近頃、図書館デビューして「失われた時を求めて」と「ゲド戦記」を読んでいる。
「失われた・・・」に「ちょっと何言ってるのかわからないんですけど」が止まらない。
ゲドのような魔法使いでなくとも人は影と対峙、そう、まさに対峙しなければならない時があるものだ。
あれは、まさに横になり「影との戦い」を読んでいた時ではなかったか。
目の端を何かが走った。(もちろん、ガッチャマンやコロボックルであるはずがない)
ヤツが、もうこんなところにまで忍びよってきていようとは。(季節柄、わからぬでもないが)
抗いがたい恐れがわいてきた。
この前、宙に浮かんでいるのをみてしまった時は、幻であってくれと祈ったものだ。(はばたくヤツほど恐ろしいものはない)
目を逸らし続けていられたらどんなにいいか。だが、そうもいってはいられない。寝ているうちに体を這い上がってきたらどうする?
いい知れぬ恐怖が襲った・・・。
意を決し杖を手に、背後にまわりこんだ。この杖は、先がひろがっていて網目状になっている。
動きが止まったところに素早く一撃を加えたが、すでに消えていた。
行方を追ってベットの下を覗き込むと、暗がりに息を潜めていた。それで、うまく闇に紛れたつもりか!
光の束を浴びせ続けると、たまらずうごめきだした。やはり、光は苦手なようだな。
(この光の魔法のやり方は驚くほど簡単だ。親指に軽く力をこめるだけである)
まんまと光の下に追い出し、渾身の一突き、さらにとどめの一撃。
かくして真の平穏がおとずれたのだった・・・。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます