大自然の残る魂喜村は本当にありのままの自分に戻してくれる場所。
そしてスムーズに現象が導かれていき、今の自分からまた成長したい自分に気づかせてくれます。
電波も届かないしテレビもない。電灯もないし電気付けると虫が飛びこんでくるので辺りは真っ暗闇。
向かいの島の古宇利島がリゾート開発か煌々と照らされていてこんな静けさ忘れてた自分に気づいて就寝
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2日目は朝からスタート。5年かけてやっとタイミングが合い体験できる念願の砂浴へ。
温泉の砂浴はあるらしいのですが天然の砂浜での砂浴はなかなかないとの事。
プライベートビーチまで五分ほど岩場を進み、昨晩洗い流された足跡一つもない砂浜に辿り着きました
綺麗な青空 刻々と移りゆく雲 透明度の高い海 優しい波音 照りつける太陽
六千年も前からの貝塚から生える逞しい青々として茂っている木々たち…
「なんとまぁ大自然は素晴らしいことか!」と実感しながら浸ってみる
すると「イタッ」
埋められている土の中から私の肩の下あたりを体当たりするものが現れる…
「痛!えっ?ヤドカリ?何?何?」
そちらに意識が行くと今そこまで賛美して唱えていた大自然の優雅さ素晴らしさは途端に消え去り、
その事ばかりが気になって集中してしまう自分になっている。
首まで埋まっているのでこちらは動く事出来ないのにヤドカリと思うそいつはそこに人間がいるとも思うわけなく、
砂の道を突き進んで行こうとチクチクしてくるのがどうにもこうにも気になって仕方がない。
「もぅ〜……何の存在だよ!」
ふと辺りを見回してみるとサラサラサラッと近寄って、
私に気づいて立ち止まっている生き物が目に入った。
マンガの様なキュートで小さな白いカニが可愛い目をキョロってさせて「何?」て感じでこちらを見ているのだ。
「君たちかーー!」
こんな小さくてお茶目なカニがハサミで私の肩を砂の下からチョキチョキしてた事に怯えていたのかー!
後で調べてみたらスナガニというのだとか
そうそうこの子 手のひらよりも小さくて可愛いフォルムと目線
いかに自分の心の小さきことか…。
見えない物、経験したことのない物に怯えてしまう自分と、そこに挑戦して何かを得たい自分。
波動を高く保ちたいのにすぐ低くなってしまう自分の高低差に、
更年期で体調悪くしてから病気の方ばかり向いて気にしていた自分と重なり、
なるほどな〜…なんて考えてるうちに長い様な短い様な2時間がすぎていきました。
オーナー奥さんの紀美枝さんが迎えに来てくれて
「ここの砂は目が細かくて珊瑚や貝殻の細かくなったものや六千年前のこの貝塚から滲み出るミネラル分が沢山なのー。
汗や毒素を出した体を洗い流してね。今日の寝た場所は2週間は使わないのよ」と教えてくれました。
汗と毒素を流す為に透明な海の中へチャプン。
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目の細かい砂を洗い落とししばらく海に仰向けになりぷかぷか浮かんだりして本当に癒されました。
あと1週間もするとクラゲが出てきて入るのは危険なのだそうです。
梅雨明けの晴天で波も穏やかな日に出来て本当に良かったです。
続く…