文吉のバイクってます。

文吉は「生涯旅人」をモットーにツーリングしまくっちゃいます。
愛車は【HONDA Revel500】です。

050910軽快に都心はスクーターで

2005-09-11 | ツーリング
2005年9月10日 土曜日 晴れ

今日は東京都北区駒込駅周辺を探索しました。
実は、文吉は独身時代の一時期北区中里のアパートに住んでいたことがあるのです。
あれから27年。一度も訪れたことがありません。
最近、年のせいか無性にその時代のことが懐かしくなり行って見ることにしました。
妻に話したら、妻も懐かしがって行きたいと言います。
しかし、都心にSHADOW750では重たすぎます。
停車する場所探しにも苦労しそうなので、息子のスクーターホンダツディを借りて行くことにしました。
妻はあとから電車で来て、駒込駅で落ち合うと言う段取りです。

()内の数字はツディのオドメーターです。
08:50 (4473)
自宅を出発しました。
自宅→17号→298号→中仙道→巣鴨
ツディとSHADOW750を比べること自体が無茶な話だがあえて比較してみると、とにかく遅いの一言に尽きる。
17号の直線を目一杯アクセル開けても時速50数キロにしかならず、40キロくらいが一番安定している。SHADOW750ならローギアで3秒以内に達するスピードだ。
しかし、その分だけ景色が濃くなる。
首を左右に振り振り、周りの景色を楽しみながら走れる。
おかげで、戸田橋手前のネズミ捕りを事前に発見できた。クワバラ、クワバラである。

09:55(4495)
六義園到着。
入場料300円を払って中に入る。
六義園は五代将軍綱吉の信任厚い、川越藩主柳沢吉保が1702年に築園した大名庭園である。
昔、一度だけ入ったことがあって、美しい庭園に感動した記憶があった。

正面入り口から入って、25mくらのところに「たいさんぼく」という木がある。
面白い木だ。幹は相当太くて1m近い。枝は柳のように垂れ下がるように下に向いて伸びている。葉っぱは大きくて末ぼっくりみたいな実がなっている。

そこから目を左に向けると「おおっ!!」
大きな池を囲むように散策路が続いており、見事な回遊式庭園がそこにあった。池の中には大きな鯉と亀がたくさんいた。
散策路に沿って庭園を一周してみると、いくつかの茶屋や休憩所があり、一服のお茶も楽しむことができる。外人の観光客も何人か来ていた。
庭園には「たいさんぼく」だけでなく、色んな木々が植栽されており、目をたのしませてくれる。「百日紅(さるすべり)」の木は表面が皮がむけたようにツルツルしており、真っ赤な花が印象的だ。ちょうど今が見ごろだった。
滝見の茶屋は無人茶屋だが、ここに小さな滝がこさえてあり、暑い夏の日差しの中でも癒してくれる。ベンチに杖を着いた老人が座っており、目を閉じて黙想しているのか微動だにしない。これも絵になる。

六義園を出ると真正面に絵本の出版社として有名な「フレーベル館」があった。「アンパンマン」は誰でも知っているヒーローだ。
中に入ってみると入り口に守衛兼受付のおじさんがいたが、ニッコリ会釈をしてくれただけだった。
一階が展示室を兼ねており、幼児が絵本を開いたり閉じたりして玩具にしていた。
あと一年位したら「アンパンマン」の読者になれるよ。

10:45
六義園を出発する。
しのばず通りと本郷通りの交差点上富士前を左折する。455号
旧古川庭園を通り過ぎたところに平塚神社がある。

10:55(4497)
平塚神社の入り口に「ひらつかてい」という団子屋がある。
ここはミステリー作家内田康夫の小説に何度も登場するので一躍有名になり、団子は午前中だけで売切れてしまうほどの評判だ。
入ってみると、70代の婆さん二人が店番をしている。小説に登場する小太りのおばさんのイメージとはずいぶん違うが、接客の態度は非常に良く、親切で丁寧だ。
団子は一本110円。みたらしを三本と餡子を二本買った。みたらしを一本その場で食べた。ちょっとショッパイがまだ温かく美味しかった。残りは土産として包んでもらった。

