奥日光 エコバスに乗って

　今回は前回のリベンジ。赤沼からハイブリットバスに乗り、千手ヶ浜で、クリンソウを見てこようと出かけた。前回はクリンソウさえ知らなかった。
　朝早く家を出、１０時前には赤沼茶屋に着いたが、早くも駐車場は満車だった。前日、クリンソウがテレビや新聞で紹介されていたらしく、多くの人が停留所に詰めかけていた。
　いろは坂あたりでは悪天候かと思われたが、中禅寺湖まで登ると、すっかり晴れあがっていた。
　たくさんの人の為、次のバスを待たなくてはならず、とても暑い思いをした。聞くところによると、昨日はガラガラだったという。
　ともかく、前回乗れなかった念願のバスに乗ることが出来た。前回歩いていた小田代原を越え、終点千手ヶ浜に到着。下界を走っていた時の天気が、ウソのような天気に気分が良い。
　岸辺から男体山を見る。曇っていては、この景色は見られなかったろう。雨でなければいいくらいに思っていたので、うれしくなる。湖面は波ひとつない。
　お目当てのクリンソウをみる。どうやら、ここは個人のお宅であるらしい。こんな所に家があること自体驚きだが、やはりここでも鹿の食害の為、募金によってネットを張り、クリンソウを守っているのだという。
　募金のかわりにそこで本を買う。著者を見ると、「伊藤乙次郎」とある。なるほど、渡ってきた橋の名前が乙次郎橋だった。
　クリンソウを眺め歩いていると、いつしか風が吹きはじめ、湖面は波立っている。空を見ると雲行きが怪しい。
　急いでバス停に行くと、行ってしまったと思ったバスに何とか間に合った。バスに乗ると、雨が降りだした。今日は何もかもうまくいった。
　帰りのパスも超満員だった。エコパスだけあって冷房も効かず、中高年パワーの熱気の中、しばらく我慢して立っていなければならないのは、けっこうキツカッタ。前回、途中から乗ろうたって、乗れなかった訳だと、しみじみ思った。
　なんにせよ、今日が幸運な一日であったことは間違いない。


　　いろは坂では、サルの親子も見ました。


　「クリンソウ散歩コース」