通信制高校一年生のT君がいます。
中学3年間は学校は行かず部屋で過ごしていました。
中学2年から受け持ち、やることは小学校2年から6年までの算数と漢字、簡単な国語の読解問題。
最初の頃は喋ることができず、首を縦に振るか横に振るかの意思表示のみ
教えているうちに少しずつ話すことができるようになり、心を開くようになってきました。
それでも少し話せるくらいですが
今回学校から、将来の夢という作文を課せられました。
何になりたい？
将来どうしたい？
ずっと黙ったまま
いろんなことを聞くうちに、
(誘導尋問のように 笑)
好きなことをやって生きていたい
嫌なことはしたくない
けど、
目的の為には乗り越えないとならない時もある
と言ってきました。
じゃあどうやって食べてくか？
親も先にいなくなるし
そしたら、長い沈黙のあと
投資
とぼそっと言ってくれました。
一瞬耳を疑いました。
投資？？
まったくそんな話をしたことなかったからです。
投資をやって稼ぎたい
家でもできるし
とのこと
株とか知ってる？
誰に聞いた？
と聞くと
インターネットで年上の友達ができ、色々教わったらしい。
本も紹介されたとのこと
見せて！
と言うと
分厚い本2冊持ってきた。
一つは有名な
ロバートキヨサキの金持ち父さん貧乏父さん
もう一冊は
投資の思考法
2冊とも面白かったらしい。
それで
すでに株の口座開設も申し込んだらしい。
勉強に関してはまだ中学3年間抜けたままである
その子が難しい本を読み、果敢に挑戦しようとしている。
勿論甘いとは思う。
投資の世界は厳しい。
けど、その歳で投資を実践しているひとは少ない。
面白いかもしれない。
すごいね！
ほんとすごい。
投資をやると世界のことも知らなければならない。
だから勉強になるよー
いろんな経験を話してあげた。
将来の目標は？って聞くと
10億円
はにかみながらも彼はしっかり答えた。
じゃあ１億円稼いだら飯でもおごってよ！
にこにこしながらT君はうなずいた。
