入りかもしれません。
バイクに乗れない文吉さんにとって今回ほど嬉しい梅雨はないのかな?(笑)
あの日、もっちゃんも見舞いに来られたんですね。
会えなくて残念です。
奥様とは会うことが出来ました。
以前のブログで奥様の横顔だけがチラ見せだけ写っていたので気になってました。
自慢したいけどもったいぶって簡単には見せたくないとの思いですかねぇ~(笑)
その奥様の真顔を拝見させて頂きました。
予想にたがわず綺麗で上品な奥様でした。
その奥様と毎日膝枕?(笑)
コメントありがとうございます。
湿気が多いと、骨折個所が痛くなります。
あまり嬉しくないですね。
それよりはカラッと晴れて、みなさんのツーリング便りを拝聴するほうがよっぽど楽しいです。
罰当たりなUNさんも晴れ間を利用して、どんどん出かけてください。
くれぐれも事故などないようにね。