11:04(4500)
455号を戻って、駒込駅手前でガソリンスタンドに寄る。
4.20L @123.7 520円

11:17(4502)
JR駒込駅着。
駅の線路沿いに路上駐車の自転車が多数あり、その間にツディを割り込ませて停車する。SHADOW750だとこれができない。どんなに上手に入れようとしてもはみ出してしまうのだ。
妻とは12:00に待ち合わせている。確認のために電話すると、これから家を出ると言う。あと1時間以上またされそうだ。先に散策を開始することにする。

駅前の商店街、アザレア通りに沿って歩いてみた。
昔済んでいたアパートはたしかここを50mほど行ったところを左折したところにあったはずだと検討をつけて歩くがすっかり往時とは変わってしまっている。
結局アパートは無かった。
今度はアザレア通りの右側を見ると結構きつい上り坂がある。
そこを上がり切った時に直感的に閃くものがあった。
「そうだ、この坂でスケートボードをしたことがある」
二十代前半だった私は当時スケートボードの流行に乗って結構さまになるところまで上達したものだった。
「この近くに確か公園があった。そこには鉄棒があった」と記憶の糸口が繋がっていった。
確かにその通りの公園があった。「駒込東公園」と言うのが正式な名称で、鉄棒もきっちり存在していた。
急な丘の斜面を上手く利用した小さな公園は緑も多く、子供たちの憩いの場になっている。
鉄棒の一番高いところは2mくらいある。「え、こんなに高かったっけ」
当時は軽々と逆上がりができたが、15kgも太ってオヤジになった身体は飛びついてぶら下がるだけで精一杯になっていた。妻と一緒でなくて良かった。

坂を降りてアザレア通りに戻ると小さな書店があった。中では婆さんが店番をしている。せっかくなので昭文社の「東京都区分地図 北区」840円を買う。

廻りは暑くて喉が渇いたので、ドトールに入る。アイスコーヒー180円。二階へ上って、さっきの地図をテーブルに広げる。
ここで大きな発見をした。このアザレア通りを境にして右側は豊島区、左側が北区になっている。ここは境界線なのだ。先ほどの「駒込東公園」は豊島区、「六義園」はなんと文京区に所属していたのだ。私はみんな「北区」だと思っていた。


ドトールでコーヒーを飲んでいると妻から携帯があった。今駒込駅に来ているという。窓から覗いてみるとこちらに向かって歩いている。飲みかけのコーヒーを喉に流し込み急いで店を出る。

妻は私と知り合う前に、この近くで和裁を習っていたのでそこを見に行った。
今ではなんと立派なビルディングになっており、近代的な和裁専門学校になっていた。
お腹が空いたので、目に付いた中華屋に入る。中に入って気づいたが、ここには昔食べに来たことがあった。味噌ラーメン注文したが、意外と旨かった。

食後は駅の反対側にある「霜降商店街」を二人で歩いた。昔ながらの細い路地を囲むようにしてさまざまな店が並んでいる。昔の庶民はみんなこういう店で日々の食材や雑貨を調達していたものだ。今ではスーパー一軒で事足りているが・・・

ここにも百円ショップがありました。キャンドウ系列店です。あまり百円ショップに馴染みのない妻は入ってみて驚いている。「けっこう、何でもあるのね」というのが妻の感想だ。3点ほど購入していた。

商店街を抜けると霜降橋に出て455号と交わっていた。そこで折り返して駒込駅まで歩き、電車で帰る妻を見送った。

14:10
駒込駅を出発する。
455号→王子→十条→環七通り左折→板橋本庁右折→中仙道→17号

15:22(4533)
自宅へ着きました。




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